つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

CX-5 2021年商品改良モデルのポイントや今後の展開について開発責任者の松岡英樹さんが取材で答えています。

 

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(画像 MAZDA)

 

昨日正式発表されたCX-5 2021年商品改良モデル。

このブログでも詳しく取り上げましたが、開発主査の松岡英樹さんが自動車メディアの取材記事で様々なポイントについて答えています。

 

CX-5 2021年商品改良モデルについて取り上げた記事。

マツダの公式ニュースリリースでは"大幅改良"と位置付けされてる事もあってかなり広範囲で改良が行われていますが、開発主査の松岡英樹さんが自動車メディア「Car Watch」と「AUTOCAR」の取材記事に登場。

かなり細かな部分まで答えられていますが、特に気になったポイントを紹介してみたいと思います。

 

①:今回から「Sports Appearance」「Field journey」を追加して特別仕様車が5つになった理由。

CX-5は洗練された都会の乗り物というイメージが強くなってるようで、既存モデルでも「Exclusive Mode」と「Black Tone Edition」で販売の約5割を占めていた。

・一方でエンジニアからはAWDの性能を見た目でアピールしきれていない」という声もあった。

・そこで「Exclusive Mode」は継続しつつ「Black Tone Edition」の流れを「Sports Appearance」でさらに発展、アウトドアテイストを強調するグレードとして「Field journey」を用意した。

 

②:特別仕様車「Field journey」の走りについて。

AWDのみの設定でMi-DRIVEの"オフロード・モード"もField journey専用。

・オフロード・モードを他のグレードに付けようとするとコストも上がる。

・専用の17インチオールシーズンタイヤは元々米国向けに出していたもの。

 

③:改良前から装備されていた「オフロード・トラクション・アシスト」と「Mi-DRIVEのオフロード・モード」の違いについて。

・「オフロード・トラクション・アシスト」はスタックして対角輪が滑っているときにブレーキをかけて脱出できるようにするような非常時に使う事を想定した装備。

・これに対して「Mi-DRIVEのオフロード・モード」はオフロードを通常走行しているときや路面が悪い場合でも不安なく走れるモードという位置づけ。

米国あたりでは国立公園の荒れた道でも飛ばしていくような方も多くて、そうした状況でも快適に安心して運転していただけるようにしたもの。

・上記に該当しないところは従来のAWDでも十分走れる。

基本的には制御主体で4WDの制御そのものを進化させて高速で走っても駆動輪のトルクを常時制御するのが大きな違い。

 

④:特別仕様車「Sports Appearance」の走りについて。

パワートレインではSports Appearanceのみエンジンとシフトのつながりをより機敏にスパスパとつながるようにしました。

 

⑤:CX-5の今後について。

・2019年の時点で40万台を販売させていただいたクルマなので現行モデルでもまだまだ大丈夫と思う。

・コロナ禍によるアウトドア人気からSUVの売れ行きが好調でおかげさまでCX-5も多くの方から選ばれている。

2021年商品改良モデルに対するお客さまの評価を見ながらCX-5をどうしていくかというのが今後の課題ですがもう少し様子を見ないと分かりません。

・(先日発表されたCX-50~90の中にCX-5後継のような車もあったようですが・・・)それもよく分かりません(笑)

 

⑥:グレード毎の販売比率について。

・既存モデルでの受注は「Exclusive Mode:20%」「Black Tone Edition:30%」

・「Black Tone Edition」は圧倒的に若い方が多かった。

・改良モデルは営業計画上で「Exclusive Mode:20%」「Sports Appearance:15%」「Field journey:15%」と見込んでいますが、個人的に「Field journey」はもっといけるのでは?と思っている。

取り上げた記事の中で主に気になったポイントは以上となります。

 

「Field journey」が誕生したのは昨今のアウトドア需要増加も理由だと思いますが、見た目でAWD性能をアピールしきれてないというのもあったようです。

マツダ公式YouTubeでもアクセサリーオプションパッケージ「PRO-XROSS STYLE」を装着した車両が未舗装路を"元気よく"走るシーンがあるのでAWD性能をアピールしていきたい意図は強く感じますね。

米国では国立公園の荒れた道でも飛ばしていく人が多い事にも触れているので、まもなく発表される北米向け新型SUV「CX-50」やラージ商品群SUVでもAWD性能を訴求していく可能性が考えられますね。

ちなみに、米国で販売されるマツダSUVは2022年モデルから全てAWD標準装備になる予定です。

今回の商品改良のニュースリリースでパワートレインに関する変更は記載されていませんでしたが、実際は「Sports Appearance」のみエンジンとシフトチェンジの制御を変えているとの事。

このあたりは公式HP等でもっとアピールした方がいいのでは?という気もしますが、機会があれば実際に試してみたいところですね(個人的には通常グレードと同様にディーゼルだけでもMTが選べると嬉しかったところですが・・・)

そして、気になるCX-5の今後に関してはやはり今回の商品改良モデルの反響がポイントになってきそうです。。

2列シートのラージ商品群SUV「CX-60」「CX-70」がCX-5後継という予想が多いですが、CX-5より車体サイズがやや大きくなるという噂も出ているので個人的には「あと2~3年程度現行モデルを継続してラージ群ベースでほぼサイズを維持した次期CX-5が出てくるのでは?」と推測していますがどうなるでしょうね・・・。

まだまだ気になるポイントはありますが、発売開始でどれだけ反響があるのか注目ですね。