今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は21件。
その中から特に気になった内容を取り上げます。
今回取り上げるのは「車載用冷却装置」という内容。
特開2020-114087 | 知財ポータル「IP Force」
こちらは「発電用ロータリーエンジンをフロントに搭載したレンジエクステンダー車両の冷却装置」に関する内容です。
主な構成をおさらいすると・・・
・No.2・・・発電用ロータリーエンジン
・No.4・・・モーター
・No.6・・・ジェネレータ
・No.10・・・減速ギア
マツダが公開している発電用ロータリーエンジンをフロントに搭載した状態の画像と比較。
赤と黄色の丸印で示したステー(マウント?)の形状がほぼ一致します。
そして、資料に書かれている特許の目的は・・・・
従来のモータ駆動装置においては、内部に冷却水が循環する冷却管によってモータを冷却しているので十分な冷却性能が得られないという問題がある。
即ち、冷却管による冷却では一旦ケース部内の空気が冷却管によって冷却され、冷却された空気によりケース部内のモータ駆動用の巻線が冷却されるため、冷却効率が低く十分な冷却性能を得ることができない。
また、従来のモータ駆動装置では、巻線切替部は、ケース部に形成された放熱用のフィンにより自然空冷されるため、十分な冷却性能を得るには巨大な放熱用のフィンが必要になるという問題がある。
従って、本発明は電気系統を収容するケースを一体化しながら十分な冷却性能を得ることができる車載用冷却装置を提供することを目的としている。
ロータリーエンジンを採用したレンジエクステンダーはMX-30に追加予定ですが、今回の特許内容も採用されている可能性は十分考えられます。
MX-30は欧州でまもなくピュアEV仕様が、日本では年内にガソリンエンジン搭載仕様が発売予定ですが、多くの人が気になっているレンジエクステンダーも早く体感してみたいところですね。
リアに発電用ロータリーエンジンを搭載したバージョンのレンジエクステンダーに関する特許もコンスタントに出ているのでそちらも気になるところです。