つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが公表している2025年までの電動化モデル導入計画の進歩状況をチェックしてみました。

(画像 MAZDA)

電動化に向けた動きを加速させているマツダですが、今回は2021年に公表された計画の進歩状況をチェックしてみたいと思います。

 

 

今回取り上げるのはマツダが2021年6月に公表した「2030年に向けての新たな技術・商品の開発方針」

当時発表直前だったラージ群アーキテクチャーや2025年以降に投入するEV専用スケーラブルアーキテクチャーなどの概要が発表されましたが、合わせて発表されたのが「2022~2025年までに電動化モデルを合計13車種投入」する計画。

(画像 MAZDA)

これは既存のSKYACTIVマルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー(第7世代スモール/ラージ)をベースに「EV:3車種」「PHEV:5車種」「HV:5車種(マイルドハイブリッドは除く)」を2025年までに投入する計画でした。

当時はラージ商品群SUVの内訳も不明だった事から様々な憶測や妄想が広がりましたが、その後いくつか発表があったので一旦進歩状況をまとめてみます。

 

 

2021年6月以降に発表・発売された車種を一覧図に当てはめてみると・・・。

(画像 MAZDA)

〇電気自動車(EV)

EVに関しては2021年9月に中国市場専用モデル「CX-30 EV」が発売されたのに加えて、先月には長安汽車と共同開発の新型車 2車種」を2024年~2025年にかけて導入する事も発表。

これ以外で2025年までに電気自動車を導入する話は今のところ出ていないので、EV3車種はいずれも中国市場専用モデルになる可能性が高そうです。

 

プラグインハイブリッド(PHEV)

PHEVに関してはすでにラージ商品群SUV「CX-60」「CX-90」と発電用ロータリーエンジンを採用した「MX-30 R-EV」が発表・発売されている事に加えて、今年後半に発表予定のラージ商品群SUV「CX-70」「CX-80」にも設定されるのがほぼ確実。

さらに、EVの項目で紹介した長安汽車と共同開発の新型車 2車種」はEVに加えてPHEVも用意する事が公表されたので、当初の計画より増える事になりそうですね。

 

〇ハイブリッド(マイルドハイブリッドは除く)

現在販売されているハイブリッドのマツダ車はマイルドハイブリッド(24V / 48V)が中心なので、今回の一覧図に当てはまるのは2022年春に欧州で発売されたトヨタ・ヤリスハイブリッドのOEMモデル「MAZDA2 Hybrid」

そして、先月中国で正式発表された「CX-50 HV」トヨタ製のハイブリッドシステムを採用するのがほぼ確実となっており、このモデルは北米でも販売される予定です。

ただ、当初の計画だとハイブリッド車は5車種投入と公表されていたので、2025年までに残り3車種が登場するはず・・・。

残り3車種に関する発表はまだ行われていないので今も謎に包まれていますが、まず候補に挙がるのは「発電用ロータリーエンジンを採用したシリーズハイブリッド

(画像 MAZDA)

マツダは発電用ロータリーエンジンを軸に3種類の電動化モデルを生み出す「マルチxEV技術」を2018年に公表しており、今年発表された「MX-30 R-EV」はこの技術を採用したPHEV。

さらに丸本社長と英国マツダCEOは「MX-30以外のスモール群(CX-30、MAZDA3)にもマルチxEV技術を展開予定」と証言しているので、この2車種のシリーズハイブリッドが出る可能性が考えられます。

個人的にはMAZDA2へ搭載するのも期待したくなりますが、現行モデルは登場してまもなく10年が経過する事を考えると、ここからさらにパワートレインを刷新する可能性は低いでしょうか・・・。

そして、もう一つ候補に挙がるのが昨年11月に発表された"中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針"の中で紹介された「新しいハイブリッドシステム」

中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針について - YouTube

(画像 MAZDA)

この新しいハイブリッドシステムはフェーズ2(2025~2027年)に導入予定と公表されましたが、その後すぐに日刊自動車新聞マツダがモーターだけでも走行可能な"ストロングハイブリッド"を採用した新型車を2025年頃に投入する方針」と報道。

システムの詳細や車種はまだ不明ですが、このハイブリッドシステムも候補に含まれるかもしれません。

 

 

個人的な想像を踏まえながら一覧図に当てはめてみましたが、チェックしてみるとEV・PHEVは計画通りの台数が揃いそうな一方で、HVに関してはまだ謎な部分がある感じですね・・・。

個人的に「長安汽車と共同開発の新型車 2車種」は2021年の時点から計画されていたのか気になります。

この2車種を合わせるとPHEVは当初の計画より台数が増えるので・・・。

ちなみに、マツダは来週12日に「2023年3月期 通期決算」を発表する予定なので、今後の商品計画も合わせて発表されるのか気になるところです。