毎年マツダから公開されている「統合報告書」「サステナビリティレポート」ですが、本日2023年版が公開されています。
マツダは中長期視点の経営方針や背景にある考え方をまとめた「統合報告書(2021年まではアニュアルレポート)」と、サステナビリティに関する取り組みを紹介する「サステナビリティレポート」を毎年発行。
(2022年版のニュースリリース)
2022年版は昨年12月に発行されていましたが、本日2023年版が発行されたので気になる部分をチェックしていきます。
MAZDA NEWSROOM「マツダ統合報告書2023」および「マツダサステナビリティレポート2023」を発行|ニュースリリース
両方に掲載されている一部を紹介しましたが、今年の統合報告書は各項目で関係者一同の集合写真が掲載されているのがなかなか新鮮ですね。
掲載されているのはすでに公表されている計画や内容が大半ですが、その中からいくつか気になるポイントを紹介・・・。
①車種別のグローバル販売台数
CX-5が最量販車種なのは変わらないですが、昨年秋から欧州と日本で販売開始されたCX-60は今年3月末までに約3万7千台を販売。
米国工場の従業員不足で生産体制が中々整わなかったCX-50もほぼ1年間で約3万5千台を販売しています。
その一方でMAZDA3とCX-30の販売台数は減っていますが、これは中国市場の販売縮小が特に関係してると思われますね(MAZDA6・CX-4もおそらく同様の理由)
全車種総合のグローバル販売台数も前年比で減少していますが、その一方で営業利益が増えているのは為替だけでなくマツダが以前から提唱しているブランド価値経営の効果もあると思います。
②国内工場別の生産車種一覧
(2022年版)
(2023年版)
まず防府第2工場はCX-60に加えてCX-90も生産車種に追加されていますが、代わりに「CX-5」の生産工場は宇品工場のみに変わっています。
さらにこれまで2つの工場で生産されていた「MAZDA6」は、現在防府第2工場のみで生産されているようです。
ここだけ見るとそれほど大きな変更では無いように感じるかもしれませんが、防府工場では年内~来春にかけて「CX-70」「CX-80」も生産開始される報道が出てきており、この2車種はCX-60・CX-90と同じ防府第2工場で生産される可能性がかなり高いです。
さらに、丸本前社長によると「防府工場はCX-90生産開始によって生産キャパが一杯になる」との事なので、今後CX-70・CX-80も生産する場合はMAZDA6が防府第2工場の生産車種から外される可能性も考えられます。
生産を他の工場へ移管する事も考えられますが、現行型が発売開始から10年以上経過している事などを考えると、最悪このまま生産・販売終了になる可能性も・・・?
今のところ受注終了などの話はありませんが、ちょっと先行きに不安を感じる状況ですね・・・。
次期型・後継モデルに関する信憑性のある情報や噂も出てきていませんが、このままだとよりSUV傾倒が強まってしまうのでそろそろ嬉しい発表がある事を願いたいです。
マツダは来週開幕するジャパンモビリティショー2023で新しいコンセプトカーを世界初披露しますが、来月7日には「2024年3月期第2四半期決算」も発表予定なのでこちらも発表内容に注目ですね。
マツダが2024年3月期第2四半期決算を11月7日発表予定と予告。
— taku2 (@taku2_4885) 2023年10月17日
モビリティショー終了直後になりますが今後に関する新たな情報が出てくるのか気になるところ・・・。https://t.co/isyh2LjVLc pic.twitter.com/ZsQPxdA06I