つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダの丸本社長がラージ商品群や電動化対応について証言、EV時代は後輪駆動車の時代になる?

(画像 MAZDA)

ラージ商品群の導入を中心に電動化を進めているマツダですが、国内メディアが丸本社長へラージ商品群や電動化について取材した記事を公開しています。

 

 

今回取り上げるのは「WEB CG」に掲載されている記事。

自動車ジャーナリストの小沢コージさんがラージ商品群や電動化戦略について気になるポイントをマツダの丸本社長へ直撃取材。

この記事は当初有料会員限定で公開されていましたが、改めてチェックすると一般公開されていました。

ラージ商品群や電動化戦略についてかなり詳しく回答されていますが、その中でも特に気になった部分を紹介したいと思います。

 

 

〇ラージ商品群と電動化の関係性について。

マツダはラージ商品群で直6エンジンやFRアーキテクチャーを新開発しましたが、小沢コージさんは電動化が進んでいる中でマツダ逆張り戦略を行ってるように見えるとの事。

これに関して丸本社長がなかなか興味深い回答をされています。

・FRプラットフォームを新開発するのは大変だが、車体のサブアッセンブリーをセル方式にすることにより、専用ラインを必要とせず既存のFFラインへの自然な混流ができている。

・ビルディングブロック戦略は開発だけでなく生産にも生かせますし、CXー60のラインは将来のEV生産ラインに対する投資でもある。

・PHEVとMHEVの生産で電池の挟み込み技術と制御技術を手の内化し、マツダ社内で100%内製化できるようになった。先進運転支援装備の技術やFR車の加減速統合制御技術も同じですべてEVの生産に生かせる。

EV時代は"後輪駆動車の時代"でもあるので。

・EV生産で直接使えないのは直6エンジンと8段ATの技術ぐらい。

丸本社長によるとラージ商品群は将来のEV生産も見据えた投資で、EVを生産する場合も直6エンジンと8段AT以外の技術や知見は生かせるとの事。

そして何より「EV時代は後輪駆動車の時代でもある」と証言されているのはかなり興味深いです。

マツダは2025年以降にEV専用アーキテクチャーを導入する予定ですが、電動化が進むにつれてマツダの後輪駆動車がさらに増えるかもしれませんね・・・。

ちなみに、マツダはすでにEV専用アーキテクチャーと思われる特許を複数出願していますが、モーターの取り付け位置と個数で駆動方式を自由に設定する事が検討されているようです(今のところあくまで特許ですが・・・)

 

 

〇CX-60の販売台数とラージ商品群の生産体制について。

昨年秋に欧州と日本で販売開始された「CX-60」ですが、先月には北米で「CX-90」の販売も開始されたのに加えて今年後半には「CX-70」「CX-80」も登場予定・・・。

これについても丸本社長が回答されています。

・CX-60の販売は4月末で「日本:約2万台」「欧州:受注含みで約3万台」だが、ほぼ予定通り。

・CX-90の生産が立ち上がると防府工場の生産キャパシティーは一杯になると思う。

ラージ商品群SUV全体で年間20万~30万台はつくりたいが、仮に30万台が目標としても30万台分の生産設備を一気につくるつもりは無い。

まずはちゃんとした売り方をしてほしいし、生産台数は実績を見ながら段階的に増やしていくつもりです。

ラージ商品群第一弾となった「CX-60」は日本・欧州どちらもほぼ計画通りの販売台数を達成してるようですが、CX-90の生産が立ち上がるとラインのキャパシティーが一杯になる見込みとの事。

現在CX-60・CX-90を生産しているのは防府第2工場のみですが、CX-70・CX-80が登場すると他の工場でもラージ商品群が開始されそうですね。

予想通り他の工場でも生産する場合の候補としては、すでにFR車(ロードスター)と大容量バッテリーを搭載したEV車(MX-30)を生産している宇品第1工場が有力候補でしょうか・・・?

マツダ統合報告書2022(PDF形式)」

https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/annual/files/ir2022j_all.pdf

(画像 MAZDA)

 

ちなみに丸本社長は今年6月で勇退されて毛籠さんが新社長に就任する予定ですが、電動化の基本的な方針・戦略は丸本社長時代の内容をそのまま引き継ぐのが有力です。

電動化に伴って"マツダ車らしさ"がどうなっていくのか期待と不安が入り混じってましたが、後輪駆動車の時代と言われると期待が増してきます。

丸本社長はこれ以外にもマツダの戦略について詳しく回答されていますが、この記事は後編も公開予定となっているので、引き続き注目ですね。