つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.12.27)

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(画像 ipforce.jp)

 

本日新たに公開されたマツダが出願中の特許は6件。

その中でも中々興味深い内容があるので取り上げていきたいと思います。

 

今回取り上げるのは「2ドアクーペ・スポーツカー用と思われるドア」に関する内容。

 

まずは「車両のサイドドア構造」という題名の内容を2件(説明図は共通)

(1件目)特開2021-194944 | 知財ポータル「IP Force」

(2件目)特開2021-194945 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的。

(1件目)

本発明の目的は、サイドドアの軽量化と車両側突時性能向上とを両立可能な車両のサイドドア構造等を提供することである。

(2件目)

本発明の目的は、サイドドアの軽量化と外観性向上とを両立可能な車両のサイドドア構造等を提供することである。

 

続いては「車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法」という題名の内容を2件(説明図は共通)

(1件目)特開2021-194946 | 知財ポータル「IP Force」

(2件目)特開2021-194947 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

(1件目)

本発明の目的は、外観性向上とシール性確保とを両立可能な車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法等を提供することである。

(2件目)

本発明の目的は、組付作業性と室内快適性とを両立可能な車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法等を提供することである。

 

最後は「車両のサイドドア開閉装置」という題名の内容。

特開2021-195746 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的。

車両の空力性能の向上や防犯、またはデザイン的な要請によってサイドドアにアウターハンドルを設けない車両が提案されている。

この車両は、ストライカドアラッチ装置の係合に相当するオープンアクチュエータと車体の係合を、電子キー装置との通信によって解除してサイドドアを半開き状態にする。それ故、アウターハンドルが無くても半開き状態のサイドドアを手で開くことができる。

しかし、電子キー装置による遠隔操作によって半開き状態にしたサイドドアは、風や坂道駐停車時にサイドドア自体の重量によって、サイドドアが意図せず大きく開いてしまうおそれがある。

また、例えばバッテリが放電して電源喪失したバッテリ上がりの場合や電気系統が断線した場合に、サイドドアにアウターハンドルが無いので車外からサイドドアを開くことが困難である。

このように、サイドドアのアウターハンドルを省略するために解決すべき課題があった。

本発明の目的は、アウターハンドルを備えていないサイドドアを安全に開閉することができる車両のサイドドア開閉装置を提供することである。

 

2ドアのマツダ車と言えば真っ先にロードスターが思い浮かびますが、今回の特許出願はわざわざ「2ドア"ハードトップ"と記載。

さらに「アウターパネル・インナーパネル・インパクトバー(補強材)等ほとんどがアルミウム合金製」「アウターハンドル無し」という点から現行ロードスターでは無く次世代の2ドアクーペやスポーツカーを想定した内容と思われます。

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「NDロードスターのアルミニウム材採用箇所とアウターハンドル (画像 MAZDA)」

ハードトップが前提である事に加えて、マツダはアルミ製スペースフレームを採用したスポーツカーに関する特許も一昨年から定期的に出願しているので次期ロータリースポーツも視野に入れている内容かもしれませんね。

(アルミ製スペースフレームに関する特許出願の一例)

 

年末という事で今週木曜日に特許情報が更新されるのか微妙ですが、もし何か気になる内容があれば取り上げたいと思います。