マツダが最も重要視しているのが北米市場ですが、米国事業に関する新たな説明があったようです。
各メディアによるとマツダは本日22日に米国事業説明会をメディア向けに開催。
(広島ホームテレビ)
米国を中心とする北米市場の販売が好調である事が公表されていますが、これ以外にも気になる発表がいくつかあったようなので順番に紹介していきたいと思います。
まずはCX-50を生産している米国・アラバマ工場に関する話題から・・・。
2022年の操業開始当初から部品や従業員不足から稼働率が中々上がらない状況でしたが、先月からようやく夜勤も開始。
これから段階的に生産台数を増やしていく事が公表されていましたが、中国新聞の記事で今後の見通しについて取り上げられています。
〇中国新聞
・7月から夜勤も開始した事から2023年度後半には生産ペースが年間約12万台に達する見込みで、2022年度の実績(約4万1千台)から約3倍増加する
・CX-50の販売が好調で採用した人材の習熟度に合わせて台数を増やす。
・工場の生産能力は年15万台だが、当面は品質と操業の安定に注力する。
先月から開始された夜勤の効果もあって今年度後半には年間約12万台の生産ペースになる見込みとの事。
CX-50は北米での販売が好調である事に加えて、今年に入ってからメキシコやコロンビア等でも販売開始されたので、ようやく供給の安定化が進みそうですね・・・。
CX-50に関しては今年後半にもハイブリッドモデルが追加される見込みですが、こちらに関しては「言っちゃいけない(梅下副社長)」という返答だったようです(笑)
続いてはEV専用スケーラブルアーキテクチャー採用車種に関する話題。
マツダは2021年6月に「EV専用スケーラブルアーキテクチャー」の開発を公表しましたが、毛籠新社長は先月のメディアインタビューで2027年に導入開始する方針を表明。
日本に加えて北米でも生産する可能性も示唆されていましたが、このアーキテクチャーを採用する車種に関する話題が日経新聞に取り上げられています。
〇日経新聞
・今後投入するEVの方向性は「ブランド価値を進化させるモデル」
・米国に投入するEVはマツダブランドの柱になる商品で、ブランド価値を踏襲、進化させたモデルになる。
・米国での販売が年内で終了する「MX-30 EV」に変わる車種の存在は明言されなかったが、安価なEVで販売台数を稼ぐ戦略には立たないことを示唆した。
米国に投入するEVはブランドの柱で価値を踏襲・進化させたモデルという事なので、CX-5のような最量販車種のような位置づけが考えられますが、マツダはブランド価値を向上させていく方針なので、マツダブランドの頂点に位置する高性能モデルというのも面白いかもしれませんね。
マツダは昨年末に2ドアクーペ・スポーツカーの「ビジョンスタディモデル」というコンセプトカーを公開しているので・・・・。
マツダが「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針」を正式発表、2ドアクーペのビジョンスタディモデルも初披露。 - つらつらとMAZDA
あと、EV専用スケーラブルアーキテクチャーを採用したモデルは「既存車種の次期型・後継モデル」なのか「EV専用の完全新車種」なのか気になっています。
マツダの規模からするとこれ以上車種を増やす可能性はやや低いかもしれませんが・・・。
EV専用スケーラブルアーキテクチャーの導入開始はまだしばらく先ですが、今年は10月にジャパンモビリティショー(旧:東京モーターショー)も開催されるので、このタイミングに合わせてマツダも今後のブランドビジョンやコンセプトカーを発表するもあるので、引き続き情報に注目ですね。