情報解禁されてから大きな話題となっているマツダのラージ商品群SUV第2弾「CX-90」ですが、今回はまだ正式発表されていない車両価格やグレード構成等に関する情報を紹介したいと思います。
マツダのラージ商品群SUV第2弾「CX-90」は1月31日(北米時間)に正式発表。
このブログでも公開された情報を中心に詳しくチェックしましたが、まだ明らかになっていない部分も多くあるのが現状・・・。
その中で車両価格やグレード構成について取材している記事があったので紹介したいと思います。
今回取り上げるのはカナダの自動車メディア「driving.ca」が掲載した記事。
こちらはCX-90の実車をレポートした記事ですが、その中で気になる内容がいくつかありました。
①:ソウルレッドクリスタルメタリックの設定について。
今回北米マツダから公開されたCX-90の実車は「アーティザンレッドプレミアムメタリック」と「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」の2台で、マツダの象徴的ボディカラーと言える「ソウルレッドクリスタルメタリック」の画像は公開されていません。
特にCX-90は同じ赤色のアーティザンレッドプレミアムメタリックが登場時から設定される初のマツダ車という事で設定の行方が少し気になっていたのですが、driving.caの記事によると・・・・。
A new signature colour, Artisan Red, will be available at launch, and comes with surprising depth and changeability: in low light, the colour appears to be a deep burgundy, while bright sunlight gives it a more vivid appearance closer to another Mazda signature colour, Soul Red.
(If Soul Red is your favourite Mazda colour, fear not: it will be offered on the CX-90 as well.)
新色の「アーティザンレッド」は、暗いところでは深いワインレッドに、明るいところではソウルレッドに近い鮮やかな色に見えるなど、驚くほどの深みと変化性を備えています。
(ソウル レッドがお気に入りのマツダ カラーである場合でも、恐れることはありません。CX-90でも提供されます。)
driving.caの取材によるとCX-90にもソウルレッドクリスタルメタリックは設定されるとの事。
一部で「アーティザンレッドプレミアムメタリックがソウルレッドの後継色なのでは?」という憶測も飛んでいたようですが、実際は両方設定される事になります。
同じ赤でも色の深みがかなり異なるので、両方設定されるのは朗報ですね。
②:カナダにおけるCX-90のグレード構成や内装に関して
CX-90のグレード構成は北米だけでなくオーストラリアでも正式発表されていませんが、driving.caの記事によると・・・・。
Pricing will be announced shortly but is not available yet; what we do know is that the Signature trim will be exclusive to the inline-six powertrain, while the PHEV will top out at the GT grade. This is to keep the highest-trim PHEV’s price attainable while taking into account the premium that inherently comes with plug-in hybrid powertrains.
価格はまもなく公開されますがまだ正式発表されていません。わかっているのはSIGNATUREグレードは直列6気筒パワートレイン専用で、PHEVはGTグレードが最上級グレードになることです。これは、プラグインハイブリッドパワートレインが本来持つプレミアムを考慮しつつ、PHEVの最高級グレードの価格を維持するためです。
"SIGNATURE"とはCX-5・CX-9北米仕様の最上級グレードでも使用されている名称ですが、CX-90カナダ仕様では直6ガソリンターボモデルのみ設定。
一方PHEVモデルの最上級グレードは"GT"になるようです。
※カナダで販売されているCX-5の"SIGNATURE"と"GT"
次にグレード別の内装についてもこのような一文が・・・。
As a result, you’ll see two different interiors in our photos. The darker one is from the GT PHEV, which gets the black leather, metal-look inserts, and straight stitching that’s typical across the Mazda line-up. The lighter interior is the Signature, which has received the bulk of Mazda’s attention in creating an innovative design.
その結果、ブラックレザーやメタル調インテリアパネル、ストレートステッチなどマツダの代表的なデザインを採用した内装が「GT PHEV」。明るい色のインテリアは「SIGNATURE」で、マツダがこだわり抜いた革新的なデザインです。
北米マツダが公開したCX-90は2種類の内装がありましたが、driving.caによるとカナダ仕様ではホワイトのナッパレザー内装が"SIGNATURE"で、ブラックレザー内装が"GT"との事。
☆SIGNATURE(カナダ仕様)?
☆GT PHEV(カナダ仕様)?
