つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.8.10)

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(画像 ipforce.jp)

今週はお盆シーズンなので特許関連情報は更新されないと思っていましたが、チェックしてみると昨日更新されてました。

マツダが出願中の特許は23件公開されているのでその中から気になった内容を取り上げます。

 

まずは「モータの制御装置、及びそれを備えるハイブリッド車という題名の内容。

特開2021-118654 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

モータのロータを構成する磁石は、過度に高温になると不可逆的に減磁してしまう。したがって、モータの性能を保つためには、磁石が高温になったときに磁石温度を低下させる必要がある。

磁石温度を高める要因としては、コイルから発せられる磁束によってロータ内に生じる渦電流に起因したジュール熱(いわゆる誘導加熱)が考えられる。このジュール熱を抑制するためには、渦電流の発生を可能な限り抑制することが求められる。

ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モータの出力トルクに及ぼす影響を抑えつつ、渦電流に起因したジュール熱を抑制することにある。

こちらは「縦置きFRベースのマイルドハイブリッド車に関する内容なのでラージ群モデルでも反映される可能性がかなり高そうです。

ラージ群モデルのパワートレイン画像は6月に公開されましたが、おそらく基本構成は今回の特許出願に準じたものになってるはず・・・。

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(画像 MAZDA)

 

 

続いては「車両の後部車体構造」という題名の内容。

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

車両後方の荷室の容量を確保して利便性を向上させるような車両では、リアホイールハウスとリフトゲート開口との間の前後方向の距離が離れた構造となるため、ガセット部材は前後方向に長くなる。このため、リアピラーとリアホイールハウスとを連結するガセット部材も長くなり、ガセット部材の剛性が不足し、リフトゲート開口の角部などにゆがみ変形が生じるおそれがある。

この発明は、上述の問題に鑑み、リフトゲート開口の角部などのゆがみ変形を抑制できる車両の後部車体構造を提供することを目的とする。

こちらはリアサスがトーションビームなのでスモール群モデルに関する内容と思われますが、1枚目の説明図に描かれている車体が気になります・・・。

スモール群でリアガラスがあるCX-30とMX-30で比べてみると・・・。

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(画像左:MAZDA、右:ipforce.jp)

リアガラス開口部の形状やリアゲートの傾斜角度に加えて、MX-30はさらにリアドア開口部の形状も違いますね。

さらに、室内から見た場合でもリアガラスの形状は説明図と異なります・・・。

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(画像 NetCarShow.com)

 単に特許の内容説明のために描かれた可能性もありますが、まだ発表されていないスモール群モデルのデザインという可能性も考えられますね。

まもなく発表が見込まれる北米向け専用新型SUVがスモール群ベースと想定されているのでこのモデルに関する内容かもしれません。

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(画像 TheFastLaneCar.com)

先日目撃された北米向け新型SUVと思われるテスト車両のリアガラスをよく見ると形状が似てるようにも・・・・。

 

 

最後は「水噴射弁を備える内燃機関の制御方法、及び、水噴射弁を備える内燃機関という題名の内容。

特開2021-116789 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

以前出願した特許の内燃機関は、燃焼室内における周方向の全域に亘る広い範囲に、水を一度に噴射しているため、燃焼室の全体の温度が低下する。燃焼室の全体において燃焼が比較的緩慢になるから、熱発生率のピークの発生タイミングが、圧縮上死点よりも大幅に遅れ、熱効率が低下する。この内燃機関は、熱効率の向上の点で改善の余地がある。

ここに開示する技術は、内燃機関の熱効率を向上する。

 これまでマツダの特許出願で定期的に出ている「水噴射装置を備えたエンジン」に関する内容です。

 噴射に使用する水を排気を凝縮する事で得るように考えてるのはマツダらしいなぁ・・・と思ったりしますね。

これまでに取り上げてきた水噴射装置付きエンジンに関する内容はこちら。

 

今週気になった内容は以上となります。

来週以降も気になる内容があれば取り上げていきたいと思います。