つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが「ロードスター 2022年一部商品改良」を正式発表したので内容を詳しくチェック、ロードスターの今後についても少し考察(追記あり)

(画像 MAZDA)

海外の一部地域ではすでに"MX-5 2023年モデル"の情報が公開されていた「ロードスター」ですが、本日マツダから2022年一部商品改良が正式発表されました。

 

 

ロードスターに関しては夏頃から商品改良の噂が出始めていましたが、9月8日に注文受付を一旦終了した案内がマツダ公式HPに掲載。

その後、先月頃からオーストラリアや欧州の一部地域で"MX-5 2023年モデル"の情報が一足先に公開。

この流れから日本でも商品改良が近日中に発表される可能性が高まっていましたが、本日正式発表されたので変更点を詳しくチェックしていきたいと思います。

 

 

マツダ公式ニュースリリース

 

 

変更点①:ボディカラーラインアップに「ジルコンサンドメタリック」が追加。

(画像 MAZDA)

海外で一足先に情報公開されていたMX-5 2023年モデルと同様に、ボディカラーラインアップに「ジルコンサンドメタリック」が新たに追加されました。

この色は「CX-50」や「CX-5 "Field Journey"」などアウトドアやオフロードの世界観をより強めたSUVモデルのイメージカラーという印象が強いので、正反対のキャラクターと言えるロードスターに採用されるのはかなり驚きです。

「左:CX-5 "Field Journey"、右:CX-50 (右画像 MAZDA USA)」

個人的にはロードスターに似合うのだろうか?という不安もあるのが正直なところですが、このあたりは自分の目で実車を一度チェックしてみたいところですね。

あと、ジルコンサンドメタリックが追加された代わりに「ポリメタルグレーメタリック」が廃止されています。

(画像 MAZDA)

 

 

変更点②:期間限定の特別仕様車「Brown Top」登場。

「画像のボディカラーはプラチナクォーツメタリック (画像 MAZDA)」

NDロードスターでは毎年定番化している期間限定の特別仕様車ですが、今回登場したのは"Brown Top"

〇Brown Topの専用装備(ベースはS Leather Package)

・ブラウンカラーのソフトトップ(インシュレーター付き)

テラコッタカラーのナッパレザー内装

・ドアトリム/インパネデコレーションパネルのステッチもテラコッタカラーに。

・6スピーカー※①

・ドアミラーがボディ同色に※②

・高輝度塗装仕様の16インチアルミホイール※②

※①:ベースとなったS LeatherPackageはBOSEスピーカーシステムが標準装備ですが、Brown Topはメーカーオプション。

※②:メーカーセットオプションで「RAYS製16インチアルミホイールブレンボ製フロントキャリパー」も選択可能、ただし選択するとドアミラーはピアノブラックに。

これまでRFのTerracotta Selectionのみ設定されていたテラコッタ内装がようやくソフトトップ車でも選択できるようになりました。

合わせてブラウンカラーのソフトトップが組み合わされてるのが特徴ですが、レスポンスの記事によるとソフトトップの色は2018年に発売された特別仕様車"Caramel Top"と同じとの事。

「2018年に発売された特別仕様車 "Caramel Top"(画像 MAZDA)」

"Caramel Top"ではスポーツタン内装と組み合わされていましたが、テラコッタ内装と組み合わせるとまた違った雰囲気になりますね。

先に触れたように"Brown Top"は期間限定の特別仕様車で、注文受付は2023年7月31日までとなっています。

 

 

変更点③:ソフトトップ車の一部グレードに設定されていた「i-ELOOP+i-STOP」のメーカーセットオプションが廃止。

「左:改良前、右:改良後 (画像 MAZDA)」

これまでソフトトップのMT車の一部(Special Package・Leather Package・RS)に設定されていた「i-ELOOP+i-STOP」のメーカーセットオプションが、今回の商品改良で廃止されました。

