つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが「CX-8」の生産を2023年12月で終了する事を正式発表、注文が12月までの生産台数に達した時点で販売も終了へ。

今年に入ってから今後に関して様々な憶測が飛んでいた「CX-8」ですが、ついにマツダから生産・販売終了が正式発表されました。

 

 

CX-8に関しては昨年11月に大幅商品改良モデルが正式発表されていましたが、今年にはいってからTwitterなどを中心に販売終了の噂が浮上。

(昨年11月に発表された大幅商品改良モデル)

その後は販売継続の噂も飛び交いだしたので先行きが中々読めない状態が続いていましたが、ついにマツダから今後に関して正式発表出ています。

 

 

マツダ公式HP・CX-8専用サイト

MAZDA CX-8|クロスオーバー SUV|マツダ

(画像 MAZDA)

一足先にTwitterでも取り上げましたが、公式HPによると「今年12月をもって生産終了予定で、注文が12月までの生産台数分に達した時点で販売も終了」との事。

生産・販売終了後の動向は案内されていませんが、販売再開について触れてない事を考えると、年次改良モデルや次期型が登場する事無くこのまま終了する可能性が高そうですね・・・。

生産・販売終了する場合でも、案内を出す前にCX-80を正式発表してどちらか検討する期間を設けると思っていたのですが・・・。

 

 

日本国内の環境を考えるとCX-8はあらゆる面で"ちょうどいい3列シートSUV"だったのでかなり寂しいところですが、生産・販売終了する要因を妄想してみると・・・。

①:CX-80が実質後継車種

(画像 MAZDA)

これはすでに多くの方がご存じだと思いますが、マツダはラージ商品群SUVを4車種導入する計画で、その中でも道路や駐車場が比較的狭い日本や欧州には標準ボディの「CX-60(2列シート)」「CX-80(3列シート)」を投入すると公表。

CX-60は昨年から販売開始されていますが、これに続いて欧州では6月頃にCX-80と思われるテスト車両もスクープされています。

さらにオーストラリアマツダや欧州マツダも2023年後半にCX-80を正式発表予定を予告しているので、タイミング的に考えると当初の推測通りCX-80が実質的な後継車種となりそうですね・・・。

 

②:マツダ全体で見るとCX-8の生産・販売台数は限られている。

(画像 MAZDA)

こちらはマツダサステナビリティレポート2022に掲載されている2022年3月期(2021年度)のグローバル販売台数ですが、CX-8ロードスターとほぼ同等の約2万6,000台。

これは販売地域が日本・オーストラリア・ASEANに限られているのも関係していますが、マツダ全体で見るとニッチな車種とも言えます。

さらにJADAの販売台数データを調べると2021年度の国内販売台数は約1万6,000台なので、半分以上が日本で販売されている事になりニッチ度もより高まりますね・・・。

 

③:基本骨格を共有する「CX-9」も生産・販売終了へ進みだしている。

(画像 MAZDA USA)

内外装デザインの関係から"CX-5の延ばした3列SUV"というイメージを持たれる場合が多いCX-8ですが、基本骨格は一回りサイズが大きい3列シートSUVCX-9」と共有しているので実際は"コンパクトなCX-9"という位置づけ。

そんなCX-9も主要マーケットの北米とオーストラリアではすでに販売終了が正式発表されており、ラージ商品群SUV「CX-80」「CX-90」が実質的後継モデルと合わせて案内されています。

北米とオーストラリアで終了すると生産・販売台数も大きく減少するので、マツダとしてはCX-8も合わせてラージ商品群へ早めに移行したいのかもしれません・・・。

 

④:生産工場の都合の可能性も?

国内生産拠点と生産車種一覧 CX-90は加筆 (画像 MAZDA)

すでに登場しているラージ商品群「CX-60」「CX-90」は全て防府第2工場で生産されていますが、6月で退任された丸本元社長はメディアインタビューで「CX-90北米仕様の生産開始によって防府工場の生産キャパは一杯になると思う」とコメント。

(丸本元社長のインタビュー記事)

ラージ商品群は今後さらに「CX-70」「CX-80」も登場予定なので、丸本元社長のコメントから考えると防府第2工場以外でもラージ商品群を生産する可能性は十分考えられます。

ちなみに防府第2工場はラージ商品群量産開始前に生産ラインの改修を行っていますが、今のところ他の工場で改修を実施する情報は出ていません。

ただ、防府第2工場以外でFR車とPHEVのような大容量バッテリー搭載車をすぐに生産出来そうなのはロードスターやMX-30 EVを生産している宇品第1工場のみで、ここはCX-8CX-9を生産している唯一の工場でもあります(ノックダウン生産は除く)

このような点からCX-8CX-9を生産終了する代わりに宇品第1工場でもラージ商品群を生産開始する可能性も・・・・?

 

 

CX-8が生産・販売終了する可能性をいくつか挙げてみましたが、いつも通り素人の妄想で当たって無い可能性も十分あるのでそこはご了承ください・・・(笑)

ただ、CX-8に関してはオーストラリアマツダがCX-80・CX-90と併売する方針を度々表明していたので、今回日本で生産・販売終了が発表されたのはかなり驚きです。

今後オーストラリアマツダも計画を変更する事があるのか続報が気になるところ・・・。

序盤で紹介しましたが、12月までの生産台数に達した時点で販売終了するので今後注文が一気に増えて早めに終了する可能性も十分あると思われます。

CX-80の登場も楽しみですはありますが、CX-8検討中の方は早めに販売店へ問い合わせる事をオススメします。