つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.3.4)

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(画像 ipforce.jp)

月曜日に続いて本日もマツダが出願中の特許が新たに5件公開。

少し興味深い内容なので取り上げたいと思います。

 

本日公開されたマツダが出願中の特許5件は全てトヨタ自動車と共同出願」となっているのがポイントです。

 

①「車載用制御装置」という題名の内容。

特開2021-35804 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的
近年、車両におけるサービス向上のため、例えば駐車中においても車外のサーバーとの無線通信等を行いながら多くの装置が連携動作するといった高度な機能を発揮することが求められており、各装置の消費電力が大きくなる傾向がある。

そこで、不要な機能についてはなるべく動作させないようにして消費電力を抑制することが好ましい。

しかしグループ単位での電力供給の制御では不要な機能を抑制することには限界がある。

通信による動作モード切り替え機能を有する装置はこのような機能を有しない装置に比べると通信規格や動作モード切り替え制御に対応するため部品等のコストが高く、また省電力モードであっても一定の待機電力が消費されるため比較的長い時間で考えると消費電力抑制の効果には限界がある。

そのため車両に搭載される全ての装置を通信による動作モード切り替え機能を有する装置に置き換えてもコストや消費電力の抑制の面で必ずしも最適ではない。

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、消費電力抑制の効果やコストを好適化しやすい制御装置を提供することを目的とする。

 

②「車載ネットワークシステム」という題名の内容。

特開2021-36642 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

車両には、ECU(Electronic Control Unit)と呼ばれる電子機器や電装部品等の装置が複数搭載されていて、これらの装置は車両の各種機能を分担して実行する。

既存のネットワークシステムにおいて、上位ノードを車両制御のための機能を集約した高機能な装置とし複数の下位ノードを上位ノードから制御される簡易化された装置とすることが考えられる。また、上位ノードと下位ノードとの間にゲートウェイの機能を有する中位ノードをさらに設けることが考えられる。

しかし、このような構成においては通信線や中位ノード等に故障が発生すると上位ノードからの制御ができずその機能が発揮できなくなるおそれがある。このようにネットワークシステムにおいて上位ノードに機能を集約する場合、堅牢性の向上に検討の余地があった。

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり堅牢性の高い車載ネットワークシステムを提供することを目的とする。

 

③「車載ネットワークシステム」という題名の内容

特開2021-36643 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

車両には、ECU(Electronic Control Unit)と呼ばれる電子機器や電装部品等の装置が複数搭載されていて、これらの装置は車両の各種機能を分担して実行する。

既存のネットワークシステムにおいて、上位ノードを車両制御のための機能を集約した高機能な装置とし複数の下位ノードを上位ノードから制御される簡易化された装置とすることが考えられる。また、上位ノードと下位ノードとの間にゲートウェイの機能を有する中位ノードをさらに設けることが考えられる。

しかし、このような構成においては通信線や中位ノード等に故障が発生すると上位ノードからの制御ができずその機能が発揮できなくなるおそれがある。このようにネットワークシステムにおいて上位ノードに機能を集約する場合、堅牢性の向上に検討の余地があった。

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり堅牢性の高い車載ネットワークシステムを提供することを目的とする。

 

④「ネットワークシステム」という題名の内容。

特開2021-36746 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

近年、車両へのフェールオペレーション導入の観点からネットワークシステムにおいて電源の冗長化が要求されている。このような要求に対して、これまではフェールオペレーションを実現するために冗長化が必要な下位装置の数が少なかったため、冗長化された各電源線から冗長化が必要な各下位装置までを個別の配線でそれぞれ接続して電力を供給することで足りていた。

しかしながら、自動運転機能などの冗長化が必要な下位装置がさらに増加する場合、今までと同様に個別の配線によって各電源線から各下位装置に直接電力を供給していたのでは配線が複雑化する。よって、複雑化させることなく各下位装置へ電力を供給するための冗長電源構成を検討する余地がある。

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、冗長化が必要な装置が増加する場合でも構成を複雑化させることなく冗長電源構成をとることができるネットワークシステムを提供することを目的とする。

 

⑤「電源ボックス」という題名の内容。

特開2021-36747 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

バッテリの電力を複数の装置に分配する場合、装置が多く接続されるバッテリに近い上流の配線を太くし、接続される装置が限られる下流の配線を細くして配線のコスト低減・軽量化及び引き回し性向上を図った配索手法が考えられる。

この場合、配線の線径の切り替えは、例えば配線にヒューズを挿入することで行うことなどで実施される。

一般に車両においては、その種類や装備(グレード)などの違いによって搭載される下流のノードである下位装置(センサ、アクチュエータ、及びECU)の数や消費電流が異なっており、各グループにおける最適な電力分配仕様(ヒューズやリレーなど)もそれぞれ異なる。

このため、複数の下位装置を配下に有する上流のノードである中間装置に電力分配機能を持たせる構成にした場合、車両の種類や装備などの違いに合わせて中間装置を複数用意する必要があり、中間装置のバリエーション(品番)が増加してしまう。

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、車両の種類や装備などの違いに伴う上流の装置のバリエーション増加を抑制できる電源ボックスを提供することを目的とする。

かなり専門的で難しい内容ですが、基本的には「運転支援・自動運転」や「コネクティッド」が関係している特許出願と思われます。

 

トヨタマツダの業務資本提携では「コネクティッド・先進安全技術を含む次世代の領域での協業」という項目が含まれているのはご存知の方も多いと思います。

マツダ公式ニュースリリース(PDF形式データ)

https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2017/201708/170804c.pdf

今回出てきた5件の特許出願はマツダの第7世代車種から採用されたトヨタと共同開発のコネクティッドシステムに関係する内容という可能性も考えられますね。

 

マツダにとってトヨタとの提携はかなり重要なポイントなので今後の動向も気になるところです。

来週以降も気になる特許・出願内容があれば取り上げていきたいと思います。