先月に欧州で正式発表されてから少しづつ情報が公開されている発電用ロータリーエンジンを採用したPHEV「MX-30 R-EV」ですが、欧州ではさらにオーナーズマニュアルも公開されました。
「MX-30 R-EV」に関しては1月13日に正式発表されてからスペックや仕様に関する情報も徐々に公開。
欧州ではすでに先行予約も開始されているので発売に向けて着実に進歩している感じですが、さらにオーナーズマニュアルも公開されていたので紹介したいと思います。
(一例)
〇ドイツマツダ公式HP
〇英国マツダ公式HP
欧州ではEVモデルとR-EVモデル共通のオーナーズマニュアルが公開されています。
こちらは車両概要図ですが、一目見て床下に搭載されているバッテリーの大きさが異なっているのが分かります。
R-EVモデルのバッテリー容量はEVモデルの約半分である17.8kWhなのでバッテリー自体のサイズも小さくなっていますが、空いたスペースには発電用ロータリーエンジン用の燃料タンクが備わっているはず・・・。
「使用燃料について」
R-EVモデルの使用燃料はオクタン価95のガソリンが指定されている事がすでに判明していましたが、今回公開されたオーナーズマニュアルによると欧州で普及しているエタノールを10%混ぜたガソリン燃料「E10」にも対応してるとの事。
オクタン価95は日本だとハイオクガソリンになりますが、日本仕様では指定燃料が変わるのか気になるところですね・・・。
※オクタン価95は欧州だとレギュラーガソリン扱い。
「メーター表示の違い」
メーターの表示デザインは基本的にEVモデルとR-EVモデルで同じですが、R-EVモデルは発電用ロータリーエンジンを搭載しているので「ガソリンも含めた航続可能距離(Maximum Driving Distance Display)」や「平均燃費(Average Fuel Economy)」も表示可能。
せっかくならロータリーエンジンをイメージしたマークや表示があっても良さそうですが・・・(笑)
「オイル関連とタイヤの指定空気圧」
まず発電用ロータリーエンジン向けに推奨されているエンジンオイルの粘度は「0W-20」と「5W-30」で、これはRX-8(13B-MSP)でも推奨されていた粘度となります。
一方で、エンジンオイル使用量は1ローターにも関わらずRX-8より1L多くなっているのは中々興味深いところ・・・。
MX-30 R-EVに搭載されたロータリーエンジンは1ローターあたりの排気量がRX-8より大きくなっているのに加えて、オイル消費を減らすために2つのハウジングからオイルを噴射する新しいシステムを採用したという開発担当者の証言も出ているので、このあたりがオイル使用量に関係してる可能性も・・・?
オイル消費量が減っているとすれば、エンジンオイル交換時の使用量が増えた代わりに途中で継ぎ足す必要は無くなっているかもしれませんね。
公開されたオーナーズマニュアルで気になったポイントは以上となりますが、今回の内容はあくまで欧州仕様なので、今後導入予定と公表されている日本仕様ではまた変わる部分があるかもしれません。
特にガソリンに関してはレギュラー対応になるのか気になるところ・・・。
これまで取り上げた情報である程度詳細が判明してきましたが、あとは実際に走りがどのような感じなのか楽しみですね。