つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2022.5.10)

(画像 ipforce.jp)

ゴールデンウィークが過ぎた事で特許関連情報の更新が再開されていますが、マツダが出願中の特許がいくつか新たに公開されたのでその中から気になった内容を取り上げます。

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

 

今回取り上げるのは「車両」という題名の内容を3件。

〇1件目特開2022-68598 | 知財ポータル「IP Force」

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

本発明は、ダンパケースからモータに冷却液を案内する構造において、ダンパケースと冷却液配管との接続部における車幅方向のサイズを小さくすることができ、広い室内空間の実現と高い衝突安全性の確保が可能な車両を提供することを目的とする。

 

〇2件目特開2022-68599 | 知財ポータル「IP Force」

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

フロアトンネルの幅を大きくした場合には、運転者を含む乗員の足元スペースに影響を及ぼすこととなる。よって、ミッションケースの側部に電力変換装置を取り付けた構造を採用する車両では、運転者が操作するペダル位置を人間工学的に理想的とされる位置からずれた位置にオフセット配置せざるを得なくなる。このため、車両を運転した場合には運転者の疲労が増すことになってしまう。

本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、インバータの配置による、乗員スペースへの影響を抑制することができる車両を提供することを目的とする。

 

〇3件目特開2022-68600 | 知財ポータル「IP Force」

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

本発明は、モータケースに隣接するケースに取付けられたインバータと、モータとの電気接続のために設けられるバスバーにおいて、残留応力を低く抑えることができる車両を提供することを目的とする。

 

1枚目の説明図で分かる方も多いと思いますが、これらの特許は「4気筒エンジンを縦置きしたFRベースの車両」に関する内容ですが、トランスファ装置が備わっているのでAWD車になります。

すでに発表されているラージ商品群SUV「CX-60」の内容から考えると4気筒エンジン採用でAWDのみとなっているPHEVモデルに関する内容の可能性が高そうですね。

(画像 MAZDA)

ただし、資料を見るとディーゼルエンジンマニュアルトランスミッションとの組み合わせも言及されているので、現時点で設定されていない「4気筒エンジンを縦置き搭載したAWDのマイルドハイブリッド車も視野に入れてるのかもしれません。

マツダが発表した資料を見る限り様々な組み合わせも可能なはずなので・・・。

(画像 MAZDA)

ちなみに、これらの特許はすでに米国と欧州の特許情報機関にも出願されており、米国の自動車メディアCARBUZZは「北米を中心に導入予定のラージ商品群SUV"CX-70"と"CX-90"」に関係する特許」と報じています。

北米では早ければ今年後半にCX-90が発表されるという情報もあるので、まだ公になっていないパワートレインが登場するのか気になるところですね。

 

今後も気になった特許や商標・意匠情報が出てきたら随時取り上げていきたいと思います。