ラージ商品群SUVとして発売開始されている「CX-60」と「CX-90」ですが、ハイパフォーマンスモデルが登場する可能性に関する証言が出てきています。
現在CX-60とCX-90が登場しているラージ商品群はFRアーキテクチャーや直6エンジンなど走りをより重視した技術や構造が採用されている事から、かつての「マツダスピードバージョン(海外はMPS)」のようなハイパフォーマンスモデルの復活を期待する声が多く出ていました。
昨年春にも「復活させる計画は無い」というオーストラリアマツダ関係者の証言が現地メディアの記事に掲載されていましたが、再び復活の可能性について取材している記事が出てきました。
今回取り上げるのはオーストラリアの自動車メディア「CHASING CARS」に掲載されている記事。
これまでにもブログで紹介しましたが、オーストラリアでは今月からCX-90の販売が開始されるのに合わせてメディアやジャーナリストを対象とした試乗イベントを開催。
イベントにはCX-90開発主査の脇家満さんも出席されていますが、CHASING CARSはCX-60やCX-90のハイパフォーマンスモデルが登場する可能性について質問しています。
・オーストラリアマツダの関係者と同様に私もハイパフォーマンスモデルに興味があるが、実現するには多くの課題があるだろう。
・まずは第一にビジネスケースを作らないといけない。
・CX-60とCX-90はすでに高い性能を持っており、我々も実際に性能レベルの宣伝を行っている。
お客様へどのようなメッセージを提示するかはマーケティングや市場からの要望次第です。
オーストラリアマツダの関係者と同様に脇家さんもハイパフォーマンスモデルに対する興味があるものの、やはり実現にはビジネスケース作成など多くの課題があるとの事。
ただし、オーストラリアマツダの関係者が「復活させる計画は無い」と証言していた昨年に比べると僅かでも可能性があるように感じるのは気のせいでしょうか・・・?
CX-60とCX-90は直6エンジンモデルやPHEVである程度高い性能は備わっていますが、よりスポーツ性能へ特化したモデルはまだ存在していません。
比較対象として挙げられる事が多い欧州メーカー等のSUVにはほぼ必ずハイパフォーマンスモデルがラインアップされている事に加えて、マツダは少し前まで"Zoom-Zoom"
のブランドメッセージだったことから、CX-60・CX-90をきっかけにハイパフォーマンスモデルの復活を求める声が今も多いのだと思いますね・・・。
一方で、マツダ専務執行役員の青山裕大さんは昨年から本格始動している"MAZDA SPIRIT RACING"の活動の一環として「より高性能なモデルを出す可能性を調査・検討している」と証言。
マツダスピードの復活に否定的だった一昨年ごろまでの状況から考えると、ハイパフォーマンスモデル復活の可能性は少しずつ出てきているように感じます。
今すぐCX-60・CX-90のハイパフォーマンスモデルが出る事はさすがに無いと思いますが、今後の要望や反響次第でしょうか・・・?
ラージ商品群は今年後半~年明けにかけて「CX-70」「CX-80」も登場予定ですが、今後の改良・進化に加えてハイパフォーマンスモデルも追加されるのか注目ですね。