売店などでもロードスターMT車でこの装備を求めるユーザーさんはかなり少ないという話を耳にしていたので、ある程度納得の変更でしょうか・・・。

ロードスターMT車は素の状態でもかなり燃費いいですからね。

一方でソフトトップのAT車とRFの全モデルは引き続き「i-ELOOP+i-STOP」が標準装備となります。

 

 

変更点④:インテリアの標準装備一覧に「シフトポジションインジケーター(AT車)」の記述が追加。

〇ソフトトップ

「左:改良前、右:改良後 (画像 MAZDA)」

〇RF

「左:改良前、右:改良後 (画像 MAZDA)」

かなり細かな部分ですが、諸元表に載っているインテリアの標準装備一覧に「シフトポジションインジケーター(AT車)」という記述が追加されていました。

NDロードスターは元々中央のメーター部分にシフトポジションを表示する部分があるのでシフトポジションインジケーターもコレの事だと思いますが、このタイミングでAT車だけ書き加えられたのは謎ですね・・・。

ちなみにMT車には推奨するギアを表示する「ギアシフトインジケーター(GSI)」が装備されていますが、これがAT車にも展開されたとかでしょうか・・・?

(画像 MAZDA)

これに関してはニュースリリースにも記載が無いので謎が深まりますね・・・(単に記述漏れだったというオチとか無いですよね?)

 

 

変更点⑤:車外騒音(近接排気騒音)の数値が変化。

〇ソフトトップ

「左:改良前、右:改良後 (画像 MAZDA)」

⇒改良前は「78db」だったのが「79db」に。

〇RF

「左:改良前、右:改良後 (画像 MAZDA)」

⇒改良前は「MT:83db、AT:80db」だったのが「MT/ATどちらも79dbに」

ここ最近厳しさを増している印象の騒音規制ですが、ロードスターも今回の商品改良で近接排気騒音の数値が変わっていました。

RFの数値が下がっているのは納得ですが、昨年の商品改良で「86db⇒78db」に大幅改善されたソフトトップは今年の商品改良で1dbだけ数値が増えています。

単なる計測誤差かもしれませんが、中々興味深い変更ですね・・・。

 

 

最後にグレード一覧と車両本体価格を改良前と改良後でおさらい。

〇ソフトトップ

    改良前 改良後 値上げ幅
S MT ¥2,623,500 ¥2,689,500 ¥66,000
990S MT ¥2,893,000 ¥2,959,000 ¥66,000
S Special Package
MT ¥2,840,200 ¥2,906,200 ¥66,000
AT ¥2,955,700 ¥3,021,700 ¥66,000
S Leather Package
MT ¥3,191,100 ¥3,257,100 ¥66,000
AT ¥3,306,600 ¥3,372,600 ¥66,000
S Leather Package"WhiteSelection"
MT ¥3,231,800 ¥3,297,800 ¥66,000
AT ¥3,347,300 ¥3,413,300 ¥66,000
Brown Top
MT ¥3,257,100
AT ¥3,372,600
RS MT ¥3,356,100 ¥3,422,100 ¥66,000

〇RF

    改良前 改良後 値上げ幅
S
MT ¥3,461,700 ¥3,527,700 ¥66,000
AT ¥3,489,200 ¥3,555,200 ¥66,000
VS
MT ¥3,757,600 ¥3,823,600 ¥66,000
AT ¥3,785,100 ¥3,851,100 ¥66,000
VS"White Selection"
MT ¥3,798,300 ¥3,864,300 ¥66,000
AT ¥3,825,800 ¥3,891,800 ¥66,000
VS"Terracotta Selection"
MT ¥3,798,300 ¥3,864,300 ¥66,000
AT ¥3,825,800 ¥3,891,800 ¥66,000
RS MT ¥3,922,600 ¥3,988,600 ¥66,000

先に商品改良が発表された車種と同様にロードスターも車両本体価格が一律66,000円値上げされています。

他メーカーより値上げ幅はまだマシだと思いますが、そろそろこの流れも落ち着いて欲しいところ・・・。

 

 

確認できる限りでロードスターの改良点は以上となります。

KPCの採用や現在も高い人気を集めている特別仕様車990Sが話題になった昨年の商品改良に比べると今年は小規模な変更範囲ですが、やはりジルコンサンドメタリックの追加が特に注目ポイントでしょうか?

