今週末に開催された大阪オートメッセ2024ですが、今年はマツダも出展してるので行ってきました。
大阪オートメッセは毎年2月にインテックス大阪で開催されているカスタムカーのイベントで、今年も10日~12日にかけて開催。
昨年のマツダはMX-30とCX-60を展示するのみで出展ブースも無い状態でしたが、今年は1月に開催された東京オートサロン2024とほぼ同じ内容で出展するので気になる車両をチェックしてきました。
開催中は周辺道路が渋滞する事に加えて駐車場待ちもかなり長くなるのが特徴ですが、今年はこれまで用意されていた夢洲の臨時駐車場も無くなったようでさらに渋滞が凄い事に・・・。
今後は地下鉄+ニュートラムで行くのがより正解になってくるかもしれませんね・・・。
おはようございます♪ pic.twitter.com/aqf4SqpG1N
— taku2 (@taku2_4885) 2024年2月10日
無事入場して早速マツダブースへ・・・・。
今年は東京オートサロンに続いてMAZDA SPIRIT RACING一色で、スーパー耐久シリーズ参戦車両と新しいコンセプトカーを展示。
早速東京オートサロンでも注目を集めた市販化前提のコンセプトカー2台をチェックしていきます。
「MAZDA SPIRIT RACING RS concept」
〇エクステリア
エクステリアはこれまでカタログモデルの純正オプションに用意されているMAZDASPEED製スタイリングキットとは異なる新デザインのエアロパーツで、バンパー中央で2分割になっているのが特徴。
この新しいエアロパーツはスーパー耐久シリーズに参戦している「ROADSTER CNF concept」にも今年から装着されています。
アルミホイールも同じ「RAYS TE37」なので、オーバーフェンダーやハードトップ以外はほぼスーパー耐久シリーズ参戦車両と同じエクステリアになっています。
個人的にこの新しいエアロパーツは今後純正オプションとして用意される予感もしますが・・・。
〇インテリア
内装もレカロ製フルバケットシートやアルカンターラ素材を各部に使用する事でスポーティ性と質感の高さを両立していますが、フロアマットまでMAZDA SPIRIT RACINGバージョンになっているのでかなり煮詰められてる印象。
その一方で個人的に気になったのは「ステッチの色」
この車両のインテリアは基本的にレッドステッチが採用されていますが、センターコンソール周り(シフトノブ/サイドブレーキ含む)とステアリングのみノーマルモデルと同じシルバーステッチでした。
ノーマルモデルには純正アクセサリーオプションでアルカンターラ素材のパーツが複数用意されていますが、今回紹介した部分は用意されていません。
もちろん実際はこのモデル専用装備になる可能性もありますが、この部分だけノーマルと同じステッチカラーになってるのを見ると今後これらのパーツがアクセサリーオプションとして追加設定される予感も・・・・。
あと、この車両の助手席裏にはチャイルドシートの固定器具(トップテザーアンカレッジ)が備わっていましたが、ロードスター国内仕様は現在も未装備だったはずなので、この車両は海外仕様がベースになってるようですね(右ハンドルなので英国 or 豪州仕様?)
〇エンジンルーム・吸排気系などのチューニングメニュー
まず目に入るのはMAZDA SPIRIT RACINGのロゴが入ったエアクリーナーBOXとタワーバーですが、エンジンヘッドカバーがブラック塗装になっているのも大きな特徴。
エアクリーナーBOXはこのモデル専用開発である一方で、タワーバーは既存のMAZDA SPEEDブランドの物をブラック仕様にしているのが有力でしょうか?
MAZDA ROADSTER|アクセサリー - DRIVING PERFORMANCE - |マツダ
サスペンションマウント部を見ると減衰力調整ダイヤルがあるのでこの車両に装着されてるのは車高調が有力ですが、車高に関しては展示用に下げているとの事なので、今後市販される時はもう少し普通の高さになると思われます。
この車両で最も大きなポイントなのが国内仕様のソフトトップモデルに無い2.0Lエンジンを搭載している事ですが、さらに200ps程度まで出力UPを目指しているのでマフラーだけでなくエキマニも変更されています。
テールやタイコ形状を見る限りだとマフラーはROADSTER CNF conceptと同様にフジツボ製でしょうか・・・?
「MAZDA SPIRIT RACING 3 concept」
〇エクステリア
先に紹介したロードスターのエアロパーツはスーパー耐久参戦車両とほぼ統一されていましたが、こちらの場合はリアウイングとアルミホイールのみスーパー耐久参戦車両と同じで、サイド/リアのエアロは量産モデルに設定されているアクセサリーオプション"SIGNATURE STYLE"
しかし、エアクステリアで最も注目なのは量産モデル・スーパー耐久参戦車両とも異なる新デザインのフロントバンパー/リップスポイラー。
スーパー耐久参戦車両は量産モデルと同じフロントバンパーでしたが、MAZDA SPIRIT RACING 3 conceptはフロントバンパーの開口部が横方向へ大型化されています。
これに加えてバンパー下部はサイド/リアのエアロと同様にグレーになっていますが、よく見るとフロントバンパーとの境目にパーティングラインがあるので、一体ではなくフロントバンパーとリップスポイラーが別という事になりますね。
この車両専用に開発された可能性もありますが、それならフロントバンパーとリップスポイラーを別にする必要もない気がするので、ノーマルのMAZDA3も今後フェイスリフトするのでは?という妄想も膨らみます。
(ノーマルモデルに標準装備されてるパーキングセンサーが無いのはショーモデルだから?)
