特許と並行してチェックしているマツダの商標・意匠情報ですが、中国で興味深い商標が出願されています。
〇中国の商標関連機関「国家知識産権局商標局 中国商标网」
今回中国で新たに出願されていたマツダの商標は2件。
①「MAZDA EZ-6」
②「MAZDA EZ-60」
今年の2月1日付で「MAZDA EZ-6」「MAZDA EZ-60」という商標が出願されていました。
中国におけるマツダの事業は長安汽車との合弁企業"長安マツダ"が担っていますが、出願者の名称や住所を見ると今回の商標はマツダ本体が申請しているようです。
フレーズから車名に関係する商標が考えられますが、一番有力なのは「マツダと長安汽車が共同開発するBEV/PHEV」
これは昨年4月に長安マツダが発表した新しいブランドビジョンの一つで、2025年末までにマツダと長安汽車が共同開発したBEV/PHEVを2車種導入予定と公表。
今年1月には開発コードがそれぞれ"J90A / J90K"と公表されており、共同開発第一弾モデルJ90Aを4月の北京モーターショーで発表する事も予告されていました。
北京モーターショー開幕直前に出願公開された事を考えると、少なくともどちらかが共同開発第一弾モデルの車名である可能性が高いように思います。
ちなみに共同開発されるBEV/PHEV2台はCセグ/Dセグのセダンモデルになる可能性が高まっていますが、今回の商標はどちらも数字が"6"なのが興味深いところ。
既存のマツダ車は車体サイズに合わせて車名の数字も大きくなりますが、どちらも"6"という事は同じサイズで異なるボディタイプが用意されるのでしょうか・・・?
中国では共同開発モデルがSUVと報じるメディアも一部あるので、EZ-60はSUVという事もあるかもしれません。
ただ、車名に関係する商標では他メーカーに使用されないために似た表記もあらかじめ取得しておく事例が多いので、そこは注意が必要かと思います。
あと、現在マツダの車名は「セダン・ハッチバック系⇒MAZDA〇」「SUV⇒CX-〇/CX-〇〇」「スペシャリティ系⇒MX-〇/MX-〇〇」と区別されていますが、今回出願された"EZ-〇/EZ-〇〇"という表記が今後他にも展開されるのか?というのも気になるところ。
おそらく電動化を意識した表記だと思われますが、マツダは2027年頃からEV専用アーキテクチャーを使ったBEVモデルを導入開始する予定なので、場合によっては"EZ-〇/EZ-〇〇"という車名が中国以外でも使用されるかも・・・?
もちろん長安汽車との共同開発モデル限定の表記になる可能性もありますが。
中国では様々な情報や噂が入り乱れるのでまだまだ不明な部分も多いですが、4月の北京モーターショーで共同開発第一弾モデルが発表されるのはほぼ確実になってきてるので、車名やボディタイプがどうなるのか注目ですね。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。