つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.9.2)「後編」

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(画像 ipforce.jp)

 

前編では以前から注目度が高い「アルミ製スペースフレーム採用のスポーツカー」に関係すると思われるマツダの特許出願をまとめましたが、後編ではそれ以外で気になる内容を取り上げます。

 

前編はこちら。

 

後編の最初は「移動体の制御装置」という題名の内容から。

特開2021-127014 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

モータにより生成されるモータトルクを利用して移動する移動体において、モータのマグネットの磁力を小さくする際に、移動体の乗員に与えられる違和感を出来る限り抑制する。

こちらはFRベースのマイルドハイブリッド車に関する内容。

第2クラッチのみ締結する事でEV走行も可能になるのがポイントですね。

 

 

次は「バランサ付きエンジン」という題名の内容。

特開2021-127743 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

本発明の主な目的とするところは、オイルポンプとは別部材で構成されたストレーナの振動を抑制することにある。

こちらは比較的排気量の大きいFR用のエンジンに関する内容(おそらく4気筒)

現在マツダでバランサが装着されている排気量が大き目のエンジンは「SKYACTIV-G 2.5」と「SKYACTIV-D 2.2」がありますが、インマニ形状を見る限りだとSKYACTIV-G 2.5が有力に思えるのでラージ群モデルを中心に考えられてる特許出願かもしれません。

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(画像 MAZDA)

 

次は「車両のバッテリ周辺構造、及びバッテリの搭載方法」という題名の内容。

特開2021-127013 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

本発明は、バッテリとクランプボルトとの接触による意図しない不具合の発生を防止できる車両のバッテリ周辺構造、及びバッテリの搭載方法を提供することを目的とする。

こちらはFR車である事に加えて保温と遮音を目的とするエンジンカバーが装着されてる点から「縦置き用SKYACTIV-X」を前提とする特許が有力。

バッテリー搭載作業の説明図にはロードスターRFが登場していますが、実際はラージ群モデルを想定した内容だと思われます。

ただ、説明図で気になるのは「エンジンを表す点線(青色線)ホイールベース(赤色線)よりかなり前に出ている点」

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(画像 ipforce.jp)

6月に公開された直6エンジンを搭載したラージ群アーキテクチャーの画像でもエンジンはそこまで前方に出て無いように見えるので、説明図に描かれているエンジンの点線は大まかなサイズで書かれているか補器類まで含まれてる可能性もありそうです。

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(画像 MAZDA)

あと、今回の説明図はMAZDA3/CX-30のSKYACTIV-X搭載車と比較すると「吸気口・エアクリーナー・バッテリー」などの位置がほぼ同じなのでラージ群でもこのあたりは踏襲されそうですね。

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(画像左:NetCarShow.com、右:ipforce.jp)

 

最後は「車両用表示装置」という題名の内容。

特開2021-128035 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

近年、電気自動車やハイブリッド車のように電動モータを搭載した車両が普及してきている。このような電動モータを搭載した車両においては、車両のエネルギー残量(充電残量)が不足した場合に、適切な充電がなされる必要があるため、車室内の表示装置に充電に関連した表示がなされることがある。

従来から充電に関する各種表示(充電施設の案内や充電施設を検索するための表示)を行う車両用表示装置が用いられてきているが、このような表示は、車両を運転中のドライバー(運転者)にとって、必ずしも望ましいものではなく、場合によっては、ドライバーに煩わしさを感じさせ、運転の邪魔になってしまうこともあり得る。

本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ドライバーに煩わしさを感じさせることなく、エネルギー補給のための適切な表示を行うことができる車両用表示装置を提供することを目的とする。

こちらはEVやハイブリッド(プラグインハイブリッド)車の充電設備案内に関する内容です。

マツダはすでにMX-30 EVモデルを発売していますが、2022年から2025年にかけてEV・プラグインハイブリッド車をさらに追加していく方針を示しているのでこのような表示機能はより重要になっていくと思われます。

 

今週木曜日に公開された特許出願で気になった内容は以上となります。

来週以降も気になる内容を取り上げていく予定ですので是非チェックの程を。