Mazda's all-new 2024 CX-90 is a Premium, Family-sized, and Powerful SUV - YouTube
そして、米国マツダのニュースリリースだとCX-90は「6人乗り」「7人乗り」「8人乗り」の3種類を設定と公表されていましたが、driving.caの記事によると・・・。
The CX-90 will be available in seven- or eight-seat configurations. In the second row, a three-seat bench or a pair of captain’s chairs will be offered.
CX-90は、7人乗りと8人乗りが用意されています。2列目には、3人掛けベンチと2脚のキャプテンチェアが用意される予定です。
どうやらカナダ仕様は7人乗りと8人乗り仕様のみで、6人乗り仕様は設定されない可能性があるようです。
CX-90の場合は3列目シートも2人掛けと3人掛けの2種類が存在しているので、組み合わせも気になるところですね・・・。
③カナダにおけるCX-90の車両価格について。
driving.caはまだ正式発表されてない車両価格についてカナダマツダCEOのDavid Klan氏へインタビューを実施。
それによると・・・・。
Mazda Canada CEO David Klan confirmed to Driving.ca that the lowest trims will start in the mid-$40,000 range and will compete with mainstream three-row SUVs like the Hyundai Palisade,Kia Telluride , Toyota Highlander, Honda Pilot, and others.
At the high end—Signature on the inline-six and GT for the PHEV—Klan says pricing will be in the early-$60,000 range and will play in the entry-level luxury space against competitors like the Acura MDX and Volvo XC90.
マツダカナダCEOであるDavid Klanはdriving.caの取材に対して「最低価格帯は 40,000 ドル台半ばから始まり、ヒュンダイ パリセード、キア テルライド、トヨタ ハイランダー、ホンダ パイロットなどの主流の3列SUVと競合する」と証言。
最上級グレードとなる直6エンジンの"SIGNATURE"とPHEVの"GT"の価格は60,000 ドル台前半であり、Acura MDXやVolvo XC90などラグジュアリーブランド3列SUVのエントリーグレードと競合すると証言した。
※:通貨単位はおそらく米ドルではなくカナダドル(加ドル)
David Klan氏によるとCX-90カナダ仕様の価格帯は「約40,000加ドル中盤~60,000加ドル前半」になる予定との事。
現在カナダで販売されているCX-9の価格帯が42,050~54,050加ドルなので、少し車両価格は上がる事になりそうですね。
ちなみにDavid Klan氏が挙げている競合車種のカナダにおける価格帯がこちら。
「ヒュンダイ・パリセード」
⇒44,204~57,704加ドル
「キア・テルライド」
⇒46,995~56,695加ドル
2022 Kia Telluride | 8 Seater SUV | Kia's New Luxury Family SUV
⇒44,750~55,190加ドル
2023 Highlander & Highlander Hybrid: Mid-Size SUV | Toyota Canada
「ホンダ・パイロット」
⇒46,920~58,420加ドル
2023 Honda Pilot: 3-Row Midsize SUV - EX-L, Trail Sport, Touring, Black Edition | Honda Canada
「ACURA・MDX」
⇒57,900~83,000加ドル
「VOLVO XC90」
⇒65,200~76,150加ドル(マイルドハイブリッド)
⇒82,650~93,550加ドル(プラグインハイブリッド)
CX-90カナダ仕様の価格帯がDavid Klan氏の証言通りだとすればスタート価格はヒュンダイやトヨタの同セグメント車種とほぼ同じで、最上級グレードでプレミアムブランドの同セグメント車種のエントリーグレードクラスに届くくらいでしょうか?
さらにここに挙げた車種は全てFFベースである一方で、CX-90はFRアーキテクチャーや直6エンジンを採用しているのでCX-60と同様にかなりアフォーダブルなモデルになりそうですね。
車種によって標準装備やオプション設定が異なるのであくまで参考程度ではありますが・・・。
ちなみにDavid Klan氏によるとカナダマツダはCX-90全体の販売台数の中で25%がPHEVになる予測のようです。
気になった内容は以上となりますが、今回取り上げた内容はおそらくカナダ仕様の情報で米国やオーストラリアで販売されるCX-90のグレード構成や価格帯はまた異なる可能性もあります。
米国では春頃から発売開始という報道も出ている事から近日中に詳細が各国で公開されるはず・・・。
引き続きCX-90に関する情報に注目しておきたいと思います。