つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

欧州マツダCEOが「MAZDA6」と「CX-5」の今後について証言、MAZDA6の次期型・後継モデルはEV専用アーキテクチャーベースの可能性も?

(画像 ドイツマツダ)

ラージ商品群導入や電動化戦略を推進している最近のマツダですが、一方で中々先行きが読みにくい「MAZDA6」と「CX-5」について欧州マツダのCEOが証言しています。

 

 

MAZDA6に関しては2021年5月に北米での販売が終了していますが、昨年後半からは欧州でも販売ラインアップから無くなる国が出てきています。

現時点で次期型・後継モデルに関する具体的な情報も出てこない事から先行きがなかなか読めない状況となっていますが、海外の自動車メディア「Autoweek」のオランダ版が欧州マツダCEOのMartijn ten Brink氏へ取材を行っています。

 

 

〇「Autoweek」オランダ版の記事。

リンク先によると・・・・。

De Nederlander Martijn Ten Brink staat sinds 2021 aan het roer bij Mazda Motor Europe. Net als het merk zelf is hij behoorlijk openhartig over de toekomst van Mazda.

Als we hem vragen of een 6-achtige, grotere sedan nog toekomst heeft, zegt hij: “Ja, maar laat die dan te zijner tijd op het elektrische platform verschijnen.”

オランダ人のMartijn Ten Brinkは2021年からマツダモーターヨーロッパの指揮をとっている。マツダというブランドと同様にマツダの将来についても率直に語っている。

MAZDA6のような大型セダンの未来はまだあるのかと尋ねると「そうですね、でもその時は、いずれ電気自動車のプラットフォームで登場させましょう」と言うのです。

Martijn Ten Brink氏はMAZDA6の次期型・後継モデルに位置するセダンモデルが登場する可能性がある一方で、登場する場合はEV専用プラットフォームをベースにしたモデルになると証言。

昨年公開されたEV専用スケーラブルアーキテクチャーの採用例でも、一番左にVISION COUPEを思わせるサイズが大きい4ドアセダン/クーペが含まれていたので証言の信憑性は確かにあります。

マツダが「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針」を正式発表、2ドアクーペのビジョンスタディモデルも初披露。 - つらつらとMAZDA

(画像 MAZDA)

ただ、一方でCX-60のチーフデザイナーを担当された玉谷聡さんは昨年末に行われたオーストラリアメディアのインタビューで「CX-60等のラージ商品群アーキテクチャー採用車種が成功すればスポーツカーやセダンのような車高が低い用のFRプラットフォームを生み出せる可能性がある」とも証言。

おそらく現時点では様々な検証をしている段階だと思いますが、どちらにしてもマツダがMAZDA6の次期型・後継モデルの検討をしている可能性は高そうですね・・・。

ちなみにAutoweekはマツダがグローバルで車種を出来るだけ統一する方向性なので、ステーションワゴンが出る可能性は低いのでは?と推測していますが、こちらも合わせて気になるところです。



そして、AutoweekはCX-5の今後についても質問。

(画像 MAZDA)

現在マツダが採用している第7世代アーキテクチャーは大きく分けてMAZDA3やCX-30の「スモール群(FFベース)」、CX-60やCX-90の「ラージ群(FRベース)」ですが、CX-5は第6世代ベースである事に加えて、車体サイズもスモール群とラージ群のちょうど中間という絶妙な位置づけの車種です。

(画像 MAZDA)

CX-5マツダで最も販売台数が多い重要なモデルなので今後の動向が気になるところでしたが、Martijn Ten Brink氏はこのように回答・・・・。

Eén auto zit tussen beide categorieën in: de CX-5. De populairste Mazda ter wereld is als ‘middelmaatje’ niet groot en niet klein en kan volgens Ten Brink dus"‘naar een van de twee bewegen in de toekomst". Dat bevat niets concreets, maar betekent wel dat een achterwielaangedreven CX-5 (of CX-50?) zeker niet uitgesloten is.

世界で最も人気のあるマツダ車の一台であるCX-5は"ミッドサイズ"としてスモール群とラージ群の中間に位置するサイズである。

Martijn Ten Brink氏は「将来的にどちらにも移行する可能性がある」のだという。ということは、後輪駆動のCX-5(あるいはCX-50)もあり得るということです。

Martijn Ten Brink氏の証言だとCX-5の次期型はスモール群・ラージ群両方の可能性があるとの事。

CX-5の次期型に関してはスモール群ベースで登場したCX-50をベースに全幅を抑えた仕様になるのでは?と予想する人が多い印象でしたが、ラージ群アーキテクチャーを採用する場合はCX-60よりさらに車体サイズを小さくできるのか気になるところ・・・。

あと、次期型のサイズに関してはラージ商品群の2列シートSUVCX-60/CX-70の反響も影響してくるかもしれませんね。

 

 

現在マツダはラージ商品群SUVの市場導入に注力していますが、今回取り上げた2車種だけでなくMAZDA2やCX-3も含めた既存車種の今後に関してもそろそろ情報発信して欲しいところですね。