つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

「CX-90」が米国道路安全保険協会(IIHS)の2023年安全性試験で最高評価"TOP SAFETY PICK+"を獲得。

(画像 MAZDA USA)

今年春から北米で販売開始されたマツダのラージ商品群SUV「CX-90」ですが、米国道路安全保険協会(IIHS)の2023年安全性試験で最高評価を獲得しました。

 

 

「米国道路安全保険協会(IIHS)」とは米国の保険業界が1959年に立ち上げた非営利組織で、自家用車として想定される車種を対象に衝突安全や安全装備の性能試験を毎年実施。

試験は新型車が発売されると随時行われており、総合的に高い評価の車種には「TOP SAFETY PICK」、最高評価の車種には「TOP SAFETY PICK +」の称号が与えられます。

 

 

今年春に北米で販売開始されたCX-90も安全性試験が実施され、最高評価の「TOP SAFETY PICK +」を獲得した事が本日発表されました。

〇米国マツダ公式ニュースリリース

〇米国道路安全保険協会(IIHS)公式ニュースリリース

IIHSの公式YouTubeではスモールオーバーラップの衝突試験映像も公開されています。

試験項目別の評価結果一覧も公開されています。

※:シートベルト・チャイルドシートの試験結果は直6搭載エンジンモデルの項目に集約。

左:直6エンジン搭載モデル、右:PHEVモデル (画像 IIHS)

直6エンジン搭載モデル(344ps仕様・284ps仕様)・PHEVモデルどちらもほぼ全ての項目で最高評価の"GOOD"評価を得ており、昨年から試験方法がより厳しくなった側面衝突試験(Side:updated test)も無事に最高評価を獲得。

その一方でヘッドライトの項目のみ"Acceptable(許容範囲)"という評価が含まれていますが、これはアダプティブLEDヘッドライトの有無が関係しており、CX-90米国仕様でアダプティブLEDヘッドライトが装備されているのは344ps仕様の直6エンジン搭載モデルのみなのが理由です(284ps仕様の直6エンジン搭載モデルとPHEVモデルは未採用)

 

 

IIHSは先に触れた側面衝突以外にも今年から複数の項目で評価基準をより厳格化。

☆2023年から厳しくなった評価項目

①側面衝突保護基準

・衝突させる台車の重量が「3,300ポンド(約1,500㎏)」から「4,200ポンド(約1,900㎏)」に。

・衝突させる速度は「31mph(約50㎞/h)」から「37mph(約60㎞/h)」にUP。

②歩行者衝突防止システム

昼間に加えて夜間の評価項目も追加、"GOOD"を獲得するには両方で最高評価、どちらか一方のみ最高評価だと"Acceptable"

③ヘッドライト

従来は最高評価のヘッドライトシステムを備えたグレードが一つでもあればOKだったが、2023年からは最高評価のヘッドライトシステムが"全てのグレード"に備わってる場合のみGOODを獲得。

米国で販売されてるマツダ車は2020年~2022年まで試験を実施した全ての車種がTOP SAFETY PICK+を獲得していましたが、今年は上記の新しい評価基準への対応がまだ済んでいない事からTOP SAFETY PICKにとどまっていました。

今回試験結果が発表されたCX-90は新しい評価基準でTOP SAFETY PICK+を獲得した最初のマツダ車となりますが、他の車種も2024年モデルで対策してくると思われるので、再び試験を実施した全てのマツダ車がTOP SAFETY PICK+を獲得する事を期待したいですね。