つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

パナソニック エナジーとマツダが車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に関する中長期的パートナーシップの構築に向けて協議を開始。

(画像 MAZDA)

次世代に向けた電動化戦略を進めているマツダですが、パナソニックエナジーとの協議開始に関するニュースリリースが本日6月21日に発表されました。

 

 

マツダ公式ニュースリリース

パナソニック エナジーマツダは、市場が急拡大するバッテリーEVならびに車載用電池への需要に対応するために、中長期的パートナーシップの構築に向けて検討することに合意。

・具体的にはパナソニック エナジーが日本と北米の工場で製造した車載用円筒形リチウムイオン電池マツダに供給し、マツダパナソニック エナジーから調達した電池を2020年代後半に導入する予定のバッテリーEVに搭載することを視野に入れている。

マツダは昨年11月に発表した「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針」で既存パートナー企業に加えてエンビジョンAESCからも電池を調達する事に合意と公表していました。

パナソニック製の電池はすでに「デミオEV」「MX-30 EV」「CX-60 PHEV」で採用された実績があるので、今回の発表はこれまで以上にパートナーシップを強化する狙いがあると思われます。

 

パナソニック製の車載用円筒形リチウムイオン電池2020年代後半に導入予定のEVに搭載する方向で協議を進めるようですが、これはおそらく現在開発中と公表されているEV専用スケーラブルアーキテクチャーをベースにしたモデルが有力です。

(画像 MAZDA)

さらにもう一つ注目なのは日本に加えて北米で製造された電池の供給も視野に含まれてる事ですが、これはつまり日本国内に加えて米国工場やメキシコ工場でもEVを生産する可能性がある事になります。

これは米国政府が今年4月に発表した電動車優遇政策の中に「車載電池の部品の一定割合を北米で造る」などの要件が含まれてる事が影響してるはず・・・。

北米市場を最重要視するマツダとしては現地で調達する電池をしっかり確保したいのでしょうね。

 

ちなみに今回話題に挙がった「円筒形リチウムイオン電池」はもっとも低コストで容量密度が高いと言われている一方で、バッテリーケース内部で複数のセルを組み合わせた場合はセル間に隙間ができるため、密度が低くなるという欠点もあります。

2020年後半から登場するマツダのEVは車種やスペックによって電池が「パナソニック製 or エンビジョンAESC製」と分けられるのかもしれませんね・・・。

 

まだこれから協議を開始する段階ではありますが、今後バッテリー・電池の重要度はますます高まっていくので順調に話が纏まる事に期待ですね。