つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

欧州マツダCEOが今後の商品計画や次世代ロータリースポーツの可能性などについてコメント、MAZDA2 Hybridは2024年にフェイスリフトの噂も。

(画像 ドイツマツダ)

ラージ商品群SUVの市場導入などを進めているマツダですが、欧州マツダCEOが今後の計画や次世代ロータリースポーツの可能性などについてコメントしていました。

 

 

今回取り上げるのはポーランドの自動車メディア「AUTO SWIAT」が今年の1月末に掲載していた記事。

こちらは今年1月にMX-30 R-EVのワールドプレミアが行われたブリュッセルモーターショーの会場で欧州マツダCEOのMartijna ten Brink氏へインタビューした内容が掲載。

半年ほど前に掲載された記事を偶然見つけたのですが、Martijna ten Brink氏のコメント以外にも気になる噂が掲載されているので紹介したいと思います。

 

 

Q1:次世代MX-5が電気駆動(おそらくBEV化の意味)になる可能性はありますか?

(Martijna ten Brink氏)

Sądzę, że tak. Ale myślę, że silnik spalinowy też nie jest zły. Najważniejsze, żeby wybrać takie rozwiązanie, które pozwoli następnej generacji zostać najlepszym MX-5 w historii. Może nie musi być elektryczne, tego jeszcze nie wiem, ale warto mieć taką opcję.

そうですね。 でも内燃機関も悪くないと思います。 最も重要なことは、次世代が史上最高のMX-5 になるソリューションを選択することです。 電動である必要はないかもしれませんが、そのような選択肢を持つ価値はあります。

 

Q2:2015年にRX-VISIONが発表された時に当時のデザイン責任者だった前田育男さんは「RX-VISIONは夢の車だが、いつまでも夢のままである事は望まない」と語っていました。

マツダRX-7/RX-8の後継モデルを実現するまでには現時点でどれくらいの距離が残っているのでしょうか?

(Martijna ten Brink氏)

Wszyscy bardzo chcielibyśmy mieć taki model, ale jestem też świadomy, że skalkulowanie tego typu projektu tak, aby był opłacalny, jest dość trudne.

W Maździe mamy grupę osób, które nie tylko o tym marzą, ale również nad tym pracują. Taki samochód musi jednak dzielić technologię, platformę i infrastrukturę produkcyjną z naszymi innymi modelami.

Jak daleko więc jesteśmy od realizacji tego marzenia? Prawdopodobnie wciąż całkiem daleko. Ale taki samochód się pojawi, bo zbyt wielu ludzi o nim marzy. A kiedy tak się dzieje, to marzenia się spełniają.

誰もがそのようなモデルを実現したいと考えていますが、この種のプロジェクトが利益を生むように計算するのは非常に難しいことも承知しています。

マツダには夢見るだけでなくそれに取り組むグループがありますが、そのような車はテクノロジー、プラットフォーム、生産体制を他のモデルと共有する必要があります。

では、私たちはこの夢の実現までどれくらい遠いのでしょうか? おそらくまだかなり遠いと思います。 しかし、多くの人がそれを夢見ているため、そのような車が登場するでしょう。 そしてそれが実現したとき、夢は実現します。

 

Q3:マツダは現在EV専用スケーラブルアーキテクチャーを開発中ですが、このようなアーキテクチャーによってRX-7/RX-8後継モデルの登場が近づくのでしょうか?

(Martijna ten Brink氏)

Tak sądzę.

そう思います。

 

Q4:欧州ではCX-3の販売が終了しましたが、一方でBセグメントSUVは欧州で最も人気のあるカテゴリーの一つです。

これについてはどう考えていますか?

(Martijna ten Brink氏)

Zauważyliśmy, że z punktu widzenia ceny, emisji dwutlenku węgla i kosztów produkcji Mazdy CX-3 i CX-30 bardzo się do siebie zbliżyły. I choć samochody różnią się designem i przestronnością, to konkurowały o tego samego klienta, wzajemnie się ”kanibalizując”. Zdecydowaliśmy się więc pozostawić bardziej opłacalny dla nas model kosztem obecności w każdym segmencie. Jeśli mogę sprzedać – dajmy na to – 50 tys. sztuk CX-3 lub 40 tys. CX-30, ale na każdym CX-30 zarobić dwa razy więcej niż na CX-3, to opłaca mi się sprzedać mniej.

