つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

CX-60オーストラリア仕様の価格やグレード構成が発表されたので詳しくチェック、初登場の直6ガソリンターボエンジンは"e-SKYACTIV G 3.3"

(画像 オーストラリアマツダ)

10月に一部情報が公開されていたオーストラリア向けのCX-60ですが、現地で注文受付が開始された事に合わせて価格やグレード構成も明らかになりました。

 

 

CX-60に関しては現在日本と欧州で販売開始されていますが、オーストラリアでも10月に一部情報が公開。

日本と欧州には導入されていない「3.3リッター 直6ガソリンターボエンジン搭載モデル(マイルドハイブリッド付き)」も導入される事が大きな注目ポイントでしたが、今日になって現地メディアから一斉に価格やグレード構成に関する情報が解禁されました。

 

 

(現地の自動車メディアによる記事の一例)

〇DRIVE

〇Carsguide

〇CarExpert

 

 

まずはオーストラリア仕様に設定されるパワートレイン一覧をおさらい。

(画像 オーストラリアマツダ)

〇直4 プラグインハイブリッド"e-SKYACTIV PHEV"

最高出力・・・241kW(327PS)

最大トルク・・・500Nm

※スペックはシステム総合

〇直6ディーゼルターボ"e-SKYACTIV D 3.3"(48Vマイルドハイブリッド)

最高出力・・・187kW(254PS)/3,750rpm

トルク・・・550Nm/1,500 ~ 2,400rpm 

〇直6 ガソリンターボエンジン"e-SKYACTIV-G 3.3"(48V マイルドハイブリッド)

最高出力・・・209kW(284PS)/5,000~6,000rpm

トルク・・・450Nm/2000 ~ 3500rpm

圧縮比・・・12.0

ボアストローク・・・86×94.2

燃料オクタン価・・・91RON or High

CX-60オーストラリア仕様で注目なのは日本や欧州仕様に設定されて無い「直6ガソリンターボエンジン搭載モデル」ですが、今回エンジンの種類が"e-SKYACTIV-G"である事が正式発表されました。

エンジンのボアストトークはe-SKYACTIV-D 3.3と同じで、圧縮比もガソリンターボとしては高い12.0(直4 SKYACTIV-G 2.5ターボの圧縮比は10.5)

燃料も欧州基準でレギュラーとハイオク両方に対応していまが、上記スペックがどちらの燃料使用時なのかは明記されていません。

 

 

続いて「グレード構成」

こちらはオーストラリアで販売されている既存のマツダ車と同じ命名パターンに則って3グレード設定。

〇Evolve

(画像 オーストラリアマツダ)

☆主要装備

フェンダーアーチやボディ下部は未塗装樹脂仕様

・18インチアルミホイール(グレーメタリック)

・ファブリック内装(ブラック)

マツダコネクト用センターディスプレイは10.25インチ(PHEVのみ12.3インチ)

・7インチTFT液晶付きアナログメーター(PHEVのみフル液晶メーター)

Apple CarPlay/Android Autoはワイヤレス接続にも対応。

※メーカーオプション「Vision Technology package」を設定(内容は後述)

〇GT

(画像 オーストラリアマツダ)

☆主要装備(Evolveの装備に加えて)

フェンダーアーチやボディ下部はボディ同色

シグネチャーウイングはブラッククローム仕様

・ドアミラーはグロスブラック

・20インチアルミホイール(ブラックメタリック塗装)

・本革内装(ブラック or グレージュ)

・パノラマサンルーフ

BOSEサウンドシステム

・ステアリングは電動調整式

・ドライバー・パーソナライズ

マツダコネクト用センターディスプレイは12.3インチ

・フル液晶メーター

ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート

※メーカーオプション「Vision Technology package」「Luxury package」を設定(内容は後述)

AZAMI

(画像 オーストラリアマツダ)

☆主要装備(GTの装備に加えて)

・20インチアルミホイールは「ブラックメタリック×切削加工」

シグネチャーウイングはメッキ仕様

・ドアミラーはボディ同色

・シースルービュー

アンビエントライト

・ナッパレザー内装(ブラック)

・フレームレス型ルームミラー

・シートベンチレーション(フロント)

・クルージング&トラフィックサポート(CTS

※メーカーオプション「Takumi package」「SP package」を設定(内容は後述)

(メーカーオプション一覧)

Vision Technology package」(対象グレード:Evolve・GT)

