直6エンジンやPHEVなど多くのパワートレインが用意されている「CX-60」ですが、まだ存在していない直6エンジン採用のPHEVに関する話題が出てきています。
昨年から続々と販売地域を広げている「CX-60」は現在5種類のパワートレインが存在。
・直4 ガソリンNA「SKYACTIV-G 2.5(FR / AWD)」
・直6 ディーゼルターボ「SKYACTIV-D 3.3(FR / AWD)」
・直6 ディーゼルターボ(マイルドHV)「e-SKYACTIV D 3.3(AWDのみ)」
・直6 ガソリンターボ(マイルドHV)「e-SKYACTIV G 3.3 T(AWDのみ)」※①
・直4 ガソリンプラグインハイブリッド「e-SKYACTIV PHEV(AWDのみ)」
※①:日本未導入
直6エンジンを中心に幅広いラインナップとなっていますが、一方でCX-90も含めたラージ商品群の中でまだ存在していない組み合わせの一つが「直6エンジンのプラグインハイブリッド(PHEV)」
この組み合わせのパワートレインが今後登場する可能性について取材している記事が出てきたので紹介したいと思います。
今回取り上げるのはオーストラリアの自動車メディア「wheels」が掲載した記事。
https://www.whichcar.com.au/news/mazda-cx-60-mps-is-possible-at-a-price
現在CX-60のパワートレインで最も出力が高いのはe-SKYACTIV PHEV(システム合計で327ps)ですが、wheelsは「直6エンジンのPHEVを開発すればよりハイスペックなCX-60が生まれて"MPS(マツダスピードVer.)"の復活にも繋がるのでは?」という疑問が浮かんだことから、オーストラリアで今月開催されたCX-60のメディア試乗会で開発主査の柴田浩平さんへ直6エンジンのPHEVについてインタビューを実施。
これに対して柴田さんは・・・。
・今回開発したプラグインハイブリッドは、出来る限り多くのお客様へ販売したいシステム。
・マツダの開発者は直6エンジン採用のPHEVも検討しましたが、それはもちろんコストアップに繋がる。
・直6エンジン採用のPHEVというアイデアにはワクワクさせられますが、出来る限り多くのお客様へ販売する事を考えたら現状の4気筒エンジンとの組み合わせが最適解と考えます。
開発段階では直6エンジンのPHEVも検討されたようですが、コスト面から現在の4気筒エンジンが選ばれたようです。
この理由としては出来る限り多くのお客様で販売する事も理由として挙げられていますが、これは電動車両に対する需要の高まりだけでなく出来る限り多く販売する事で企業平均CO2排出量を少しでも下げる目的もありそうですね・・・。
あと、CX-60のエンジンルームを見ると直6エンジン搭載車はすでに前後方向のスペースがかなり少ないので、大容量モーターを採用したPHEVシステムを組み合わせるのはスペースだけでなく車両前後重量配分の面でもデメリットになるかもしれません。
ただ、ラージ商品群はまだ登場して間も無い事に加えて、今後PHEVの需要はさらに高まる事が想定されるので、ユーザーからの要望や反響次第で直6エンジンのPHEVが出る可能性も出てくるかもしれません。
個人的にはプレミアムレングスをもう少し広げたロングノーズのセダンやクーペで直6エンジンのPHEV搭載とか面白い気もしますが・・・(笑)
ちなみにラージ商品群用のパワートレインは最初に挙げた5つに加えて直6ガソリンエンジン"e-SKYACTIV X 3.0"も今後登場予定となっていますが、今後直6エンジンのPHEVも誕生するのか気になるところです。