CX-60に続いてCX-90の発売もスタートしたマツダのラージ商品群ですが、多くのユーザーが期待しているセダンに関して気になる話が出てきました。
今回取り上げるのは米国の自動車メディア「Road and Track」が掲載した記事。
CX-90に搭載された直6ガソリンターボエンジン"e-SKYACTIV G 3.3"について北米マツダのパワートレイン開発責任者Jay Chen氏へ取材。
(Jay Chen氏が出演しているCX-90の公式ティザー)
電動化が進む中でマツダが直6エンジンを新開発した理由やスペック等について取材されていますが、記事の最後に気になる内容がありました。
This is not the engine’s final form, Chen says. Think of this straight-six as something of a platform unto itself. It was designed with flexibility in mind, so Mazda can tailor its specifications to future products, ones smaller than the CX-90. The CX-70 should soon follow the CX-90. Chen also suggests this engine will end up in a sedan of some sort (just don't call it a Mazda 6).
これはエンジンの最終形ではないとChenは言います。この直6はそれ自体がプラットフォームのようなものだと考えてください。CX-90より小さい将来の製品に対応できるよう、柔軟に設計されています。CX-90の次はCX-70がすぐ登場するはずです。さらにChen氏はこのエンジンが何らかのセダンに搭載されることを示唆している(ただし、MAZDA6とは呼ばないでほしい)。
この直6エンジンが今後登場するCX-70にも搭載されるのはほぼ周知の事実ですが、Jay Chen氏はさらにセダンにも搭載される可能性を示唆したとの事。
CX-60/70/80/90に採用されたラージ群アーキテクチャーに関してはすでに複数の関係者から"SUVを想定したアーキテクチャー"という証言が出ていた事から、SUV以外のモデルが出る可能性は低くなっていました。
そのような状況の中でSUVだけでなくセダンにも直6エンジン搭載を示唆する証言がマツダの関係者から出てきたのはかなり興味深いですね。
ただし、合わせて「MAZDA6とは呼ばないでほしい」とも書かれているので、登場した場合は現行MAZDA6とは異なるサイズやキャラクターになるのかもしれません。
ここ最近他メーカーから発表されているセダンは4ドアクーペや5ドアハッチバックに近いフォルムが増えてる印象なので、マツダも是非VISION COUPEのスタイルを受け継いだ直6エンジン搭載車を出して欲しいところ・・・。
ただ、MAZDA6クラスのセダンに関しては、欧州マツダCEOのMartijn ten Brink氏がEV専用スケーラブルアーキテクチャーをベースにする可能性にも言及しているので、水面下では様々な可能性を検討してるのかもしれません。
欧州と北米で期待されるパワートレインも大きく違うでしょうからね・・・。
今のところマツダからMAZDA6の次期型・後継モデル等に関する正式な発表は無いので現時点では"あくまで噂"の域ではありますが、北米マツダの関係者から直6エンジンを搭載したセダンの可能性を示唆する証言が出てきたのは嬉しい限りです。
ラージ商品群は年内に残り2車種(CX-70・CX-80)も発表される見込みなので、その後に更なる展開がある事を期待したいですね。