3月に正式発表される予定のラージ商品群第一弾モデル「CX-60」と思われるテスト車両がついに欧州でスクープされました!
複数のメディアで取り上げられているので早速チェックしていきたいと思います。
Twitterでは一足先に取り上げましたが、今回CX-60と思われるテスト車両は複数の現地メディアでスクープされているので順番に紹介。
マツダのラージ商品群第一弾「CX-60」と思われるテスト車両がついにスクープされました!!https://t.co/DHSpapb9Jv pic.twitter.com/CS6zs2u4zO
— taku2 (@taku2_4885) 2022年2月17日
〇motor1.com
2023 Mazda CX-60 Spied With Quad But Fake Exhaust
〇TopSpeed
2022 Mazda CX-60 Prototype Starts Dropping Camouflage On Its Latest Test In Germany
〇CARSCOOPS(画像はTopSpeedと同じ)
これはほぼ間違いなくCX-60ですね!
両方のメディアによると撮影されたのはドイツの一般道との事なので欧州マツダのスタッフによる最終テスト中に撮影されたと思われます。
まず個人的な第一印象は「思ったよりAピラーが寝ていて伸びやかなサイドビュー」という事。
昨年スクープされた車両やティザー画像ではそれほどAピラーが寝ている印象は無かったのですが、今回のテスト車両だとFRらしいロングノーズが強調されてる事に加えて、リアのオーバーハングが長めなので伸びやかなサイドビューに感じます。
プレミアムレングスの違いがまず目に行きますが、よく見るとCX-60はAピラーが寝ている事もあってフロントガラスの面積がやや小さめですね。
CX-60は2列シート車ですがホイールベースとリア周りは3列シート車のCX-8・CX-9に近いようにも感じます。
あと、CX-60のみシャークフィンアンテナが装着されていませんがこれはテスト車両だからなのか地域向けによって違ってくるのか気になるところ・・・。
続いて気になったポイントを順番に紹介。
①:ウインカーはシグネチャーウイング側のLEDのみ点灯する仕様?
こちらはウインカーが点灯している瞬間の写真ですが、シグネチャーウイング側のLEDのみオレンジになっています。
CX-60はヘッドライト側にもLEDが備わっていますが、こちらは車幅灯やデイライトのみになっているのが有力そうですね・・・。
②:今回スクープされたテスト車両はプラグインハイブリッドでは無く直6エンジン搭載車?
欧州マツダが公開したティザー動画に登場した車両には前方向かって右側(日本だと運転席側)に充電口と思われる部分があったのでプラグインハイブリッド車と思われますが、今回スクープされた車両の同じ部分には何も無いように見えます。
この点から今回スクープされた車両は直6エンジン搭載車である事が有力そうですね。
欧州マツダはすでに「CX-60はプラグインハイブリッドに加えて2種類の直6エンジン(SKYACTIV-XとSKYACTIV-D)も導入する」と公表しています。
③ブレーキキャリパーの取り付け位置はロードスターと同じ前後ホイールベースの内側。
サイドビューの画像をよく見るとブレーキキャリパーは前後共にホイールベース内側に装着されていますが、これはロードスターやRX-8等と同じ取付位置。
一部ではFR車でリアキャリパーのみホイールベース外側に装着されてる事例もありますが、ラージ群アーキテクチャーのリアサスペンションはロードスターと同じ特性を織り込んで開発されてるようなのでこのあたりも共通なのかもしれませんね。
④テールランプの形状は「CX-5 2022年モデル」と「CX-30」が合わさったようなデザイン?
今回リア周りも初めてスクープされましたが、まず注目したのはテールランプ。
カモフラージュされてるので正確なディティールまでは分かりませんが、個人的には「サイド側はCX-5 2022年モデル」「ハッチゲート側はCX-30」に近い印象。
ハッチゲート側が横長なのはVISION COUPEの意匠を引き継いでいる可能性もありそうですね。
⑤:マフラーは4本出しに見えるがどうやらダミーの模様・・・。
テールランプに続いてリア周りで目が行くのはマツダ初と思われる「4本出し形状のマフラーカッター」
ここ最近のマツダはあまりマフラーを目立たせないようにする印象だったので新鮮ですが、motor1.comが掲載したこちらの画像を見ると・・・。
どうやら実際にマフラーがあるのは右側のみで開口部も下側を向いています。
個人的にマフラーカッターがダミーだとしたらちょっと「うーん・・・」というのが率直な感想。
このようなマフラー形状は最近欧州車を中心に増加傾向ですが、考えられる理由は「騒音規制」
現在適用されている騒音規制は「フェーズ2」基準になっていますが、欧州では2024年頃からさらに厳しいフェーズ3基準になる可能性があり、マフラーだけでなくエンジンやタイヤから発せられる音まで対策する必要性が高まっているのが現状。
今のところ欧州でもフェーズ3採用は決定されて無いようですが、これから発売する新型車は万が一に備えてこのようなマフラー形状になっているのだと思われます。
このあたりはオートエクゼさんあたりから「ダミーでは無い4本出しマフラー」が発売されるのを期待でしょうか・・・?
⑥:今回のテスト車両に装着されてるタイヤサイズは「235/50 R20」でタイヤはピレリ製か?
今回スクープされたテスト車両のタイヤをチェックするとサイズは「235/50 R 20」
20インチを採用するマツダ車は「CX-9」「CX-50」に続いて3つ目という事になりそうですが、これ以外のサイズがどうなるのか気になるところ・・・。
さらにサイドウォールには"SCORPION"というロゴが入っているので検索してみるとピレリ(PIRELLI)が販売しているSUV専用タイヤがヒットしたのでこれの可能性が高そうです。
ここ最近のマツダ車でピレリ製タイヤが純正採用されてる事例は無かったはずなのでなかなか新鮮な組み合わせですね。
ただ、欧州仕様と日本仕様でタイヤが異なる可能性もあるのでこのあたりは正式発表で改めて確認したいところ。
⑦マツダコネクト用ディスプレイがチラッと見えている・・・。
左折している瞬間の画像を見るとマツダコネクト用ディスプレイがチラッと見えていますが、見た限りだとCX-5やCX-8に採用された新世代マツダコネクト用と同じ横長の形状ですね。
サイズはさすがに分かりませんが少なくとも10.25インチはあるはず・・・。
ちなみにディスプレイの上に何か被せられていますが、これは内装が外から見えないようにするためのカモフラージュだと思われます。
⑧:内装のルーフライニングは今回のテスト車両も白色。
ティザー画像の時から気になってる部分の一つが「内装の天井とピラーの色(ルーフライニング)」
マツダ車ではCX-5の上級グレードやCX-8でブラックカラーのルーフライニングが採用されていますが、今回のテスト車両は白色(矢印部分)
さらに、CX-60に関しては今のところティザー広告も含めてルーフライニングが白色の仕様しか確認出来てません。
https://www.youtube.com/watch?v=ZmSZQC-pTKM
個人的にはブラックカラーのルーフライニングの方が好きなのでCX-60に採用されてるのか期待と不安が入り混じってるところです・・・(笑)
今回のテスト車両で気になったポイントは以上となります。
正式発表直前にタイミングよくテスト車両が初めてスクープされる流れはここ最近のマツダ車で定番化していますが(笑)ティザー画像は約12秒ほどだったので今回で明らかになる部分がかなり多かったですね。
ただ、今回の車両はあくまでテスト車両である事に加えて、まだ明らかになっていない仕様もあるはずなので3月8日頃の正式発表までまだまだ目が離せません。