先日発表された中期経営計画のアップデートで電動化戦略の強化を公表したマツダですが、2025年頃に自社開発のストロングハイブリッドを導入する情報が出てきました。
マツダは先月22日に「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針」を発表。
電動化戦略の強化を中心に中身の濃い発表でしたが、早くもこれに関連していると思われる新たな情報が出てきました。
今回取り上げるのは「日刊自動車新聞」の電子版に掲載された記事。
日刊自動車新聞によるとマツダが2025年頃を目途に「ストロングHVを搭載した新型車」を投入。
— taku2 (@taku2_4885) 2022年12月7日
マイルドHVをベースに自社開発との事。
アップデート版中期経営計画のフェーズ2(2025~2027)で投入予定と書かれていたのがコレの事でしょうね・・・。https://t.co/gvfgKrp2A4
リンク先によると・・・・。
・マツダはモーターだけでも走行可能な"ストロングハイブリッド"を採用した新型車を2025年頃に投入する方針。
・マイルドハイブリッドシステムから発展させる形で自社開発する。
現在マツダ車に採用されているハイブリッドシステムはマイルドハイブリッド(24V・48V)が大半ですが、そこから発展させる形でストロングハイブリッドを自社開発するとの事。
マツダは先月22日の発表で「フェーズ2(2025~2027)に新しいハイブリッドシステムを投入予定」と公表していたので、おそらくコレの事でしょうね・・・・。
中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針について - YouTube
ハイブリッドシステムの駆動方式や搭載モデルはまだ不明ですが、個人的な妄想で頭に浮かんだ候補はこちら。
候補①:発電用ロータリーエンジンを採用したマルチxEVのシリーズハイブリッドVer.?
マツダはロータリーエンジンを発電用として活用したマルチxEV技術を公表していますが、搭載モデル第一弾と言われている「MX-30 R-EV」はプラグインハイブリッドが有力。
マルチxEVは基本的にスモール群アーキテクチャー用と位置付けられているので、MAZDA2やMAZDA3・CX-30の次期型に発電用ロータリーエンジンを採用したシリーズハイブリッドが搭載されるのでは?という妄想が膨らみました。
ただ、マルチxEV技術はすでに電動化モデルを3種類実現できる事が発表済みという事に加えて、マイルドハイブリッドシステムから発展した形とは異なるのが気になるところでしょうか・・・・。
候補②:ラージ商品群のプラグインハイブリッドをベースにストロングハイブリッド化?
現在マツダ車に採用されているハイブリッドはマイルドハイブリッドが大半と最初に書きましたが、その中で唯一「CX-60 PHEV」はマイルドハイブリッドより大型のモーターを採用しているのでEV走行も可能なシステムとなっています。
つまり「PHEV用のモーターを移植」or「PHEVから充電機能のみ省く」方法でストロングハイブリッド化が可能と考える事が出来ます(素人考えなので実際はそんなに単純な話では無いと思いますが・・・)
これならラージ商品群の48Vマイルドハイブリッドの技術も生かされそうですが、気になるのは日刊自動車新聞が"2025年頃に投入する新型車"と報じている事。
現在マツダから公表されているラージ商品群のモデルは来年頃までに登場予定の「CX-60・CX-70・CX-80・CX-90」のみなので、ストロングハイブリッドの新型車がラージ商品群である場合はさらに新しいモデルが登場するとも言えます。
個人的にはMAZDA6後継に位置する4ドアクーペやSUVクーペでも出てほしいところですが・・・(笑)
候補③:次期ロードスターを中心とするスポーツカー用のストロングハイブリッド?
ここ最近オーストラリアの自動車メディアで次期ロードスターに関するマツダ関係者の証言が取り上げられていますが、専務専務執行役員の青山裕大さんは「2026年頃の公開を目標に開発中」「発売時期は2025年7月から開始される可能性があるユーロ7が関係してくる」と証言したとの事。
今回出てきた新しいシリーズハイブリッドシステムを搭載した新型車も2025年頃に投入と報じられているので、タイミングだけはほぼ一致しているとも言えます。
次期ロードスターがどのような形で電動化されるのか不明ですが、ハイブリッドの場合はスポーツ性能に特化したシリーズハイブリッドシステムというのも面白いかもしれません。
ちなみに、マツダはすでに「ドグクラッチを採用したFRスポーツ用のハイブリッド」や「インホイールモーターとトランスアクスル構造を採用したFR車のハイブリッド」などスポーツカーや高性能モデルを意識したハイブリッドに関する特許を複数出願済み。
特にインホイールモーターとトランスアクスルの特許は駆動用ロータリーエンジンとも強い関連性があるので、ロードスターだけでなく次世代ロータリースポーツにも・・・・というのはさすがに妄想を膨らませすぎでしょうか?(笑)
素人なりに候補を挙げてみましたが、最も現実的なのはラージ商品群のプラグインハイブリッドをベースにする候補②でしょうか・・・。
色々妄想が膨らみますが、マツダは事前に技術説明会やプロトタイプの試乗会をメディア向けに開催する場合が多いので、2025年より前にストロングハイブリッドシステムの概要が明らかになる可能性も考えられます。
搭載される新型車も含めて引き続き情報をチェックしていきたいと思います。