電動化戦略を着々と進めているマツダですが、最重要マーケットである米国で新型EVを発売する報道が出てきています。
Twitterで一足先に取り上げましたが日経新聞が昨日このような記事を掲載。
〇日経新聞
〇NIKKEI ASIA(日経新聞アジア版)
・マツダは2025年にも新型EV(BEV)を米国市場で発売予定。
・防府工場で生産して輸出する形で対応。
・新型EVは既存のプラットフォームを活用してバッテリーやモーターを搭載する。
・マツダの毛籠社長は日経新聞のインタビューで「自動車の生産コストが高いことを考えると、小型EVを作って利益を上げるのは難しい」と語った。
毛籠社長が就任してからBEVに関する報道が度々出てくるようになっていますが、マツダが最も重要視している米国市場へ2025年頃に新型EVを導入する報道が出てきたのはおそらく今回が初と思われます。
新型EVがどのようなモデルになるのかはまだ公表されていませんが、マツダの新型EVに関しては今月3日にも「CX-5にEVモデル追加か?」という報道が出ていました。
こちらも既存のプラットフォームを活用したEVで2025年春頃に量産開始と報道されていたので、今回の日経新聞の記事とも一致します。
この事から2025年頃に米国で販売される新型EVはCX-5の可能性がかなり高いように思いますね。
その一方で、気になるのは新型EVの生産工場。
今回の記事によると新型EVは防府工場で生産する方針のようですが、米国では新しいEV補助金ルール(インフレ抑制法)が打ち出されており、車両の最終組み立てを北米(米国・カナダ・メキシコ)で行う事が必須条件として設定。
つまり新型EVを防府工場で生産して米国へ輸出する場合は補助金対象外になってしまいます。
ただし、改めて調べてみるとリース販売なら北米圏外で生産されたEVも補助金対象になるのに加えて、各国からの批判を受けてインフレ抑制法に明記されているルールも度々変わってるとの話も・・・。
今後の状況次第によっては米国向けの車両だけノックダウン生産する可能性もあったりするのでしょうか?
ちなみに、マツダも北米でEVを生産する事は検討しているものの、こちらはEV専用アーキテクチャー採用のモデルで北米での生産も2028年以降になる見込みなので、今回取り上げた新型EVとは別になります。
ここ最近将来のEVモデルに関する報道が増えてきていますが、今月下旬に開幕するジャパンモビリティショー2023で公開されるコンセプトカーも電動化に関係する可能性が高いので、今後の電動化戦略について新たな発表があるのか注目ですね。