日本で変わらぬ人気を集めているマツダのディーゼルエンジン搭載車ですが、ドイツでも引き続き人気を集めているようです。
2012年発売の初代CX-5を皮切りに日本市場で高い人気を獲得しているマツダのディーゼルエンジン搭載車ですが、日本以外でも欧州やオーストラリア等へ導入。
ただ、2015年以降に欧州メーカーを中心に発生したディーゼル不正問題の影響から日本以外ではディーゼルエンジンの需要が縮小している報道や情報を多く見かけましたが、欧州最大マーケットのドイツでは現在も人気を集めている内容があったので紹介したいと思います。
今回取り上げるのはオランダの自動車メディア「AutoWeek」が先月29日に掲載した記事。
欧州マツダの技術研究責任者Christian Schultze氏がディーゼルエンジンの必要性について解説している内容ですが、一例としてドイツでの販売状況を紹介。
Als we kijken naar de CX-60 wordt de helft in Duitsland nog verkocht als diesel.
CX-60を見ると、ドイツでは現在も全体の約半分がディーゼル車が選ばれている。
欧州でも先に触れた不正問題発覚以降ディーゼルエンジン搭載車の需要が低下していますが、CX-60の場合は販売全体の約半分でディーゼルエンジン(e-SKYACTIV D 3.3)搭載車が選ばれているようです。
これは長距離移動が多い事やディーゼル需要が比較的残っている大型SUVという事はもちろんですが、キャンプやレジャーでトレーラーを牽引する場面でトルクに優れるディーゼルが重宝されるのも関係してるかもしれません。
以前オランダで「CX-5」がトレーラー牽引車として人気を集めている事を取り上げましたが、この人気調査を実施したACSI freelife magazineによるとドイツ国内でトレーラー牽引に使用されてる車の約8割がディーゼルエンジン搭載車だったとの事。
もちろん欧州圏内でも国や地域によって需要は大きく変わると思いますが、最大マーケットのドイツではディーゼルエンジンの根強い需要があると言えそうですね。
現在欧州向けのマツダ車でディーゼルエンジン搭載モデルが設定されているのは「CX-60(直6 3.3LマイルドHV 200ps/254ps)」と「CX-5(直4 2.2L 150ps/184ps)」のみになっていますが、まもなく登場すると思われるラージ商品群3列シートSUV「CX-80」もCX-60と同じ直6ディーゼルを搭載するのが有力。
さらに欧州向けのCX-60は年内を目途にバイオディーゼル燃料へ対応予定となっているので、エンジン自体もさらに改良・進化する可能性も考えられます。
ここ最近減少傾向が続いてきたディーゼルエンジンですが、ここにきて欧州メーカーを中心に行き過ぎた電動化移行を見直す動きが出ているので、マツダ以外のディーゼルエンジンも含めて今後の進化・改良に注目ですね。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。