つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2022.8.7)

(画像 IP Force.jp)

今週は米国で公開された「格納式ハンドル」に関するマツダの特許出願をすでに取り上げましたが、日本でも1件気になる内容が公開されてるので紹介したいと思います。

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

 

今週日本で新たに公開されたマツダの特許出願は4件のみですが、その中で1件気になる内容がありました。

それは「車両の制御システム」という内容。

https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2022-113315

(画像 IP Force.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

本発明は、操舵に応じて車両姿勢を制御するシステムにおいて、ステアリングホイールが一方に切り込まれた状態から切り戻し操作され、その後中立位置を過ぎて他方に切り込み操作されるときに、ドライバに違和感を与えることなく車両の操縦性や安定性を向上させることを目的とする。

こちらはFF車の車両姿勢制御システムに関する内容ですが、注目なのは「駆動源がモーターのみ(=電気自動車)なのにも関わらず"変速機"が備わっている事」

(画像 IP Force.jp)

黄色・・・・駆動用モーター

赤色・・・・変速機

 

モーターは低速から最大トルクを発生する特性があるので現在市販されている電気自動車のほとんどは変速機が搭載されていません(1速のみの固定ギアという表現の方が正確かも・・・?)

しかし、ここ数年「航続距離の延長」「加速性能の改善」「最高速度の向上」などを目的に複数のサプライヤーがEV用の変速機を開発していることを公表。

ちなみに、現在販売されている量産EVで変速機が搭載されている一例は「ポルシェ・タイカン(2段変速機)」

EV用変速機を採用するとモーターやインバーターの小型化というメリットも見込めるので、マツダも2025年頃から導入予定の「EV専用スケーラブルアーキテクチャー」をベースにしたEVで採用する事を視野に入れてるのかもしれませんね・・・。

 

今週は米国でも「格納式ドアハンドル」という気になる特許が出願されていたのでこちらもチェックしてみてください。