特許と並行してチェックしているマツダの商標・意匠情報ですが、欧州で新たな動きが出てきました。
今回取り上げるのは「欧州連合知的財産庁(EUIPO)」のデータベース。
https://www.euipo.europa.eu/en
こちらは欧州における商標・意匠関連の登録機関ですが、公式HPのデータベース検索でマツダの商標情報を検索すると2024年9月3日付で新たな内容が出願されていました。
〇商標出願:019074453
欧州で出願・登録されているマツダの商標一覧をチェックすると、2024年9月3日付で「CX-6e」という商標が新たに出願されていました。
マツダは今年3月にも「MAZDA 6e」という名称とロゴデザインを商標出願していましたが、今回も同じようなネーミングパターンですね・・・。
"e"という単語が入っているので電動化が関係してる可能性がかなり高そうです。
現時点で考えられる候補を挙げてみると・・・・。
候補①:長安汽車と共同開発するBEV/PHEV第2弾モデルを欧州でも販売?
マツダは今年4月の北京モーターショーで長安汽車と共同開発したBEV/PHEV第1弾「MAZDA EZ-6」を発表しましたが、会場では共同開発第2弾モデルを示唆したクロスオーバーSUVコンセプト「創(ARATA)」も同時発表。
当初この2車種は中国専売モデルという見方が大半でしたが、EZ-6はここにきて欧州市場にも導入の可能性が高まっている事に加えて、先に紹介したMAZDA 6eという商標もEZ-6の欧州仕様名なのでは?という見方が高まっています。
EZ-6の欧州導入はまだ正式発表されていませんが、もしかすると共同開発第2弾モデルもCX-6eという名称で欧州導入という流れがあるかも・・・?
候補②:次期CX-5のBEVモデル?
マツダは今年5月の通期決算発表で自社製ハイブリッドを搭載した次期型の計画を初公表しましたが、次期CX-5に関しては昨年10月に「BEVモデル追加を検討か?」という報道も出ていました。
あくまで経済誌の記事なので噂レベルの記事ではありますが、マツダの最量販車種という位置づけからパワートレインラインナップが幅広くなる可能性は高そうなので、BEVモデルをCX-6eとして販売する可能性も・・・?
ただ、マツダは決算発表の場で"次期CX-5"と明言しているので車名が"CX-6"等に変わる可能性はかなり低いのに加えて、先に紹介した「創(ARATA)」もCX-5に近いサイズとの事なのでやや非現実的でしょうか・・・。
候補③:EZ-6のクロスオーバータイプワゴン登場?
EZ-6はかつて存在したアテンザスポーツを彷彿とさせる5ドアハッチバックスタイルですが、一部メディアやWEB上では現行MAZDA6後継としてワゴンも期待する声が多く出ており、イメージイラストやCGを制作したクリエーターも出てきています。
もちろん今のところEZ-6のワゴンバージョンを出す計画などは公表されていないので妄想段階ですが、もしかするとEZ-6をベースにしたクロスオーバータイプワゴンを"CX-6e"として導入する可能性も・・・?
いくつか候補(妄想)を挙げてみましたが、現状を見ると②と③は現実味が薄いので①の長安汽車と共同開発するBEV/PHEV第2弾モデルの欧州名が一番可能性あるでしょうか・・・?
ちなみに共同開発第2弾モデルは中国でも"2025年中に量産化"とだけ予告されているので、量産モデル登場はまだしばらく先と思われます。
もちろんあくまで商標を念のため出願しただけの可能性もありますが、MAZDA 6eと合わせて今後の動向に注目ですね・・・。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)