ラージ商品群の市場導入が本格化し始めているマツダですが、オーストラリアマツダの関係者が「CX-70」に加えて「CX-8」「MAZDA6」について新たに証言しています。
今回取り上げるのはオーストラリアの自動車メディア「CarSales」の記事。
オーストラリアではCX-8 大幅商品改良モデルのメディア発表イベントが今月開催されており、CarSalesはオーストラリアマツダの関係者へ取材を実施。
「CX-70」「CX-8」「MAZDA6」についてオーストラリアマツダのマネージングディレクターVinesh Bhindi氏へ取材した記事が別々で公開されているので順番に紹介していきたいと思います。
まずは「CX-70」について。
ラージ商品群SUVの車名が公表された直後からオーストラリアマツダは4車種全て導入の検討対象と公表しており、実際にこれまで「CX-60」「CX-80」「CX-90」の導入を正式発表済み。
残る「CX-70」もオーストラリアへ導入されるのが有力視されていましたが、これについてオーストラリアマツダのマネージングディレクターVinesh Bhindi氏はCarSalesの取材に対してこのように証言・・・。
・CX-70のオーストラリア導入を今年中に正式発表する事は"ありえない"。
・CX-70の導入についていずれ決断しなければならないが、今は検討中でまだ結論を出す時期では無い。
・CX-70の導入については検討中で、今話せるのは「CX-80」は発売予定という事だけです。
今回の取材によるとCX-70を導入する事はまだ検討中との事ですが、少なくとも今年中に導入を正式発表する事は無いようですね・・・。
北米では今年の夏から秋口頃にCX-70が正式発表される噂が浮上しており、マツダの毛籠勝弘次期社長も今年下期に目がけて発表を匂わせる発言をされています。
この事から考えるとCX-70のオーストラリア導入が実現した場合でも、実際に発売されるのは北米より遅れる可能性がかなり高そうです。
オーストラリアはすでに現行SUVモデル全てを販売・導入している地域なので、CX-70まで導入するとラインナップが複雑化してしまうのでは?という懸念もあるという噂もあるようですが・・・。
CX-70に関しては車体サイズやデザインについて様々な憶測や噂が出ているので、早く実車を見てみたいところです。
続いて「CX-8」について。
昨年秋に大幅商品改良されたCX-8ですが、オーストラリアでもメディア向けの発表会が今月開催されて日本に続いてまもなく発売開始予定。
その一方で、オーストラリアではラージ商品群の3列シートSUV「CX-80」「CX-90」の導入をすでに公表しており、これまで販売されていた「CX-9」の販売終了も合わせて発表された事から「CX-8」の今後についても憶測が飛んでいました。
別のメディアの取材では販売継続の証言も出ていましたが、今回のCarSalesの取材に対してVinesh Bhindi氏は・・・・。
・3車種を組み合わせたラインアップ構成としてユーザーの幅広い嗜好や需要に対応する予定で、需要によってそれぞれの生産配分も変更可能。
・これまで販売してきたCX-8・CX-5の次期型・後継車の存在についてはまだ答える事が出来ませんが、直近でフェイスリフトを含めた大幅アップデートを実施したという事はまだしばらくの間存在する事を示唆しているとも言えます。
前回取り上げた記事と同様に今回の取材でもCX-8はすぐに販売終了する事は無く、マツダ本体が製造している限り販売し続けると改めて回答されています。
販売終了に関しては日本でもCX-80に変わって販売終了するという噂が一部WEB上で飛び交っていましたが、大幅商品改良されて間も無い事を考えるとすぐに販売終了する事は無さそうに思いますね・・・。
(CX-80登場に合わせてグレード構成を変更する事はあるかもしれませんが・・・)
最後は「MAZDA6」について。
MAZDA6に関してはすでに北米や欧州の一部地域で販売終了した事に加えて、次期型・後継モデルに関する具体的な情報が中々出てこない事から多くのユーザーが"やきもき"している状況(笑)
オーストラリアでは"20TH Anniversary Edition"を中心とする改良モデルの発売がようやく開始された事に加えて、一部で"20TH Anniversary Editionが実質最終モデルなのでは?"という憶測も・・・。
これについてVinesh Bhindi氏は・・・・。
・マツダ本社はMAZDA6を引き続き生産する予定で、廃止するつもりは無い。
・確かに北米や欧州の一部地域での販売は終了したが、欧州の大多数、日本、オーストラリア、その他多くの地域では引き続き提供されている。
・しかし、セダン系モデルがニッチな需要になっている事は率直に感じており、他メーカーの場合はフリートやカンパニーカーとしての需要が多いので、一般ユーザーへの販売を重視しているマツダの場合はさらにニッチな需要となる。
やはり現状はSUVの開発が優先でセダン系モデルの需要がニッチである事も認めているものの、MAZDA6は引き続き生産予定で廃止するつもりも無いとの事。
現行モデルは登場してからすでに約11年経っていますが、CarSalesは今回の記事で2024~2025年頃まで販売される予測をしています。
一方で先日ブログでも取り上げましたが、北米マツダの関係者が直6エンジンをSUVだけでなくセダンにも搭載する事を示唆する証言をされているので、もしかすると2025年頃に実質的な後継モデルが出る可能性もあるかもしれません。
毎回話していますが、さすがにそろそろSUV以外の具体的な計画がマツダから発表される事を期待したいですね・・・。
今回CarSalesに掲載されていた記事は以上となりますが、ラージ商品群SUVの導入が進むにつれて既存モデルの動向についてもどんどん動きが出てくると思われます。
今年は「JAPAN MOBILITY SHOW(旧東京モーターショー)」も10月に開催予定なので、マツダから大きな発表がある事を期待したいですね。