〇インテリア
先に紹介したロードスターと同様にレカロ製バケットシートやアルカンターラ素材が採用されていますが、センターコンソールはノーマルモデルのままでステアリングのエンブレムもメッキ処理されていない状態なので、まだまだ試作段階の雰囲気を感じます。
あと、装着されてるレカロシートは市販のSportsterをMAZDA SPIRIT RACING仕様に改良したものと思われますが、MAZDA3のサイドエアバッグはシート背もたれの外側に備わっているので、今後同じ内装で市販化するにはサイドエアバッグ付きのレカロシートにする必要があるはず・・・。
お話を聞いた限りだとこの部分もまだまだ検討段階のようです。
〇パワートレインなどについて
ロードスターと違ってエンジンルームなどは非公開でしたが、お話を聞いたところオートサロンで出ていた噂通り"北米仕様とは異なる2.5ターボエンジン"を検討しているとの事。
ただ、具体的な目標スペックや組み合わせるトランスミッションなどはまだ話せる段階ではないようです。
キャラクター的にはMTも用意したい一方で、時代の流れ的にATの必要性も高まっているのでかなり悩ましいところでしょうね・・・。
MAZDA3に関しては欧州でもよりハイスペックな2.5Lエンジンを搭載する噂が出てきているので、関連性の有無も含めて続報に注目でしょうか・・・?
最後に会場内に展示されていたスーパー耐久参戦車両やマツダオフィシャルグッズも簡単にですが紹介。
MAZDA SPIRIT RACINGは今年も3台の車両をスーパー耐久シリーズへ参戦させる計画を東京オートサロン2024で公表していますが、その中でもバイオディーゼルの「MAZDA SPIRIT RACING 3 concept」は今年新しいカーボンニュートラル技術やドライブトレイン(2.5ターボエンジンとの情報も)の採用も検討されている話がチーム代表の前田さんから出ていました。
スーパー耐久シリーズで得た知見は今回紹介した2台のコンセプトカーを量産化する際にも生かされるはずなので注目。
一方、東京オートサロン2024に合わせて多くの新商品が登場したマツダオフィシャルグッズですが、「VISION COUPE」の1/18スケールバージョンモデルカーは約7万円弱という価格にも関わらず販売開始後すぐに売り切れ。
ロードスターBrown Topの1/43スケールモデルカーもオンラインショップでは売り切れになっているので、モデルカーの人気は変わらずスゴイですね。
今年はロードスター35周年もあるので今後も様々な新商品が登場する予感・・・♪
今年の大阪オートメッセで見てきた内容を順番に紹介しましたが、少し前までマツダの展示ブースはモータースポーツ関連の展示が他メーカーに比べてやや少なかった印象なので、MAZDA SPIRIT RACING推しで市販化を前提としたコンセプトカーまで発表された今の状況は本当に嬉しい限り・・・。
今回コンセプトカー2台を見た限りだと第1弾と言われている「MAZDA SPIRIT RACING 3 concept」は完成形にかなり近づいてる一方で、第2弾の「MAZDA SPIRIT RACING 3 concept」はスペックや装備等まだまだ煮詰めている途中でもうしばらく時間が掛かりそうな印象でした。
個人的にブラック内装にレッドのステッチ/挿し色はスポーティな内装としてやや古典的過ぎる気もするので出来れば内装でも新たな提案も見てみたいところですが、それは次回以降に期待でしょうか・・・?
販売方法や価格はまだどちらも検討段階との事ですが、お話を聞かせていただいたマツダ社員の方から価格に関する質問も受けたので、価格設定は特に重要視されてるようです。
個人的にメーカーワークスのコンプリートモデルは付加価値や特別感を生み出すのが特に重要と思うので、台数限定で価格はおおよそ500万円台が理想と考えます。
(ヘタに"ヨンキュッパ"みたいな価格にすると安っぽく感じるので・・・)
ただ、付加価値や特別感を生み出すにはモータースポーツで優れた成績を挙げる必要もあるので、今年のスーパー耐久シリーズは特に重要な一年になるでしょうね・・・。
他にもいくつか写真を撮ったので、また改めてInstagramに投稿していきたいと思います。
ちなみに今回取り上げた2台のコンセプトカーはいつもお世話になっているマツダブランドスペース大阪で明日から展示予定。
かなり混んでいたオートメッセの会場よりはゆったり見れるはずなので気になる方は是非チェックを。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。