マツダ CX-3 と CX-30 は、価格、炭素排出量、生産コストの点で非常に近いことがわかりました。 そして、車のデザインや広さは異なりますが、同じ顧客をめぐって競争し、互いに「共食い」しました。 そこで私たちは、あらゆるセグメントに存在することを犠牲にして、より収益性の高いモデルを残すことにしました。 売れるとしたら5万くらいかな CX-3とか4万とか。 CX-30 ですが、CX-30 では CX-3 の 2 倍の収入が得られます。その分、売り上げが少なくて済むのです。

 

Q5:マツダは欧州のコンパクトハッチバック市場に引きつづき残る予定ですか?MAZDA3の次期型・後継モデルは存在するのでしょうか?

(Martijna ten Brink氏)

Nie mamy żadnych planów, żeby wycofać Mazdę 3 z Europy. Zawsze jednak systematycznie sprawdzamy, kim są klienci danego modelu oraz na ile jest on opłacalny i wtedy podejmujemy decyzję, co dalej z danym samochodem robić. Ale Mazda 3 to dla nas bardzo dobry biznes. Poza tym właściciele tego modelu zostają z nami, kupując kolejną Mazdę.

マツダ 3 を欧州市場か撤退させる予定はありませんが、私たちは常に、特定のモデルの顧客が誰で、そのモデルがどれくらいの収益性を持っているかを体系的にチェックしてから、今後の計画を決定します。 しかし、マツダ 3 は私たちにとって非常に良いビジネスで、このモデルの所有者は別のマツダ車も購入しています。

 

Q6:マツダ内燃機関のさらなる進化を続ける方針を示していますが、一方で欧州では2035年でハイブリッドを含む内燃機関販売を禁止する話も出てきています。

マツダが欧州市場で販売する内燃機関は現在のものが最終世代になるのでしょうか?

(Martijna ten Brink氏)

Przeważnie jeden model silnika żyje od 10 do 15 lat, ale jest on nieustannie udoskonalany. Po 10 latach takich modyfikacji jednostka napędowa zmienia się wręcz nie do poznania. Myślę, że będziemy dalej udoskonalać obecną generację silników do 2035 r., aby była jeszcze bardziej niezawodna, wydajna, mocniejsza i oszczędna.

通常、1 つのエンジン モデルの寿命は 10 ~ 15 年ですが、常に改良されています。 このような改造を 10 年続けると、ドライブユニットは全く別物と言えるほど変化します。 私たちは、2035 年まで現行世代のエンジンをさらに改良し、信頼性、効率性、強力さ、経済性をさらに高めることになると思います。

 

基本的な内容はすでに他のメディア等でも取り上げられてる内容ですが、特に多くの方が待ち望んでいる次世代ロータリスポーツの実現にはまだまだ多くの課題があると認識されてるようです。

その一方で現在開発しているEV専用アーキテクチャー等によって次世代ロータリースポーツ実現が近づくとも証言されているのは中々興味深いところ・・・。

これはEV専用アーキテクチャー開発が優先という意味だと思われますが、マツダの特許出願を見ると「EV専用アーキテクチャー関連の内容」と「次世代ロータリースポーツ用と思われるアルミ製スペースフレームに関する内容」で車体構造が似ているので、マツダがこの2つを"一括企画"している可能性もあるかもしれません。

(一例)

 

 

そして、今回取り上げた記事にはMartijna ten Brink氏のコメントと合わせてブリュッセルモーターショー開催中に複数の情報源から得た情報(噂?)も掲載されています。

〇MAZDA6に関して。

(画像 ポーランドマツダ)

今年初めにブログでも取り上げましたが、ポーランドでは4月1日に施行されたデジタルラジオの新規格(DAB+)の影響で初代マツダコネクトを搭載している「MAZDA2」「MAZDA6」「MX-5(ロードスター)」の新車注文が停止。

MX-5のみ新規格に対応した改良モデルが登場予定と予告された一方で、MAZDA2とMAZDA6はこのままポーランドでの販売が終了する見込みとなっていました。

その中で今回の記事にはMAZDA6の今後に関する話題が載っています。

Wprawdzie w 2023 r. zadebiutuje zmodernizowana Mazda 6, ale ona także nie będzie do nowych przepisów przystosowana. Dlaczego? Bo znowelizowane regulacje DAB+ w innych krajach Unii Europejskiej wejdą w życie dopiero w 2024 r.
Tym samym Mazda 6 już raczej nie wróci na polski rynek.

