2023年夏以降にカーボンニュートラル燃料を使用したロードスターをスーパー耐久シリーズへ投入する事を公表しているマツダ(MAZDA SPIRIT RACING)ですが、車両に関する情報が少し出てきました。
昨年からスーパー耐久シリーズへ本格参戦しているマツダ(MAZDA SPIRIT RACING)ですが、2月22日に2023年の参戦体制を発表。
その中でカーボンニュートラル燃料を使用したロードスターをST-Qクラスへ今年夏以降に投入する事が明らかになっていました。
これまで車両の詳細は明らかになっていませんでしたが、チーム代表の前田育男さんが車両について証言されています。
今回取り上げるのは「auto sport web」に掲載されている記事。
(auto sportさん、MAZDA3 Bio CONCEPTに搭載されているのは直6 3.3リッターではなく直4 2.2リッターのディーゼルエンジンですよ・・・)
今週末にスーパー耐久シリーズ第1戦が開催される鈴鹿サーキットでMAZDA SPIRIT RACINGは参戦を通じた取り組みについて説明。
その中で前田さんが夏以降に投入予定のロードスターについて証言しています。
Q1:ST-Qクラスにロードスターを投入する理由
燃料の選択肢を増やしていくのはもちろんだが、すでにカーボンニュートラル燃料を使用しているGR86とBRZの戦いがあまりに楽しそうなので、我々もそこに入りたいという思いがある。
Q2:どのような車両になる?
詳細は今後発表予定だがとにかく軽い車にしたい。
2.0Lエンジンを搭載するがそれでもパワーの面でGR86とBRZに太刀打ちするには限界があるので、どこまで軽くしなければいけないのかというのは今やっているところです。
マツダの将来の開発技術に寄与するものが生まれてこないか……ということも期待している。
詳細はまだ発表できないようですが、2リッターエンジンを搭載したうえでとにかく軽量化を追求した車両を目指しているようです。
ソフトトップ or RFどちらになるのかは不明ですが、軽量化を追求するという事はソフトトップの2.0Lエンジン搭載車が有力でしょうか?
現在日本向けの量産モデルには設定されてないソフトトップの2.0Lエンジン搭載車ですが、昨年頃から国内での販売する事を検討している発言が開発担当者から出ているので、国内導入に合わせてスーパー耐久シリーズへ投入する狙いがあるのかもしれませんね・・・。
一方で車両全体では軽量化をかなり重要視するようですが、レースに参戦する車両は基本的に内装パーツやトリムをほとんど外すので、そこからさらに軽量化を進める場合はさらなるブレークスルーが必要になりそうな予感・・・。
前田さんは将来の開発技術に寄与するものが生まれる事にも期待されてるようなので、現在研究開発しているパーツや素材をレースの場で試す可能性も考えられます。
個人的には2022年に特許が出願公開されていた「ロードスター用と思われるカーボン製タワーバー」や「スポーツモデルを意識したドグミッション」を採用するのでは?という妄想も膨らみますが、実際はどのような手法が採用されるのか気になるところ・・・。。
(ロードスター用と思われるカーボン製タワーバーに関する特許出願)
(スポーツモデルを意識したドグミッションに関する特許出願)
まずは昨年後半から投入されている「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept(ST-Q)」と「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(ST-5)」で着実に実績を空上げていくのが先決ですが、今年夏以降に登場するロードスターもどのような仕様になっているので楽しみですね。