現時点では実車やエンジンスペックの一部が公表されている状態の「CX-90」ですが、カナダマツダが早くもオーナズマニュアルを公開していました。
CX-90は1月31日(現地時間)にワールドプレミアされましたが、現時点で公表されているのは2種類の実車とエンジンスペックの一部程度・・・。
まだまだ明らかになっていない部分が多くある状態ですが、カナダマツダが早くもオーナーズマニュアルを公開しているので気になる内容を順番に紹介したいと思います。
〇カナダマツダ公式HP・オーナーズマニュアル検索ページ
「CX-90 2024年モデル」で検索するとPDF形式のオーナーズマニュアルが公開されています。
ただし、確認した限りだと現時点で公開されているのは"PHEVのみ"のようです。
ポイント①:ベンチシートタイプのセカンドシート。
先日のワールドプレミアで公開されたCX-90のセカンドシートはどちらもキャプテンシート(上画像)でしたが、オーナーズマニュアルではベンチシートタイプの概要も一部掲載されています。
CX-90のベンチシートは6:4分割可倒式で、3列目シートの乗り降り時に使用する電動スライドスイッチも装備。
このあたりはCX-8と全く同じ仕様となっており、電動スライドスイッチの有無もグレードによって変わりそうですね・・・。
あと、CX-60のリアシート用アームレストはカップホルダーのみでしたが、CX-90のベンチシートは小物入れも備わっています。
ポイント②:エアコン操作パネルのCX-60に無いボタン
先日のブログでも紹介しましたがCX-90のエアコン操作パネルはCX-60と同じ物が採用されている一方で、一部ボタンの配置が異なっています。
特に画像の赤で囲った部分はCX-60に無いボタンなので、どのような機能なのか気になっていましたが、オーナーズマニュアルを見ると・・・・。
どうやら8番が「リアシート用エアコンのON/OFF」で7番は「リアシート用エアコンの温度や送風をフロントシートで調整するため」のボタンのようですね。
改めて調べてみると「CX-8」のフロントシート用エアコン操作パネルにもリアシート用エアコンのON/OFFボタンは備わっていますが、説明書を見る限りだとフロントシートからリアの温度や風量は調整出来ません。
リアシートに小さなお子さんを乗せた場合、座ってる位置からエアコン操作パネルは手が届かない場合も多いと思うので、フロントシートからも調整可能になるのは嬉しいポイントと言えそうです。
ポイント③:CX-90のアンビエントライトはCX-60より光る場所が多い?
CX-60でマツダ車初採用されたアンビエントライトはCX-90でも採用されていますが、オーナーズマニュアルを比較すると・・・・。
CX-60ではアンビエントライトの数が7か所示されていますが、CX-90は1か所多くなっています(矢印部分)
詳しい場所は記載されていないのですが、説明図を見る限りだとセンターコンソールや運転席側の足元あたりでしょうか・・・?
夜間に撮影されたCX-90の映像や写真はまだ無いので、改めて確認したいところです。
ポイント④:CX-90に純正装着されるタイヤ・ホイールのサイズは「21インチ」「19インチ」
先日公開されたCX-90の実車に装着されてるホイール・タイヤは「21インチ」でしたが、オーナーズマニュアルには詳しいサイズが掲載されています。
先日公開された車両に装着されていた21インチは画像で見たとおり「275/45/R21」
そして、カナダ・米国仕様にはさらに19インチ仕様も用意されるようですが、その仕様に装着されるのは「265/55/R19」
正式発表前にスクープされたテスト車両でやや小径に見えるタイヤ・ホイールが装着されていたので、おそらくこれが19インチ仕様と思われます。
2024 Mazda CX-90, a New Three-Row SUV, Spied Testing
ポイント⑤:CX-90の車体サイズや重量、PHEVの諸元が明らかに。
ワールドプレミアの時点では未公表だったCX-90の車体サイズや重量がオーナーズマニュアルに掲載されていました!
そこで改めてCX-90に比較的近い既存車種と比較。
※1:シャークフィンアンテナを含めた数値
※2:北米で採用されている最大定員が乗車して最大積載量の荷物を積んだ状態の自動車全体の"総質量"を表す「GVWR (Gross Vehicle Weight Rating)」の数値
(日本は"総重量")
※3:CX-8は「XD Exclusive Mode(AWD)」、CX-60は「PHEV Premium Sports」の車体重量
日本と北米で表記方法が異なる部分もあるのであくまで参考程度ですが「CX-9」と比較すると全高以外は全て大型化。
さらに同じラージ商品群「CX-60」との比較でも、全幅がほぼ10㎝大きくなっているのはスゴイですね・・・(笑)
全幅に合わせてトレッドも広がっているので、足回りも異なっている可能性が高そうです。
車体重量に関してはGVWR方式の数値なのであまり参考にならないかもしれませんが、カナダマツダ公式HPに掲載されているCX-9の車体総重量は1,999kgと表記されているので、そこから単純計算するとCX-90 PHEVの車体総重量はおおよそ2トン中盤くらいでしょうか・・・?
そしてオーナーズマニュアルにはPHEVのエンジンスペックも掲載されていたので日本仕様のCX-60 PHEVと比較。
CX-90のPHEVは北米市場向けに専用チューニングを行っている事が公表されていますが、スペックを見る限りだとCX-60 PHEVと違いは見受けられません。
一方で燃料タンクに関しては車体サイズが大きくなることもあってCX-60より20ℓ大きくなっています。
現時点で掲載されていない直6ガソリンターボエンジン搭載モデルのスペックはまた異なるはずなので改めてチェックしたいところ・・・。
カナダマツダが公開したオーナーズマニュアルで気になったポイントは以上ですがいかがだったでしょうか?
以前から気になっていた車体サイズは予想通りCX-9よりも大きくなっていましたが、室内がより広くなったと報じられているにも関わらず全高がほとんどCX-9と変わっていないのは予想外でした。
CX-90に関しては日本でも販売して欲しい声が多く見受けられますが、全幅だけでなく3m越えのホイールベースを見ると日本で走らせるのはかなり大変そうな予感・・・(苦笑)
一方でCX-60とほぼ共通と思われていたインテリアに関しても、細かな装備や仕様がよりブラッシュアップされてるようなので、日本や欧州向けに導入予定の3列シートSUV「CX-80」だけでなくCX-60にも展開されるのか気になる・・・。
あと「CX-80」に関しては車体サイズがどうなるのか?という点も注目ですね。
オーナーズマニュアルも公開された事を考えるとそれほど遠くない時期に試乗インプレッションやより詳しい実車紹介も解禁される可能性があるので続報に期待です。