つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが新しいコンセプトカー 「MAZDA ICONIC SP」をジャパンモビリティショー2023で世界初公開したので内容を詳しくチェック。

(画像 MAZDA)

2023年10月25日、マツダがジャパンモビリティショー2023で新しいコンセプトカー「MAZDA ICONIC SP」を世界初披露しました。

 

 

名称を変えて4年ぶりに開催されるジャパンモビリティショー2023は本日プレスデーですが、マツダは「今回の出展テーマを象徴するコンセプトモデルを世界初披露する」と予告済み。

先ほど開催されたプレスカンファレンスでコンセプトカーが世界初披露されています。

 

 

マツダ公式YouTubeチャンネル

マツダ公式ニュースリリース

マツダから世界初披露されたのはコンパクトスポーツカーコンセプトMAZDA ICONIC SP(アイコニック エスピー)」

この名称は先日商標出願も公開されていましたね。

☆エクステリア

(画像 MAZDA)

☆コンセプト

「クルマが好き」という気持ち、「純粋に楽しいクルマがほしい」というお客さまの気持ちに応える、新しい時代に適合した、新しいジャンルのコンパクトスポーツカーコンセプト

先行公開されていたティザー画像や出展内容から次期ロードスターのコンセプトモデルという推測も出ていましたが、実際は昨年画像だけ公開されていたビジョンスタディモデルの実車版という雰囲気。

公式画像のビジョンスタディモデルはホワイト系のボディカラーでしたが、今回披露されたMAZDA ICONIC SPのボディカラーは「VIOLA RED(ヴィオラ・レッド)」というコンセプトカラーになります。

これまでマツダが新型車やコンセプトカーを発表する時のボディカラーは基本的にソウルレッドやマシーングレーだったので、ソリッドのように見えるレッドが採用されてるのはかなり新鮮ですね。

(画像 MAZDA)

ちなみに、昨年公開された公式動画では赤色と思われるビジョンスタディモデルが映っていましたが、もしかすると今回の世界初披露へ向けた長い前フリだったのかもしれません(笑)

2030 MAZDA PROMISE (マツダの約束) - YouTube

(画像 MAZDA)

ドアの開閉方法も目を引きますが、ジャパンモビリティショーの会場で放映されたコンセプト映像ではヘッドライトがポップアップ式になっていました。

このあたりはRX-7やNAロードスターのオマージュ的ポイントでたまりません(笑)

(画像 MAZDA)

 

 

〇インテリア

(画像 MAZDA)

基本的にはブラック基調でダッシュボードやコンソールにはスウェード調素材が使用されてるようですが、赤色のドアトリムがボンネット方向へ延びているのはNDロードスターでも採用されてる意匠ですね。

ステアリングパッドはエンブレムでは無く"MAZDA"のロゴになっているのも特徴ですが、個人的にはメーターにモンテカルロの市街地コース図が映っているのが中々興味深いです・・・。

マツダと言えばル・マン24時間が開催されるサルトサーキットが真っ先に思い浮かぶのでちょっと意外です(笑)

(画像 MAZDA)

あと、シート座面にはMAZDA BIO FABRIC」サイドシルにはMAZDA BIO MATERIAL」と書かれていますが、Carviewの記事によるとこれは広島をオマージュした取り組みでもあるようです。

このあたりは環境保護やサスティナブルな未来を意識した取り組みですが、今後マツダ全体の量産車にも使用される可能性が比較的高いかもしれませんね・・・・。

マツダから超美形ロータリーPHEVスポーツ「アイコニックSP」登場! 反響大なら市販化も!?(carview!) | 自動車情報サイト【新車・中古車】 - carview!

(画像 carview)
(画像 MAZDA)

その一方で、エンジンスタートボタンはセンターコンソールに備わっており、その横はシフト操作レバーになっています。

RX-VISIONは従来型のシフトノブ(おそらくMT)とサイドブレーキが装備されていたのでちょっと寂しい気もしますが、MAZDA ICONIC SPはかなり気になるパワートレインが想定されているのが理由かも・・・・。

 

 

〇パワートレイン(主要諸元)

(画像 MAZDA)

プレスカンファレンスで毛籠社長からも明言されていましたが、MAZDA ICONIC SPに搭載されるのは何と「発電用2ローターエンジン」

さらに水素やカーボンニュートラル燃料で発電する事まで言及されています。

おそらくMX-30 Rotary-EVのシステムをベースに2ローター化する形だと思いますが、前後50:50の重量配分や低いボンネットの実現も含まれているので、エンジンを含めたハイブリッドシステムを縦置きで搭載するのが有力でしょうか?(MX-30 Rotary-EVは横置き)

ちなみにマツダはすでに発電用ロータリーエンジンを縦置きにする特許も出願しています。

そして車体サイズや最高出力を見てもロードスターより上級のスポーツカーに感じますが、個人的には車両重量まで明記されているのがかなり興味深いところ。

あくまで僕の記憶の限りですが、コンセプトカーで車両重量まで公表されるのはかなり稀だと感じるので、上記の特許も含めて水面下では本格的に研究開発が進んでいるかも・・・?

ちなみに、MX-30 Rotary-EVの車両重量は1,780㎏なのでローター数や出力を増やした上で約300㎏軽量化するのはかなり高いハードルですが、マツダはアルミ製スペースフレームを採用したスポーツカーに関する特許を複数出願している事に加えて、エクステリアの項目で紹介した公式動画でもアルミ製スペースフレームと思われる車体構造が映っていたので、これらを採用した場合に想定される車両重量なのかもしれません。

(特許の一例)

2030 MAZDA PROMISE (マツダの約束) - YouTube

(画像 MAZDA)

現時点で公開されている情報は以上となりますが、個人的には以前予想したロータリーエンジンの今後と重なりそうな部分がいくつかあったのが嬉しいです(ちょっとだけ手前味噌で恐縮ですが)

 

 

マツダはジャパンモビリティショー2023特設サイトで展示ブースも公開していますが、ロードスターを核として5つのゾーンに分けられているようです。

MAZDA JAPAN MOBILITY SHOW 2023|公式サイト

(画像 MAZDA)

今年は他にもロードスター大幅商品改良モデルの実車が初披露されてるが注目ポイントですが、今後関係者へのインタビューや取材記事を通じてさらに情報が出てくると思うので引き続き注目ですね。

そして何よりマツダの関係者の皆さん、世界初披露おめでとございます!