欧州では正式発表直後から続々と情報が公開されているマツダのラージ商品群第一弾モデル「CX-60」ですが、スペインマツダがバーチャルプレゼンテーションの動画を公開しました。
今回取り上げるのはスペインマツダ公式YouTubeで公開されたこちらの動画。
「Presentación Virtual Nuevo Mazda CX-60: Capítulo 1º(新型マツダCX-60 バーチャルプレゼンテーション 第1章)」という題名でCX-60に関する詳細情報を発信している動画となります。
動画の序盤に"MEET MAZDA”というフレーズが出てくるので欧州各国で実施されている登録制のチャット形式LIVEで配信された内容だと思われます。
動画内では気になるポイントがいくつかあるので順番に紹介したいと思います。
〇サイドビューのイメージ画像
こちらは先日ブログで取り上げたノルウェーの自動車メディアの記事にも掲載されていた画像です。
前回取り上げた時はマフラーカッターの形状がメディア向けに公開された車両と異なる事について触れましたが、読者さんからのコメントでフロントバンパーも意匠が異なる事に気づきました。
画像を比較するとバンパーサイドの開口部形状がやや異なる事に加えて、今回公開されたイメージ画像ではメッキ加飾のようなガーニッシュが着いています。
CX-60は上級グレード用と標準グレード用2種類のフロントバンパーが確認されてるのでイメージ画像は標準グレードという可能性もありますが、すでに公開されている標準グレードにメッキ加飾のようなガーニッシュはありませんでした。
スペインマツダが公開したイメージ画像は「開発途中のデザイン案の一つだった」 or 「PHEV以外のパワートレイン仕様」など様々な妄想が膨らみますが、真相が気になるところですね・・・。
〇プラグインハイブリッドシステム全体のイメージ画像
CX-60を含むラージ群用プラグインハイブリッドシステムの画像はすでに一部公開されていましたが、今回はフロア下のバッテリーや充電プラグまで含めたほぼ全体の画像が公開されています。
ちなみに、画像の左下に出ているのはスペイン国内で販売される車両へ与えられる環境基準を表すラベルで、プラグインハイブリッドは最も優れた「ゼロラベル」
ラベル評価に合わせて登録・交通・所得税の減税・免税が行われる事に加えて、ECOラベル以上だと環境保護の観点から車両通行制限を行ってる都市部なども制限無しで走行できるみたいです。
〇2つの直6エンジンのCO2排出量に関する情報も・・・?
これまでスペックに関する情報は出てなかった「直6 SKYACTIV-D 3.3」「直6 SKYACTIV-X 3.0」ですが、スペインマツダが公開した画像でCO2排出量に関する情報が掲載されていました。
ただし、画像では"g/km"ではなく"g"表記になっているのでおおよその数値だと思われます。
グレードや駆動方式でも数値が変わるので・・・。
・直6 SKYACTIV-D 3.3・・・・・130g
・直6 SKYACTIV-X 3.0・・・・・140g
※おそらくWLTP方式の数値
参考までに欧州で販売されている既存モデルのCO2排出量と比較。
〇SKYACTIV-D
・CX-60に搭載予定の「直6 3.3 "48V"」・・・・・・約130g
・CX-5「直4 2.2(150ps仕様)」・・・・・・・・・・147~173g/km
・CX-5「直4 2.2(184ps仕様)」・・・・・・・・・・147~173g/km
※48V:48Vマイルドハイブリッド採用
〇SKYACTIV-X
・CX-60に搭載予定の「直6 3.0 48V」・・・・・約140g
・CX-30「直4 2.0 24V(186ps)」・・・・・・127~149g/km
・MAZDA3「直4 2.0 24V(186ps)」・・・・・118~146g/km
(車両サイズの差が大きいので参考までにCX-5のSKYACTIV-Gも)
・CX-5「直4 SKYACTIV-G 2.0(165ps)」・・・154~176g/km
・CX-5「直4 SKYACTIV-G 2.5(194ps)」・・・171~184g/km
※48V:48Vマイルドハイブリッド
※24V:24Vマイルドハイブリッド
あくまで参考程度ですが、気筒数・排気量が増えているにも関わらず既存の4気筒エンジンと同等の数値になるのが有力。
特にSKYACTIV-Dはマイルドハイブリッドの有無も影響しているとはいえ直4 2,2より低い数値となる可能性が高いのではスゴイですね・・・。
欧州へ導入される2つの直6エンジンは4気筒版からより進化・改良されてる部分があるとの事なので他の要素も含めたスペックを早く見て見たいところです。
今回スペインマツダから公開された動画は「第1章」という題名なので第2章以降も追って公開されるはず・・・・。
他にも気になるポイントはたくさんあるので続編に注目したいと思います。