マツダが2023年11月1日付で組織改革と人事異動を発表しました。
今回発表された主な内容がこちら。
①:電動化事業領域
・「電動化事業本部(略称: e-MAZDA)」を新設。
・電動化事業本部には、従来の組織の形に捉われない新しい体制として、「全体戦略・統括センター」「開発・ものづくりセンター」「ビジネスセンター」「業務・組織変革センター」を設置。
②:ブランド体験領域
・ブランド体験推進本部を新設し「MAZDA SPIRIT RACING」を含むすべてのモータースポーツおよびブランド体験に関連する機能を集約。
・ブランド体験推進本部に「ブランド体験ビジネス企画部」「ファクトリーモータースポーツ推進部」「ブランド体験創造部」を新設。
・カスタマーサービス本部のカスタマーサービスビジネス企画部の一部機能をブランド体験ビジネス企画部、ファクトリーモータースポーツ推進部、ブランド体験創造部にそれぞれ移管。
・グローバル販売&マーケティング本部のグローバルマーケティング戦略部およびカスタマーサービス本部のリージョン商品推進部の一部機能をブランド体験創造部に移管します。
これらは今年6月に社長へ就任された毛籠さんが強化を明言されていた電動化やブランド価値体験を強化する目的の内容ですが、個人的に注目したのが「ファクトリーモータースポーツ推進部の新設」
マツダは2022年のMAZDA SPIRIT RACING本格始動をきっかけにモータースポーツ関連の活動を徐々に強化してきましたが、毛籠社長は就任してすぐにモータースポーツ活動のやブランド体験を強化するための事業会社を設立する方針を表明しており、設立へ向けた準備室を近々で設ける事も明言されていました。
おそらく今回のファクトリーモータースポーツ推進部が準備室だと思われます。
ファクトリーモータースポーツ推進部長に就任される佐々木健二さんはNDロードスター量産モデルだけでなく、現在スーパー耐久へ参戦している「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」の開発も担当されています。
ファクトリーモータースポーツ推進部の詳細はまだ不明ですが、現在スーパー耐久にはマツダの開発エンジニアも参加している事を考えるとモータースポーツ用車両の開発も行う部署になっているのが有力。
マツダのワークスと言えばかつての"マツダスピード"が挙げられますが、今回はマツダ社内に設けられた部署なので、ル・マン参戦時代に設けられていたモータースポーツ推進室やME実研課に近い位置づけでしょうか・・・?
MAZDA SPIRIT RACINGは立ち上げられて間もないのでル・マン参戦時の体制にはまだまだほど遠いかと思いますが、こうして少しずつでもモータースポーツ活動が活発化してきたのは本当に嬉しいところ。
今週末に岡山で開催されるマツダファンフェスタや年明けに開催予定の東京オートサロン等で新たな発表がある可能性も考えられるので引きつづき注目ですね。