つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

「MAZDA SPIRIT RACING 3 concept」に搭載されるエンジンを考察、東京オートサロンの展示車で判断するのはまだ早い可能性も?

(画像 MAZDA)

昨日から開催されている東京オートサロン2024ですが、マツダから発表された「MAZDA SPIRIT RACING 3 concept」の謎を掘り下げてみました。

 

 

昨日開幕して大きな話題を集めている東京オートサロン2024ですが、マツダも昨日プレスカンファレンスを実施。

ロータリーエンジン開発グループの立ち上げがサプライズ発表されたのに加えて、MAZDA SPIRIT RACINGブランドのコンセプトカーも発表されましたが、今回取り上げるのはMAZDA SPIRIT RACING 3 concept」

(画像 MAZDA)

この車両はスーパー耐久シリーズ参戦車両(MAZDA3 Bio concept)とほぼ同じエアロやアルミホイールを装着しているのが特徴ですが、2.0Lエンジン搭載と発表された「MAZDA SPIRIT RACING RS concept」と違ってパワートレインは検討中と公表されており詳細は現時点で不明・・・。

ある程度モータースポーツ直系を感じられる内容にする方針が示されてる事からSKYACTIV-D 2.2が候補に挙がる一方で、ディーゼルエンジン搭載車には無いドライブセレクションスイッチが備わってる事からガソリンエンジンの可能性も出ていました。

その中で少しヒントになりそうな情報が出てきたので搭載されそうなエンジンを考察してみます。

 

 

今回取り上げるのはYouTubeチャンネル「Ride Now」の動画。

東京オートサロン2024でマツダから発表された内容を早速報じていますが、動画の4:08頃からMAZDA SPIRIT RACING 3 conceptの内装について取り上げられており、出演している難波さんによるとタコメーターを見たら6.800回転からレッドゾーンだった」との事。

SKYACTIV-Dのレッドゾーンは1.8/2.2いずれも5,500rpm~なので、先に触れたドライブセレクションスイッチの件もふくめて考えると展示車はほぼ確実にガソリンエンジンと思われます。

そこでマツダガソリンエンジンのレッドゾーンを簡単に調べてみると・・・。

  レッドゾーン 最高出力
(国内設定事例あり)    
SKYACTIV-G 1.5 約6,800回転~ 111ps
SKYACTIV-G 2.0 約6,800回転~ 156ps
e-SKYACTIV G 2.0 約6,800回転~ 156ps
e-SKYACTIV X 2.0 約6,800回転~ 190ps
(国内未導入)    
SKYACTIV-G 2.5 6,500回転~(北米仕様) 191ps
SKYACTIV-G 2.5ターボ 6,300回転~(北米仕様) 250ps
(MAZDA3未搭載)    
ロードスター用 SKY-G 1.5 7,500回転~ 136ps
ロードスター用 SKY-G 2.0 7,500回転~ 184ps

※250psはハイオク仕様時、レギュラーガソリンでは227ps

MAZDA SPIRIT RACING 3 conceptはある程度スペックも追及する事が匂わされた事から北米仕様に搭載されている「SKYACTIV-G 2.5ターボ」を候補に挙げる方も多いですが、展示車両のレッドゾーンとは一致しません。

逆に国内仕様に設定されたガソリンエンジンのレッドゾーンとはほぼ一致しますが、モータースポーツ直系も意識して開発されてる事を考えると190psの「e-SKYACTIV X 2.0」でもややスペック不足に感じるのが正直なところ・・・・。

さらに読者さんからもコメントが寄せられましたが、内装を見ると昨年の商品改良で廃止された「CD/DVDプレイヤー」「蓋つきのカップホルダー」「クローム仕様のステアリングスイッチ」が確認できるので、ベースになっているのも商品改良前の個体と思われます(マツダコネクト用ディスプレイも8.8インチの予感・・・)

[拡大画像]マツダ、「MAZDA SPIRIT RACING」ブランドで開発中の2.0リッターエンジン搭載「ロードスター」など公開

青矢印部分から改良前の個体と思われます (画像 CarWatch)

(昨年の商品改良を取り上げたブログ記事)

これらの点から東京オートサロンの会場に展示されてるのは「改良前のカタログモデルをベースに、内外装だけ展示用に仕上げた状態の車両」の可能性が有力で、東京オートサロンの展示車でパワートレインを判断するのはまだ早いと思われます。

 

 

車両のキャラクターを考えると実際の量産モデルに搭載されるのは「SKYACTIV-G 2.5ターボ」「SKYACTIV-D 2.2」あたりが有力候補になりそうですが、MAZDA3のSKYACTIV-G 2.5ターボ搭載車は今のところ左ハンドル仕様しか存在していない事に加えて、SKYACTIV-G 2.5ターボとMTを組み合わせた事例は他の車種も含めてありません。

オーストラリアマツダが右ハンドル仕様のMAZDA3 SKYACTIV-G 2.5ターボをマツダ本体へリクエストし続けているようなので、これに応えて新開発してる可能性もありますが、それでもMT仕様まで用意するのはさすがに厳しい予感も・・・。

個人的にはスーパー耐久シリーズとの繋がりやMTの需要にも応える事を考えるとスーパー耐久参戦車両の知見を生かしてスペックUPされたSKYACTIV-D 2.2」が最有力に思うのですが、これに関しては様々な意見が出てくると思われます(笑)

東京オートサロンで展示されてる車両がATなのも様々な憶測や意見が飛び交う要因になってるでしょうね(展示用に使える個体がたまたまATだっただけの可能性も・・・?)

他にも「e-SKYACTIV X 2.0」をさらにアップデートして200ps越えというもちょっと見てみたいので想像は膨らむばかり・・・・

 

 

MAZDA SPIRIT RACINGのコンプリートカーは第1弾がロードスターと予告されているので、今回取り上げた「MAZDA SPIRIT RACING 3 concept」が市販化されるのはまだしばらく先になると思われますが、以前からハイパフォーマンスなMAZDA3を求める声は大きかった印象なので今後の情報にも注目ですね。

 

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