2024年序盤から大きな発表が連続しているマツダですが、欧州では複数の車種で改良や仕様変更を予感させる情報や動きが出てきています。
まず最初に紹介するのはスペインの経済専門メディア「Cope.es」の記事。
バレンシア州に建設されたスペインマツダの新施設完成を祝う式典の模様を取り上げていますが、記事の最後に2024年に登場予定の新型モデルについて書かれています。
Mazda prevé un crecimiento de cerca del 12% este año alcanzando más de 18.000 unidades para un mercado que, según sus previsiones, superará el millón de unidades vendidas.
Acogerá lanzamientos importantes como el Mazda CX-80, el SUV más grande de su gama, que llegará en el segundo semestre del año, el Mazda2 Hybrid 2024 en enero e importantes novedades en sus Mazda CX-30, Mazda CX-60, Mazda MX-30 y Mazda3. Además, el Mazda MX-5 2024, que debutó en el Japan Mobility Show, ya está comercializándose desde este mes.
マツダは年間販売台数100万台以上が見込まれるスペイン市場で今年は約12%増の18,000台以上を予測しています。
今年下半期に発売予定のブランド最大SUV「CX-80」や1月に発売された「MAZDA2 Hybrid 2024年モデル」に加えて、「CX-30」「CX-60」「MX-30」「MAZDA3」の重要な新機能(?)など大きな発表が予定されています。
また、ジャパンモビリティショーで初披露された「MX-5 2024年モデル」は今月から販売されています。
すでに情報が出ている「CX-80」や「MAZDA2 Hybrid」に加えて「CX-30」「CX-60」「MX-30」「MAZDA3」にも何らかの動きがある事が書かれていました。
重要な新機能というのは自動翻訳そのままですが、何らかの改良や仕様変更を意味してる可能性も・・・・。
さらに、欧州ではベルギーマツダも公式HPのコンフィギュレーター内で"在庫限りの販売"や"仕様変更の可能性"を予告する案内が複数の車種で表示されています。
〇ベルギーマツダ公式HP
「MAZDA2 / CX-5 ⇒在庫限りの販売」
「MAZDA3 / CX-30 / MX-30 ⇒一部仕様変更の可能性あり」
スペインとベルギーで取り上げられてる車種は少し異なりますが、2024年内に改良や仕様変更など何らかの動きがある可能性は高そうに思います。
そこで、現時点で考えられる改良や仕様変更の内容や理由を挙げていくと・・・・。
ポイント①:欧州の新しい排ガス基準「EURO 6e」への適合(対象:全車種)
現在欧州の排ガス基準は2020年から適用されてる「EURO 6d-ISC-FCM」が標準ですが、欧州では新しい排ガス基準「EURO 6e」が昨年から段階的に導入開始されており、今年の9月1日からは全ての初回登録車が対象になる予定。
現在欧州で販売されているマツダ車は全てEURO 6d-ISC-FCMのままなので、夏までにはEURO 6e基準に適合させる必要があります。
現状のままで適合可能なパワートレインもあるかもしれませんが、これに合わせて改良やラインナップの変更が行われるかもしれません。
ちなみに、MX-5欧州仕様に関しては2024年モデル(2023年大幅商品改良モデル)が発表されたばかりにも関わらず排ガス基準の影響で2.0Lエンジン搭載モデルが廃止される噂も出ています。
ポイント②:サイバーセキュリティ法規への対応(対象:MAZDA2 / CX-5 / MX-30?)
ロードスター2023年大幅商品改良モデルでも度々話題になっているサイバーセキュリティー法規(UN-R155・UN-R156)ですが、欧州では2024年7月から継続生産車を含むすべての車両が法規対象になります。
マツダ車では2022年登場の「CX-60」から対応開始して昨年までに「MAZDA3」「CX-30」「ロードスター(MX-5)」が対応済み。
その一方で「MAZDA2」「CX-5」「MX-30」は対応させた情報がまだ無いので、2024年内に対応させる可能性が考えられます。
あと、「MX-30」に関してはマツダコネクト用ディスプレイが8.8インチのままなので、これからMAZDA3/CX-3と同じ10.25インチへサイズUPする事もあるかも・・・?
ポイント③:パワートレインのラインナップ変更やスペックUPの可能性(対象:MAZDA3 / CX-30?)
スペインでは先月中旬に「MAZDA3 / CX-30に"よりホットなエンジン"を搭載する」計画がディーラー会議内で発表された報道が出ており、排気量は現在欧州仕様に無い2.5Lになるという話も出ています。
先日の東京オートサロン2024で発表された「MAZDA SPIRIT RACING 3 concept」も2.5ターボエンジンを検討中という話が出ているので、関係性があるのか気になるところ・・・。
あと、現在MAZDA3/CX-30の主力エンジンになっているe-SKYACTIV X 2.0も2025年に大幅進化させる話が出ているので、スペックのみ2024年内に公表する可能性も考えられます。
ポイント④:CX-60は登場以来初の本格的な商品改良の可能性も?
2022年に発売開始された「CX-60」はすでに制御プログラムやサスペンションなどが順次アップデートされており、欧州仕様は2024年にもバイオディーゼル燃料へ対応させる報道も出ています。
さらに昨年から今年にかけて発表された「CX-90」「CX-70」では新しい内外装色や新機能が登場している事に加えて「CX-80」も年内に登場予定である事を考えると、CX-60も合わせて商品改良される可能性は十分考えられます。
ポイント⑤:MAZDA2とCX-5は少し気になる話も・・・。
サイバーセキュリティー法規の項目でも対象車種として挙げたMAZDA2とCX-5ですが、ドイツの販売店協会会議で生産終了や後継モデルについて説明を求める声があったという報道もありました。
MAZDA2に関してはヤリスハイブリッドのOEMモデル(MAZDA2 Hybrid)が併売されているので完全移行の可能性も考えられますが、CX-5は現在も最量販車種である事に加えて、噂が出ている次期型/後継モデルの登場は早くとも2025年以降になるので、2024年内に販売終了するのはさすがに無いと思うのですが・・・。
これに関しては商品改良に備えて2023年モデルを生産終了という意味の可能性もあるので速報を待ちたいところ・・・。
噂レベルの内容も含めて考えられるポイントを挙げてみましたが、今年の欧州市場は新しい排ガス基準やサイバーセキュリティ法規への対応が必須なので、これに合わせてある程度改良や変更が行われる可能性は高そうに思いますね・・・。
今回はあくまで欧州市場の話題ですが、日本向けのマツダ車も合わせて改良や仕様変更が行われる事も考えられるので、今後も引き続き注目しておきたいと思います。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。