オーストラリアを中心とする海外で販売されているマツダのピックアップトラック「BT-50」ですが、一部の国で販売終了の話が出てきています。
BT-50は初代と2代目がフォードとの共同開発モデルでしたが、2020年に発表された3代目からいすゞ・D-MAXのOEMモデルへ切り替え。
オーストラリアを中心にASEANや中東などで販売されていますが、ここにきて一部の国で販売終了の話が出てきています。
今回BT-50販売終了の話が出てきたのはニュージーランドと南アフリカ。
〇CarExpert
・主な理由は「SUVへのトレンド移行」「電動化車両の需要拡大」「政府の新しいCO2排出量削減政策(クリーンカープログラム)」
〇CARS.co.za
・南アフリカマツダのマネージングディレクターCraig Roberts氏によると販売終了の理由は「南アフリカで販売されているピックアップトラックの多くが国内製造なのに対して、BT-50は輸入(タイ製造)だった事から価格などの面で競争が厳しい状況が続いていた」との事。
それぞれトレンドの変化や生産国などが影響してる事に触れられていますが、ニュージーランドでは政府の新しいCO2排出量削減政策(クリーンカープログラム)も理由として挙げられています。
調べた限りだとCAFE規制に比較的似ている内容のようで、企業(ブランド)平均でCO2排出量を一定以下にする必要がある事から、電動化していないピックアップトラックを販売する場合はBEV車も多く販売する必要が出てきます。
さらにニュージーランドの隣国でマツダ車のシェアが高いオーストラリアでも独自のCO2排出規制を2025年に施行する可能性が出ている事から、各国で厳しくなる排出規制を見据えてBT-50も大幅改良を実施する可能性があるかもしれません(オーストラリアでBT-50はかなり売れ筋モデル)
ちなみに現行BT-50のベースになっているいすゞ・D-MAXは昨年10月に大幅改良を実施しており、2025年以降に48VマイルドハイブリッドディーゼルやBEVモデルを導入する話も出ている事から、BT-50にも2025年以降電動化モデルが登場する可能性があるかも・・・?
今回2か国で販売終了する事になったBT-50ですが、一方でメキシコマツダが2024年内に導入する方針を表明しており、北米市場で久しぶりにマツダのピックアップトラックが販売される予定。
海外専売のOEMモデルではありますが、今後改良される可能性も含めて動向が気になるところです。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。