"近代化されたMAZDA6"は2023年にデビューする予定だが、これもDAB+新規制には適合しない。 なぜ? なぜなら、他の欧州諸国ではDAB+新規制が2024 年まで発効されないからです。
したがって、MAZDA6がポーランド市場に戻る可能性は低いです。

Zresztą Mazdę6 ze Starego Kontynentu i tak wykluczyłaby w końcu norma Euro 7, która ma zacząć obowiązywać w 2025 r. Producent nie zamierza przystosowywać tego modelu do nowych regulacji. 

いずれにせよ、欧州向けのMAZDA6は2025年に発効されるユーロ7によって最終的に除外されることになるだろう。メーカーは現行MAZDA6をユーロ7に適合させるつもりはない模様。

近代化されたMAZDA6というのはおそらく"2024年モデル"の事だと思われますが、このモデルでもDAB+には対応しない見込みとの事。

日本ではロードスターだけでなくCX-3・MAZDA2にも新世代マツダコネクトが搭載される可能性が出てきていますが、今回の噂を見る限りだとMAZDA6に新世代マツダコネクトが搭載される可能性はやや低いかもしれませんね・・・。

さらに2025年7月から施行予定のユーロ7への適合も行わないという事は、それまでに欧州での販売自体も終了することになります。

現行MAZDA6はすでに北米や中国でも販売終了しているので、噂通り欧州でも販売終了した場合はグローバルで販売終了する可能性もあるかもしれません。

それまでに次期型・後継モデルが発表されるといいのですが・・・。

 

 

〇2024年までの商品計画について。

(画像 ドイツマツダ)

今年もラージ商品群SUVや商品改良モデルの発表・発売が各地域で開始されていますが、欧州における今後の商品計画に関する話題が掲載されています。

W 2023 r. zadebiutuje topowy SUV Mazdy o nazwie CX-80 oraz zrestylizowana Mazda 3 i odświeżone MX-5, a na 2024 r. przewidziano lifting Mazdy 2 Hybrid. Dzięki niemu samochód będzie się bardziej różnił od Toyoty Yaris (na mocy umowy z Toyotą, model 2 Hybrid jest nieznacznie zmienionym Yarisem).

2023年にはマツダのフラッグシップSUVである「CX-80」がデビューするほか、「MAZDA3」や「MX-5」の改良モデルが登場し、2024年には「MAZDA2 Hybrid」のフェイスリフトが予定されている。 これによってトヨタ・ヤリスとはさらに異なるものとなる(トヨタとの合意に基づき、2ハイブリッドはヤリスを少し変更したものとなる)。

CX-80やMX-5の改良モデルはすでに各方面で情報が出ていますが、今回の記事では2024年にMAZDA2 Hybridのフェイスリフトが予定されていると報じています。

MAZDA2 Hybridはトヨタ・ヤリスハイブリッドのOEMモデルとして2021年12月に欧州で発表されましたが、エンブレム以外はヤリスハイブリッドそのままとなっていました。

(画像 MAZDA UK)

ベースとなったヤリス(欧州仕様)は改良を実施した"2024年モデル"が今年5月に正式発表されているので、MAZDA2 Hybridもこれに合わせてフェイスリフトを行う可能性はあるかもしれません。

MAZDA2 Hybridは引き続き欧州専売モデルだと思われますが、噂通りフェイスリフトが実施されるのか気になるところです。

 

 

今回取り上げた記事で気になった部分は以上となりますが、欧州ではCX-80が9月下旬~10月初旬に正式発表される噂も出ているので、商品改良モデルも合わせてこれから続々と動きが出てきそうですね・・・。

間もなく9月に突入しますが、国内外含めて引き続き情報を注視しておきたいと思います。