すでにYouTubeや各メディアでジルコンサンドメタリックの実車が取り上げられていますが、直前の不安とは裏腹に思ったより似合ってる印象・・・。

Twitter等でお世話になっているカタリさんのYouTubeマツダを語りたいだけのチャンネル」

 

〇AUTOCAR

先に紹介したレスポンスの記事によると、ロードスターのカラー&マテリアルを担当されている狩野梓さんはジルコンサンドメタリックについてこのように紹介されています。

アースカラーっぽいのでSUVライクなイメージで認識されているが、ソリッドライクでタフな印象を持たせつつ、マツダらしい造形の繊細さやスポーティな印象を出すためにメタリックを入れ、陰の面をしっかり落とし引き締まって見えるようにした色。ロードスターではヴィンテージやカフェレーサーの雰囲気を楽しんでいただける色。

【マツダ ロードスター 改良新型】歴史は忘れずにNDらしさを…特別仕様車と新色追加で表現 | レスポンス(Response.jp)

確かにどことなく昔の英国車(ロータス等・・・)の雰囲気も少し感じるので、ライトウェイトスポーツには似合うのかもしれませんね。

一方で、ポリメタルグレーメタリックはロードスターでも人気を集めていた事に加えて、MAZDA SPIRIT RACINGがスーパー耐久へ投入している12号車のイメージを持たれてる方も多いので、設定が無くなったのは寂しいところ・・・。

(厳密に言うとMAZDA SPIRIT RAINGのロードスターはポリメタルグレーではなく"特別なグレー"らしいですが・・・)

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER (画像 MAZDA)」

あとはロードスタが商品改良されるたびに言ってる気もしますが、やはりスポーツカーらしい鮮やかで明るめなボディカラーも出てほしいです・・・。

 

 

そしてもう一つ気になるのは特別仕様車"Brown Top"の注文受付期間」

これまでロードスターの期間限定車の注文受付期間は全て「最大約6か月」でしたが、今回の"Brown Top"は「約9か月」と長期間になっています。

「RED TOP」(2017年11月発表~2018年3月31日まで)

⇒約5か月

「Caramel Top」(2018年6月発表~2018年12月25日まで)

⇒約6か月

「SILVER TOP」(2019年11月発表~2020年3月31日まで)

⇒約5か月

「RS White Limited Selection」(2020年12月発表~2021年3月31日まで)

⇒約4か月

「Navy Top」(2021年12月発表~2022年5月31日まで)

⇒約6か月

「Brown Top」(2022年11月発表~2023年7月31日まで)

⇒約9か月

実はBrown Topの注文受付が終了する7月末から少し後の2023年秋に東京モーターショー(JAPAN MOBILITY SHOW)」が開催予定となっており、マツダもコンセプトカーや商品改良モデルの実車東京モーターショーで初披露する事例が近年多くありました。

(上で挙げた期間限定車の中では「RED TOP(2017)」「SILVER TOP(2019)」の実車初披露も東京モーターショー

このような点から2023年7月末にBrownTopだけでなくロードスター全グレードの注文受付を一旦終了して、東京モーターショーで「内外装デザインの小変更も含めた大幅改良モデル」や「ソフトトップの2.0L車」がお披露目されるのでは?という妄想も膨らんでいます(笑)

さすがに次期型やNDのファイナルエディションはまだまだ先だと思われますが・・・。

 

 

将来の事も含めて色々妄想が広がってしまいますが、まずは新たに登場した"BrownTop"やジルコンサンドメタリックの実車を早くチェックしてみたいところです♪