つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

CX-60 PHEVモデルの牽引能力が2,500kgになったのは欧州からのリクエストがきっかけとの事。

(画像 ドイツマツダ)

欧州で発表されたCX-60 PHEVモデルのスペックで大きなポイントの一つが強化された牽引能力ですが、このスペックに関して興味深い内容がありました。

 

CX-60に関しては直6エンジンやFRアーキテクチャーを採用した事に大きな注目が集まっていますが、今回取り上げるのは欧州で発表されたPHEVモデルの「牽引能力 2,500kg」というスペックに関して。

(画像 MAZDA UK)

この牽引能力は日本で販売されている「CX-8(750kg)」の3倍以上で、北米専用SUVCX-9(3,500kg)」「CX-50(NAエンジンは2,000kg、ターボは3,500kg)」にも迫る強力なスペックとなっています。

おそらく日本仕様でもほぼ同等の牽引能力が備わる事になると思いますが、このスペックに決まったいきさつについて触れている記事があったので紹介したいと思います。

 

今回取り上げるのはスウェーデンの自動車メディア「vibilagare」が掲載した記事。

欧州マツダの開発担当マネージャーであるJoachim Kunz氏へ取材を行った内容の記事ですが、その中にこのような一文が・・・・。

Det krävde en del jobb från oss i Europa att övertyga Japan om att erbjuda en hög dragvikt. I Japan är dragvikt kanske inte ett helt okänt begrepp men nästan ingen drar släp. Sverige är ett av länderna med högst krav på dragvikt. Tidigare var många kunder missnöjda med dragvikten men nu ligger den på 2,5 ton utan begränsning på vägens lutning.

(CX-60で)高い牽引能力を提供するには欧州からの働きかけが必要でした。

日本ではトレーラーを牽引している人は少ないので牽引能力はあまり重要視されないかもしれませんが、スウェーデンは牽引重量に関する要求が最も高い国の一つです。

以前は牽引能力に不満を持つお客様が多かったのですが、今回は道路の勾配に関係無く2.5t(2,500kg)を実現しています。

どうやら欧州では以前からマツダ車の牽引能力の強化を求める声があったようです。

確かにアウトバーンなどの映像でもキャンピングカーが走ってる場面は多かった印象なので・・・。

序盤で取り上げた「CX-8」「CX-9」「CX-50」は欧州で販売されて無かったので、CX-60でようやく高い牽引能力を備えたマツダ車が欧州で販売される事になりますね。

 

今回取り上げたスペックは欧州仕様のPHEVモデルなので直6エンジン搭載モデル等ではまたスペックが異なるかもしれませんが、CX-60ではどのパワートレインでも高い牽引能力が備わってる可能性が高そうな予感・・・。

日本でもアウトドアやスポーツを楽しむために牽引(トレーラーヒッチ)の用途が高まってる印象なのでCX-60日本仕様の正式スペックが気になるところですね。