つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダのディーゼルエンジン搭載車が2024年を目途にバイオ燃料対応へ、ドイツでCX-60を使用した実証実験も実施?

(画像 MAZDA UK)

マルチソリューションで次世代の環境規制に対応する方針のマツダですが、ディーゼルエンジン搭載車がバイオディーゼル対応になる報道が出てきています。

 

 

今回取り上げるのは日経新聞の記事。

リンク先によると・・・・

マツダは2024年を目途にディーゼルエンジン搭載車をバイオ燃料に対応させる。

・ドイツでCX-60 ディーゼル搭載車を使った実証実験を来年2月まで実施。

マツダはすでにバイオディーゼルの実証実験を国内で積極的に実施していますが、今回の記事を見る限りだと来年を目途に市販モデルもバイオ燃料に対応させるようですね。

日本で一般の自動車向けにバイオ燃料が販売されている事例はまだ限られていますが、欧州では従来の軽油バイオ燃料を混合する事が義務化された関係から生産・消費量が大幅に増えています。

今後さらに混合率を高める事も十分考えられるので、マツダもドイツで実証実験を行うのでしょうね・・・。

〇2023年版バイオ燃料の最近動向と将来(国際環境経済研究所レポート)

 

現在量産されているマツダディーゼルエンジンは大きく分けて「直4 SKYACTIV-D 1.8」「直4 SKYACTIV-D 2.2」「直6 SKYACTIV-D 3.3」の3種類ですが、その中でもCX-60/CX-90に搭載されている「直6 SKYACTIV-D 3.3」は最初からバイオディーゼル燃料対応を想定して開発されているので、ほぼそのまま対応可能だと思われます。

一方、直4版はバイオディーゼル燃料対応が想定されていませんが、直4 SKYACTIV-D 2.2はスーパー耐久シリーズに参戦しているMAZDA3 Bio conceptに搭載してバイオディーゼル燃料を使用。

さらに約300psへスペックUPも実施されているので、量産用エンジンもバイオ燃料対応に合わせて改良されるのか気になるところ(量産用エンジンは200ps)

MAZDA3 Bio concept

 

ちなみに、マツダは欧州でe-fuelの関連団体「eFuel Alliance」に2021年から参加しているだけでなく、英国マツダはMX-5(ロードスター)を使った実証実験に加えて保有するヘリテージ車両にクラシックカー用の合成燃料を使用。

バイオディーゼルだけでなくe-fuelの実証実験・活用も順次進めています。

 

今後BEVを中心とする電動化も拡大すると思われますが、様々な需要やエネルギー環境がある事を考えると内燃機関なども含めたマルチソリューションが重要だと思うので、バイオディーゼルやe-fuelに対する取り組みの更なる拡大に期待ですね。