つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダはEV専用アーキテクチャーだけでなく既存のアーキテクチャーを採用したEVの導入も引き続き計画中。

(画像 MAZDA)

就任後初のメディアインタビューで様々な方針を明言している毛籠新社長ですが、今後マツダが投入を予定しているEVの種類についても明言されたようです。

 

 

6月に就任された毛籠社長は14日に就任後初のメディアインタビューに応じて、電動化やブランド戦略などついて明言。

モータースポーツ活動の強化まで明言されたのはかなり嬉しいところでしたが、海外メディア向けには今後投入するEVの種類についても明言されたようです。

 

 

今回取り上げるのは米国の大手自動車WEBメディア「JALOPNIK」が掲載した記事。

毛籠社長は国内だけでなく海外メディアのインタビューにも応えていますが、その中でこのような一文が・・・。

Mazda is planning two varieties of full electrics, Moro said.

One kind will be an EV based on an existing architecture that also accommodates internal combustion and hybrid powertrains. The other will be a dedicated EV platform. Both will be introduced in the 2025-2027 stage two, Moro said. But production is expected to begin in Japan.

毛籠社長によるとマツダは2種類のEVを計画していると言う。

ひとつは既存のアーキテクチャーをベースにしたEVで、内燃機関やハイブリッド・パワートレインにも対応する。

もうひとつはEV専用アーキテクチャーをベースにしたEVである。

毛籠社長はどちらも2025年~2027年(フェーズ2)に導入されると述べたが、生産は日本で開始される見込みだ。

昨日に行われたインタビューではEV専用アーキテクチャーを採用したEVに話題が集中していましたが、海外メディア向けには既存のアーキテクチャーを採用したEVも計画している事を明言されたようです。

 

既存のアーキテクチャーとはMAZDA3やCX-60に採用されている「SKYACTIVマルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー(スモール/ラージ)」で間違いないと思いますが、2021年6月にマツダは当時発売済みだったMX-30 EVに加えてこのアーキテクチャーを使ったEVを2025年頃までに3車種投入予定と公表。

その後すぐに中国市場専用モデル「CX-30 EV」が発売されています。

MAZDA NEWSROOMマツダ、「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」に基づき、2030年に向けた新たな技術・商品方針を発表|ニュースリリース

(画像 MAZDA)

しかしここ最近はEV専用アーキテクチャーに話題が集中していた事もあって中々続報が出てきませんでいたが、毛籠社長の回答を見る限りだと既存アーキテクチャーを基にしたEVも引き続き計画が進んでいるとみて良さそうです。

ただ、今回の記事によると導入開始はどちらも2025年以降と明言されたようなので、2021年6月公表の計画よりやや遅れてるようですね・・・。

 

 

マツダが近い将来導入を公表しているEVとしては長安汽車との共同開発モデル2車種が候補に挙がりますが、この2車種は中国市場専用モデルの可能性が高いので生産も現地で行われるのが有力。

一方で今回話題に挙がっている2種類のEVは日本で生産される見込みとの事なので、中国以外のマーケットでも販売される可能性はかなり高くなります。

どのような使い分けが行われるのかはまだまだ不明ですが、既存車種のEVモデルが出る事も十分考えられますね・・・。

 

 

ちなみにマツダは新しいストロングハイブリッドも開発中ですが、このシステムを採用した車種の登場も2025年頃と公表されているので、マツダにとって2025年はターニングポイントになりそうです。