・360°ビューモニター+シースルービュー

・クルージング&トラフィックサポート(CTS

・フロントクロストラフィックアラート(FCTA)

マツダコネクト用12.3インチディスプレイ※①

・ドライバーモニタリング※①

アダプティブLEDヘッドライト※②

※①Evolveのみ、GTは標準装備

※②GTのみ、Evolveは選択不可

「Luxury package」(対象グレード:Evolve)

・フロントシートヒーター

・本革内装(ブラック)

・電動パワーシート

・メモリー機能付きドアミラー

Vision Technology packageと同時選択の必要あり。

Takumi package」(対象グレード:AZAMI

・日本仕様の「Premium Modern」と同じ内装にグレードUP

(画像 MAZDA)

「SP Package」(対象グレード:AZAMI

・日本仕様の「Premium Sports」と同じ内外装にグレードUP

日本仕様でかなり高い人気を集めているPremium Sportsのタンカラー内装ですが、海外向けのCX-60で設定されるのは今回のオーストラリア仕様が初。

 

ちなみに、オーストラリアマツダが公開したカタログを見ると日本仕様に無い組み合わせもいくつかあります。

①18インチアルミホイール装着グレード(Evolve)でレザー内装を追加可能。

(画像 オーストラリアマツダ)

⇒日本仕様の18インチアルミホイール装着グレード(S Package、XD)はファブリック内装のみでレザー内装のメーカーオプション設定も無し。

②GTで「Sports系外装×グレージュ内装」の組み合わせを選択可能。

(画像 オーストラリアマツダMAZDA)

⇒日本仕様でグレージュ内装が設定されているのは標準外装系グレード"L Package"のみ。

AZAMIで「Modern系外装とブラックナッパレザー内装」の組み合わせを選択可能。

(画像 オーストラリアマツダMAZDA)

⇒日本仕様のModern系グレード(Exclusive Modern、Premium Modern)は内装色がピュアホワイトのみ。

個人的に「Modern系外装とブラックナッパレザー内装」の組み合わせは日本でもかあんり需要がありそうな気もしますが、逆に日本仕様だけ選べる仕様もあるのでこのあたりは悩ましいところでしょうか・・・?(笑)

 

 

最後にグレード毎の車両本体価格一覧。

(G40e:直6ガソリン、D50e:直6ディーゼル、P50e:プラグインハイブリッド)

〇Evolve

G40e・・・・59,800豪ドル(日本円換算で約556万円)

D50e・・・・61,800豪ドル(日本円換算で約575万円)

P50e・・・・72,300豪ドル(日本円換算で約672万円)

〇GT

G40e・・・・67,800豪ドル(日本円換算で約630万円)

D50e・・・・69,800豪ドル(日本円換算で約649万円)

P50e・・・・80,492豪ドル(日本円換算で約748万円)

AZAMI

G40e・・・・74,154豪ドル(日本円換算で約689万円)

D50e・・・・75,000豪ドル(日本円換算で約697万円)

P50e・・・・87,252豪ドル(日本円換算で約811万円)

※参考までにオーストラリアで販売されているCX-5CX-8CX-9で最も価格が高いグレードの価格。

CX-5 AKERA(2023年モデル)・・・54,380豪ドル(日本円換算で約509万円)

CX-8 ASAKI(2022年モデル)・・・69,590豪ドル(日本円換算で約647万円)

CX-9 AZAMI(2022年モデル)・・・74,219豪ドル(日本円換算で約690万円)

既存のマツダSUVと比較すると直6エンジン搭載モデルはほぼ日本仕様に近い値付けですが、注目の直6ガソリンエンジンターボ搭載モデルはディーゼルより僅かに低い値付けとなっています。

一方でプラグインハイブリッドはCX-9より高い値付けとなっていますが、こちらに関しては日本と同様に購入補助金や免税が設けられてる可能性もあるので、総額だとまた変わってくるかもしれません。

ちなみにWitchCarの記事によると、オーストラリアマツダは直6ガソリンターボエンジン搭載モデルが販売台数全体の45%程度を占める予測を立てているようです。

https://www.whichcar.com.au/news/2023-mazda-cx-60-pricing-and-features

 

 

オーストラリアでは今年9月頃からCX-60の実車テストを実施していますが、今回出てきたメディアの情報によると販売開始はやはりやや遅れて2023年6月頃になる見込みとの事。

マツダにとって重要度が特に高いマーケットの一つであるオーストラリアでどれだけ反響が出てくるのか気になるところですね・・・。