1月31日のワールドプレミアに向けて着々と情報が公開されてきているマツダのラージ商品群SUV「CX-90」ですが、北米マツダがCX-90に直6ガソリンターボエンジンを搭載する事を正式発表しました。
「CX-90」に関してはすでにティザー画像で「プラグインハイブリッド」と「直6エンジン」が設定される事を"匂わせて"いましたが、これまで搭載する事をニュースリリースで正式に発表されたのはプラグインハイブリッドのみ。
ただ、昨日には海外フォーラム上で直6ガソリンエンジンのスペックに関する情報も出てきていたので、CX-90への搭載はほぼ間違いない状況でした。
そしてついに北米マツダからもCX-90に直6ガソリンエンジン搭載が正式発表されています。
両方のニュースリリースに書かれている内容がこちら。
・CX-90には待望のパワフルで応答性の高い新開発の「3.3L 直6"e-Skyactiv"ガソリンターボエンジン」が搭載されます。
・プレミアム燃料を使用した場合のスペックが「最高出力340hp(約344ps)」「最大トルク369lb-ft(約500Nm)」で、マツダが開発した歴代のレシプロガソリンエンジンで最も高いスペック。
・このエンジンはCX-90に「魅力的な走り」と「心地よい排気音」をもたらすとともに、マイルドハイブリッドシステムを採用する事で性能を犠牲にすることなく効率的な走りを実現している。
最高出力と最大トルクは前回のブログで取り上げたスペック通りですが、さらに排気音の心地よさも重視されているようです。
一方で、今回のニュースリリースでもガソリンエンジンの種類(SKYACTIV-G or SKYACTIV-X)は記載されていませんが、すでにCX-60オーストラリア仕様で同じ構成の直6ガソリンターボ「e-SKYACTIV G 3.3」が発表されているので、CX-90も同じ種類になるのがほぼ確実と思われます。
ちなみにマツダの直6ガソリンエンジンはこれ以外にもCX-60欧州仕様に搭載予定の「e-SKYACTIV X」がありますが、こちらの排気量は3.0リッターで自然吸気と公表されているのでCX-90に搭載されるエンジンとは別となります。
一方で、前回のブログでも紹介したように同じ「e-SKYACTIV G 3.3」でもCX-60オーストラリア仕様とCX-90ではスペックが異なります。
参考までに日本で販売されている直6ディーゼル「CX-60 e-SKYACTIV D 3.3(XD-HYBRID)」も加えて比較。
比較してみると最大トルクは日本で人気を集めているCX-60 XD-HYBRIDが最もハイスペックですが、やはりCX-90の最高出力はマツダの歴代最高という事だけあって頭一つ抜けてますね。
CX-60オーストラリア仕様のスペックが公開された時は直6ガソリンターボの割にスペックがやや控えめという声も出ていましたが、この数値ならかなり魅力度が高まるのではないでしょうか?
ちなみに他メーカーの直6エンジンではZ4やGRスープラ等に搭載されているBMWの直6ガソリンターボ(B58型)とほぼ同等のスペックになるようです。
BMW B58型:「最高出力:326ps or 340ps」「最大トルク:450Nm」
現時点で日本に導入される話は出ていない直6ガソリンターボエンジンですが、今年後半に発表予定の標準ボディ3列シートSUV「CX-80」や「CX-60の商品改良」あたりで登場すると嬉しいところです・・・(笑)