安全性評価を毎年実施している米国道路安全保険協会(IIHS)が2024年の評価結果を発表。
さらに基準が厳しくなった中で5台のマツダ車が最高評価「TOP SAFETY PICK+」を獲得しています。
「米国道路安全保険協会(IIHS)」とは米国の保険業界が1959年に立ち上げた非営利組織で自家用車として想定される車種を対象に衝突安全や安全装備の性能試験を毎年実施。
試験結果は「TOP SAFETY PICK award」として毎年2月後半頃に発表され、総合的に高い評価の車種には「TOP SAFETY PICK」、最高評価の車種には「TOP SAFETY PICK +」の称号が与えられます。
今年も27日に2024年版の安全性評価が正式発表され、合わせて6台のマツダ車が高い評価を獲得しました。
〇米国道路安全保険協会公式ニュースリリース
昨年から試験方法や評価基準が非常に厳しくなったIIHSの安全性評価ですが、今年も厳格化された内容があります。
①側面衝突保護基準の厳格化
⇒昨年までは"Acceptable(許容範囲)"の結果でもTOP SAFETY PICKを獲得出来たが、今年からは"Good"が必須に。
②歩行者衝突防止システムの評価基準をさらに厳格化。
⇒今年からは日中・夜間両方の試験で"Good"評価を得る必要あり。
③フロントオーバーラップのテスト方法が厳格化。
⇒運転席後ろにもダミー人形を配置へ。
今年は全体で71車種が試験対象になったようですが、試験方法や評価基準がより厳しくなった事から最高評価"TOP SAFETY PICK+"を獲得できたのは半分以下の22車種。
今回試験を受けたマツダ車は6車種のようですが、見事5車種が最高評価を獲得しています。
「TOP SAFETY PICK +獲得車種」
〇小型車部門:「MAZDA3 2024年モデル(ハッチバック・セダン)」
〇小型SUV部門:「CX-30 2024年モデル」「CX-50 2024年モデル(2023年8月以降生産車)」
〇中型SUV部門:「CX-90 2024年モデル(直6ガソリンターボ搭載車)」
「TOP SAFETY PICK 獲得車種」
〇中型SUV部門:「CX-90 2024年モデル(プラグインハイブリッド)」
試験を受けた中で5車種が最高評価を獲得していますが、これは単一ブランドでは最も多い獲得数になります。
(複数ブランド合わせて最も多いのはヒュンダイグループ(ヒュンダイ・KIA・ジェネシス)の16台)
唯一CX-90 プラグインハイブリッドのみ"TOP SAFETY PICK"評価にとどまっていますが、米国マツダのニュースリリースには「新基準のスモールオーバーラップテストを受けた後すぐに最高評価へ引き上げられる事を期待」と書かれているので、現時点では昨年9月の試験結果で評価されているのかもしれません。
あと、上記の試験結果一覧に「CX-5」が含まれていませんが、IIHS公式HPを見る限りだと今回発表された2024年版の試験は受けていない模様。
年内に追って試験を受ける可能性も十分考えられますが、ここ最近は次期型/後継モデルに関する噂も出始めているので、噂が本当だとすれば現行モデルがラストスパートに差し掛かってる前兆だったりするのでしょうか・・・?
ちなみに「TOP SAFETY PICK award」のテスト対象は乗用車・SUV・ピックアップなどの実用車で、スポーツカーやオープンモデルのような車種は以前から試験対象外になっているので、MX-5(ロードスター)も試験対象に含まれていません。
今回試験を受けた大半の車種が最高評価を獲得したマツダですが、先日北米で発表された「CX-70」も発売開始後すぐに試験を受けるはずなので、最高評価獲得への期待が高まります。
CX-90 プラグインハイブリッドもすぐに新基準のスモールオーバーラップテストを受けると思われるので来年は全車種最高評価獲得にも期待ですね。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。