昨年夏にマツダがインドネシアで新たな工場の建設を検討しているという噂を取り上げましたが、現地では続報が出てきています。
マツダは現在日本や米国を中心に複数の生産拠点を設けていますが、昨年夏にインドネシアで工場建設を検討してる噂が浮上。
複数の現地メディアが報じていた事から進歩状況が気になっていましたが、今月に入ってから続報が出てきています。
「IDN TIMES」
「BERITAKINI.CO」
https://beritakini.co/news/pabrik-mobil-mazda-akan-berdiri-di-indonesia/index.html
それぞれの記事によると、インドネシアマツダを運営しているPT Eurokars Motor Indonesia (EMI) の常務取締役Ricky Thio氏が各メディアの取材で工場建設に関する証言を行ったとの事。
・現在は自動車の生産に必要な機械・専用工具などを選定している段階。
・工場の建設地はまだ公表できないが、最善の場所を準備するように動いている。
昨年の段階ではまだ検討初期段階という印象でしたが、今回の記事を見る限りだとマツダ本社との協議も最終段階である事に加えて、生産機械などの選定も始まってるとの事なので工場建設がほぼ決まりそうな雰囲気ですね・・・。
マツダはすでに「タイ」「ベトナム※」「マレーシア※」に生産拠点を設けているので、もし今回の話が決定した場合はASEAN地域で4か所目となります。
インドネシアで工場を建設する理由としてはASEAN地域の市場成長が見込める事以外に「オーストラリアへの輸出」が以前から挙げられています。
インドネシアはオーストラリアと包括的経済連携協定(IA-CEPA)を結んでいる事から輸出関税でメリットがある事に加えて、マツダにとってオーストラリアは高い販売シェアを獲得しているかなり重要なマーケット。
インドネシアではすでに日本メーカーに加えてメルセデスベンツやBMWなども工場を設立している事から、自動車の生産拠点として重要度が増しているのは間違いなさそうです。
その一方で、ASEAN地域の重要度が高まってるとはいえマツダの企業規模でさらに生産拠点を増やすのは大丈夫なのか?という不安もあるのが正直なところ・・・。
インドネシアで工場が建設されるとしてもベトナム・マレーシアと同様にノックダウン生産のみになるのが有力ですが、工場の資本構成もどうなるのか気になります。
これまでの噂や情報を見る限りだとインドネシアマツダ主導で話が進んでいる印象ですが・・・。
まだ正式発表されて無い段階ですが、マツダは来週12日に「2023年3月期 通期決算」を発表する予定なので、このタイミングで工場建設に関する発表があるのか注目ですね。
マツダが2023年3月期 通期決算を5月12日に発表予定と公表。
— taku2 (@taku2_4885) 2023年4月13日
ここ最近は決算に合わせて新型車に関する内容を発表する事がほぼ無いですが、今後の商品計画などが発表されるのか気になるところ・・・。https://t.co/isyh2LjVLc pic.twitter.com/SMZImnUWWR