今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は8件。
その中から気になった内容を取り上げます。
まずは「パワートレインユニットの搭載方法及び搭載構造」という題名の内容。
特開2021-102355 | 知財ポータル「IP Force」
〇資料に記載されている特許の目的
パワートレインユニットをフロントサスペンションアセンブリに搭載するにあたって、パワートレインユニットを他の部品又は装置と干渉させることなくフロントサスペンションアセンブリに搭載する方法と構造を提供することを目的とする。
こちらは製造ラインで4輪駆動車(AWD)用パワートレインを搭載する方法に関する内容ですが、点線で表されてるエンジン(No.200)が縦置きで搭載されているように見えます・・・。
マツダで縦置きの4輪駆動車といえばまもなく登場予定のラージ群モデルが思い浮かぶので、それらの生産を視野に入れた特許出願かもしれませんね。
続いては「車両の制御システム」という題名の内容。
特開2021-102383 | 知財ポータル「IP Force」
〇資料に記載されている特許の目的
ステアリングホイールの切り込み操作時に車両姿勢を制御するために付加減速度を車両に付加する車両の制御システムにおいて、牽引時におけるアクセル開度を考慮して付加減速度を設定することで、牽引時でも所望の車両姿勢を確実に実現することを目的とする。
こちらはトレーラー牽引時の車両姿勢制御に関する内容です。
最上段右側のレイアウト図を見るとエンジンが横置きになっているので、おそらくCX-8に装備されている「トレーラー・スタビリティ・アシスト(TSA)」に関する内容である可能性が高そうですね。
最後は「車両用シフト装置」という題名の内容。
特開2021-102379 | 知財ポータル「IP Force」
〇資料に記載されている特許の目的
本発明は、運転中における運転者の疲労を軽減することができる車両用シフト装置を提供することを目的とする。
こちらはMX-30に装備されているシフト装置に関する内容ですが、最上段左の説明図はインパネがCX-30になっています。
資料を見ると2019年にノルウェーでメディア向けに公開されたCX-30ベースのEVプロトタイプについて触れてるのでそれらを意識した可能性も考えられますが、中国専用モデルとして発表されたCX-30 EVモデルでもMX-30と同じシフトノブが採用されているので今後2025年までに導入されるEVでも同様の流れになるかもしれませんね。
今週気になった内容は以上となります。
来週以降も気になった内容があれば取り上げていきたいと思います。