先月の軽井沢ミーティングで年内の販売終了が発表された「ロードスター990S」ですが、さらに軽量なグレードも検討されていたようです。
ロードスターに関しては先月末に開催された軽井沢ミーティングで今年の予定として「990Sの販売終了」と「今秋に大幅商品改良予定」が開発担当者から明言されました。
特に"990S"に関しては発売以来ずっと高い人気を集めていた事から今年で販売終了する事を惜しむ声が多く出ていましたが、開発主査の斎藤茂樹さんが990S販売終了についてメディアの取材に答えています。
今回取り上げるのは「JB press」が掲載した記事。
(会員限定記事ですが、Yahoo!ニュースで全文が掲載されています)
自動車ジャーナリストの桃田健史さんが軽井沢ミーティングへ参加して開発主査の斎藤茂樹さんへ取材した記事となっていますが、後半部分にこのような記述が・・・。
軽井沢ミーティングで齋藤氏に聞くと、「990Sを作ってから(軽量化が果たす役割を実感したことで)、さらに軽量な980Sや、970Sという発想も(自分自身の中では)あった」と心の内を明かしてくれた。
実現する手法としては、カーボン素材を使ったボディパーツなどを採用することが考えられた。
だが、「コストはもちろんのこと、衝突安全性なども考慮すると我々メーカーが手をつけることは難しい。この分野はアフターマーケットが対応していくものと割り切った」と話す。
斎藤主査は昨年開催されたロードスターのオーナーミーティングでも990Sの更なる進化を検討してる事を話されていましたが、やはりカーボン素材などを使用してさらに軽量化を進める発想もあったようです。
ただ、この方法はコストだけでなく衝突安全性等の面から自動車メーカーとして採用するのはかなりハードルが高いようですね・・・。
ちなみにマツダの特許出願ではカーボン(CFRP)に関する内容がすでに複数出てきていますが、その中でもロードスターと関連性が強い関連特許としては「カーボン製タワーバー」に関する内容が昨年9月に出願公開されています。
斎藤主査のお話を聞く限りだと現時点でカーボン製部品を純正採用するのは難しいものの、コスト等の課題を解決する目途が立った時にロードスターへ採用する可能性もあるかもしれません。
それ以外ではアルミ素材の採用範囲をさらに広げる方法も頭に浮かびますが、どちらもかなり大きな改良になるはずので、実現するとしても次期型の話でしょうか・・・?
NDロードスターは今秋に大幅改良が予定されてる事からまだまだ現行モデルとして継続されるのが有力ですが、今後開発や研究が進む事で軽量化を極めた990Sのようなモデルが再び出てくる事を期待したいですね。