MX-30の開発主査は今年春まで竹内都美子さんが担当されていましたが、新たに開発主査に就任された上藤和佳子さんが海外メディアの取材に答えています。
MX-30開発主査は元々竹内都美子さんでしたが、今年3月から人事本部長に就任。
その後すぐの4月に発表された人事異動で商品開発企画部主幹だった上藤和佳子さんが商品本部主査に就任。
マツダの発表内容に担当車種などは書かれていませんが、タイミング的に上藤和佳子さんがMX-30開発主査を受け継がれた可能性が高いと思っていました。
その中で海外メディア「Guardian」がMX-30 EVモデルがオーストラリアで発売開始される事をきっかけに上藤和佳子さんへのインタービュー記事を公開。
リンク先では「前任の竹内都美子さんから"手綱"を受け取った」というフレーズで上藤和佳子さんをMX-30開発主査として紹介。
質問形式の内容となっているのでその中からいくつか内容を紹介します。
Q1:マツダへ入社したきっかけは?
A:マツダは父も働いていたので私が大好きで誇りを持っていた地元の会社でした。
プラント建設に携わりたいと思って生産工学に応募、希望通りの部署に配置されて嬉しかったです。
Q2:マツダへ入社してからはどのような仕事を担当されてきましたか?
入社後12年間は主に新しいモデルの塗装制作の準備を担当してその後3年間の産休を取得しました。
その間に私は新しい方法で人々や社会とつながることに気づき、経営学を勉強したりボランティア活動をして、新しい挑戦をするための準備に費やした時間を楽しみました。
育児休業から戻った後は仕上げや組み立ての革新的なプロセスを担当し、人間中心のプロセス設計チームを率いてきました。
物を作ることや人との交流が好きで今年4月からマツダ初の電気自動車MX-30のプログラムマネージャー(開発主査)に就任しました。
私は、開発から小売まで全社の複数の部門のスタッフとやり取りしお客様が本当に愛する製品を提供するという究極の目標に向けてチームを率いる責任があります。
Q3:個人的に考えてる人馬一体の哲学はありますか?
ライダーの馬との親密さのように、ドライバーの意図と車両の反応が同期しているような体験を作るために私たちはたゆまぬ努力を続けています。これは、私たちが人馬一体を通じて達成しようとしている一種の「無理なく楽しい運転」です。
私はクルマ好きな人々のように車や運転の裏表を知っているわけではありませんが、実際のところほとんどのお客様と同じような視点で車を見て理解していると自負しています。私は、自分だけの空間、つまり、一息つきたいときに心を落ち着かせることができるお気に入りの場所を持つことも「人馬一体」には欠かせないことだと考えています。
Q4:マツダ初の量産型EVであるMX-30の開発プロジェクトを指揮するのはどんな感じですか?
クルマを作る人の心が完成品に反映されていると思います。
私たちは、発送する各車両に心を注ぐことができるように、自動車を設計および製造したいと考えています。MX-30プログラムマネージャーとして、私は前任の竹内と彼女のチームの仕事をさらに発展させています。お客様に車をお届けし体験していただきMX-30を世に送り出すスタッフや販売店に誇りを感じていただけるようお手伝いします。
Q5:MX-30が販売されるようになっているのを見て、最も興奮していることは何ですか?
誰かの顔に本当の笑顔を浮かべるのに少しでも貢献できることを知っていることは、私の最大の喜びであり私が行うすべての背後にある原動力です。そして、MX-30の設計・製作・納品をしてくださる私たちにも、笑顔を残していただきたいと思います。私が最もワクワクするのは、共有された楽しみを通してのこのつながりの感覚です。
リンク先の主な内容は以上となります。
個人的に親子でマツダ社員という方がなかなか多い印象を持ってましたが、上藤さんもお父様がマツダ写真だったとの事。
前任の竹内さんが現行デミオ(MAZDA2)の評価ドライバーも担当されてたのに対して、上藤さんは主に生産畑を歩まれて来たようです。
車や運転の裏表を知っているわけでは無いと答えられてますが、一方で多くの一般ユーザーと同じ目線で車を理解していると自負されてるのも注目ポイントですね。
MX-30は従来のマツダ車とは異なる価値観でマツダブランドの世界観を広げる目的を持った車でもあるので一般ユーザーの目線も大事になってくると思うので・・・。
MX-30はまもなく北米の一部地域でも発売開始される事に加えて、来年にはロータリーエンジンを採用したマルチxEVも登場予定なので今後の進化にも注目ですね。