つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2020.12.17)

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は36件。

f:id:taku2_4885:20201217174243p:plain

(画像 ipforce.jp)

その中から気になった内容を取り上げます。

 

まずは「車両用メーター表示装置」という題名の内容。

特開2020-199793 | 知財ポータル「IP Force」

f:id:taku2_4885:20201217174238p:plain

f:id:taku2_4885:20201217174243p:plain
f:id:taku2_4885:20201217174259p:plain
f:id:taku2_4885:20201217174254p:plain
f:id:taku2_4885:20201217174304p:plain
f:id:taku2_4885:20201217174248p:plain
f:id:taku2_4885:20201217173957p:plain
f:id:taku2_4885:20201217174048p:plain
f:id:taku2_4885:20201217174102p:plain
(画像 ipforce.jp)

これは主に運転支援系システムを使用している時のメーター表示に関する内容となっていますが、注目点はフル液晶メーターが前提となっている点。

現時点で最新となる第7世代車でもメーター部の液晶は中心部のみで左右はアナログ式が継承されています(画像はMX-30 EV仕様)

f:id:taku2_4885:20200919182522p:plain
f:id:taku2_4885:20201217175511p:plain
(画像 NetCarShow.com)

個人的には機械式時計を思わせるくらい精密でメカニカルなアナログ式メーターに進化してくれると嬉しいところですが、様々な機能を表示することを考えるとフル液晶化は止むを得ないでしょうか・・・。

〇資料に記載されている特許の目的

メーター表示部における表示範囲には限りがあり、特に直感的に車間距離を捉えることができる上下方向においては横方向よりも短い表示範囲となっている。

このため、折角先行車両を検出していても、先行車両と自車両との車間距離が長くなる場合においては、その先行車両の先行車両表示をメーター表示部においてドライバーが自車両と先行車両との距離感を認識できるようにした状況の下で表示することができないことがある。

本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は自車両と先行車両との距離感を認識できるようにしながら、先行車両表示を表示できる先行車両と自車両との車間距離の増大を図ることができる車両用メーター表示装置を提供することにある。

 

続いては「車載ネットワークシステム」という題名の内容。

特開2020-199880 | 知財ポータル「IP Force」

f:id:taku2_4885:20201217193441p:plain

f:id:taku2_4885:20201217193436p:plain
f:id:taku2_4885:20201217193447p:plain
f:id:taku2_4885:20201217193452p:plain
f:id:taku2_4885:20201217193457p:plain
(画像 ipforce.jp)

こちらは主に運転支援システムのネットワークに関する内容です。

1枚目の説明図、よく見るとマツダの決算資料内に掲載されていたエレキプラットフォームのイメージ図と似てる気がします。

(2021年3月期 第2四半期決算プレゼン資料)

https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/result/files/pre20201109_j.pdf

f:id:taku2_4885:20201217193441p:plain
f:id:taku2_4885:20201217194234p:plain
(画像左:ipforce.jp、右:MAZDA)

2022年以降を見込んで開発が予定されているエレキプラットフォームに関する可能性が高そうです。

〇資料に記載されている特許の目的

車載機器の機能に応じて複数のドメインに区分けし、ドメイン毎にドメイン制御部を設け、複数のドメイン制御部を統合制御部で制御する技術が開示されている。

例えば、各機器制御部が単一または複数のECUで実現されており、それらのECUが階層型のネットワークにより接続されている。

一般的に、ネットワークシステムの一部に障害や異常が発生し通信経路の一部が途絶する可能性があることが知られている。

その場合に、従来型の構成にした場合、統合制御部やドメイン制御部から車載機器を制御するECUへの通信が阻害される恐れがある。

ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこは車載ネットワークの一部が途絶した場合に主要機能が喪失されるのを防ぐことにある。

 

最後は「映像処理方法、映像処理装置、映像処理プログラム及び映像処理プログラムを記録した記録媒体」という題名の内容。

特開2020-201634 | 知財ポータル「IP Force」

f:id:taku2_4885:20201217195629p:plain

f:id:taku2_4885:20201217195639p:plain
f:id:taku2_4885:20201217195646p:plain
f:id:taku2_4885:20201217195656p:plain
f:id:taku2_4885:20201217195706p:plain
f:id:taku2_4885:20201217195745p:plain
f:id:taku2_4885:20201217195716p:plain
f:id:taku2_4885:20201217195756p:plain
f:id:taku2_4885:20201217195805p:plain
f:id:taku2_4885:20201217195816p:plain
(画像 ipforce.jp)

こちらは生産ライン上での作業負担軽減を目的に作業者の動きをシミュレーションするための装置に関する内容です。

いつもとは異なる方向性の内容ですが珍しいので取り上げてみました。

〇資料に記載されている特許の目的

車両組立ラインなどの生産ラインでは、作業者が組立作業や締付作業などの多種多様な作業に応じて姿勢や視線などを変えながら作業をしており、このような生産ラインにおける作業者の作業を評価して作業者の作業負担を軽減することが行われている。

近年、実際に生産ラインにおいて作業者が作業を行って作業者の作業を評価することに代え、複合現実(MR)を用いて、作業者にヘッドマウントディスプレイ装置を装着させると共に、ヘッドマウントディスプレイ装置の表示画面に作業者の姿勢や視線などに応じて生産ラインの三次元モデルと作業者の三次元モデルとを表示させ、作業者の動作に合わせて作業者の三次元モデルを移動させて生産ラインにおける作業者の作業をシミュレーションし、作業者の作業を評価することが考えられている。

車両組立ラインなどの生産ラインにおける作業者の作業をシミュレーションする場合に、ヘッドマウントディスプレイ装置の表示画面に表示される生産ラインの三次元モデルの作業対象物に対して作業者の三次元モデルの手部を移動して手作業で行う作業をシミュレーションするときなどに、作業者がヘッドマウントディスプレイ装置の表示画面に表示された作業者の手部などの所定部位と作業対象物との距離感を的確に認識することができないおそれがある。

そこで、本発明は作業者に装着されたヘッドマウントディスプレイ装置の表示画面に表示させる映像処理において、表示画面に表示される作業者の所定部位と作業対象物との距離を作業者に直感的に認識させることができるようにすることを課題とする。

 

今週気になった内容は以上になります。

来週以降も気になった内容があれば取り上げていきたいと思います。